●各メーカーのステージをダイジェストでお届け
2011年8月11日、東京の秋葉原にあるイベント施設ベルサール秋葉原で、TECH GIAN主催のイベント“秋葉原電気外祭り2011夏”が開催された。ゲーム、アニメ関連メーカーが数多くブースを出展し、各種グッズを販売した本イベント。なかには限定商品を販売するメーカーもあり会場周辺には開場と同時の長蛇の列ができ、また人気グッズは開場早々に完売してしまう様子も見られた。また会場内にふたつ設けられたステージでは、メーカーが独自にステージイベントを実施。新作の発表や、注目タイトルの最新情報も明かされたそれらの模様をピックアップしてお届けしよう。
■“フォトカノ プレフォトセッション”でスク水、体操着コール
エンターブレインの“フォトカノ プレフォトセッションin秋葉原電気外祭り”では、角川ゲームスから2011年9月29日に発売予定のPSP(プレイステーション・ポータブル)用ソフト『フォトカノ』の出演陣によるトークショーなどが実施された。登場したのは“室戸亜岐”役の中原麻衣、“実原氷里”役の水橋かおり、“果音”の伊瀬茉莉也。アフレコが終わったばかりという3人は、自身が演じたキャラクターについてそれぞれ紹介するとともに、3択クイズにも挑戦することに。これはキャスト陣が各キャラクターにまつわる3択クイズを来場者に出題して、正解するとスクリーンでゲームのリアルタイムプレイ映像が公開されるというもの。……だったのだが、出題される3択はすべて、3番目の回答がなぜか赤文字で強調されており、キャスト陣もそれを指名するように促す。ちなみにその3番目の回答というのは、キャスト陣にぜひ言ってほしい感じのセリフではあるものの、全問題、正解は1番目の回答でそれ以外は不正解である。けっきょく来場者は促されるままに3番目の回答を選び(水橋のみは2番目の回答“ギリギリのエロス”が選ばれる)、クイズは不正解になるのだが、なぜかリアルタイムプレイ映像は公開。クイズの意味がないという、奇妙な展開となった。また、リアルタイムプレイ映像では撮影に臨む女の子が着る衣装を制服、体操着、スクール水着の中から選んだのだが、会場からは猛烈な体操着、スクール水着コールが発生。欲望に貪欲なファンたちの熱意が垣間見られた。
■日本一ソフトウェア、PS Vitaのロンチタイトルに加え謎の新作タイトルも!
既報の通り、日本一ソフトウェアのステージイベントでは、ソニー・コンピュータエンタテインメントの次世代型携帯ゲーム機“PlayStation Vita(プレイステーション・ヴィータ)(以下、PS Vita)のロンチタイトルとして、『魔界戦記ディスガイア3 Return』を発売することが発表に。代表取締役社長の新川宗平氏によれば、『魔界戦記ディスガイア3』は、携帯機で出してほしいという要望は以前からあったものの、PSPでは実現が難しいためPSPの後継機登場を待っていたという。そんな状況の中PS Vitaが発表され、今回晴れて開発が決定したというわけだ。PS Vitaでの追加要素としては“ステラ”、“ルチル”という2キャラクターが登場する“私立魔人学園編”を始めとする新シナリオを収録予定。PS Vitaならではタッチ入力を活かした操作の導入や、システム面での拡充も予定しているとのことだ。
日本一ソフトウェアのステージではそのほかに、謎の新作タイトルも発表に。公開されたのは1枚のイラストと音楽のみで、イラストを作成したのは原田たけひと氏で、音楽は佐藤天平氏と、どちらも『ディスガイア』シリーズでおなじみのスタッフ。ジャンルはアクションRPGで、発売は来年の早い時期を予定している。ゲームの具体的な情報は2011年9月末くらいを検討しているとのことだ。
■5pb.は科学アドベンチャーシリーズのトークショーとライブの2本立て
今回、メーカーブースとは別に、看板タイトルである“科学アドベンチャーシリーズ”のブースを単独で出展した5pb.ステージイベントも科学アドベンチャーシリーズと、5pb.としてのものが別々で実施された。
科学アドベンチャーシリーズのステージでは、先日ゲームの詳細が初公開されたプレイステーション3、Xbox 360用ソフト『ロボティクス・ノーツ』(2012年春発売予定)に関するトークが展開。同シリーズの宣伝責任者を務める番馬バン氏と、『ロボティクス・ノーツ』の開発協力をするニトロプラスのでじたろう氏が登壇した。両氏は『ロボティクス・ノーツ』が動き出したのは、科学アドベンチャーシリーズ第2弾『シュタインズ・ゲート』の完成直前からだったことを明かし、開発するに当たって行った種子島でのロケハンの様子を写真とともに紹介。千座(ちくら)の岩屋、種子島宇宙センターといった地域が、作品に関わってくる可能性があることを示唆した。気になる発売日について番馬バン氏は同作の発売日に関して「秋くらいには発表したい」とコメント。開発に関しては核となる部分を5pb. Gameが手掛け、ニトロプラスはロボットのデザインを始め同社の得意分野で協力しているとのことだ。
また第1弾ソフトとして『シュタインズ・ゲート 8bit』をリリースするMAGES.のPCブランドの名称が“Giga Drop.(ギガドロップ)”に決定したことも発表に。ギガはギリシャ語で“巨人”を意味しており、“ドロップ”はリリースを意味する。「ひとひとつのコンテンツを巨人のように大きくしてリリースする」(番馬バン)という意味が込められており、来週(8月15日)中に公式サイトを開設するとともに、『シュタインズ・ゲート 8bit』の体験版を同時に配信することも告知された。
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5pb.のメーカーとしてのステージでは、同社のタイトルに関わるアーティストたちによるライブを実施。nao、彩音、アフィリア・サーガ・イーストが登場し、会場を盛り上げた。
■『魔法少女まどか☆マギカ ポータブル』が発表、ムービーも初お披露目
ニトロプラスのステージでは、3つの新タイトルが発表に。なかでも目玉は、すでにファミ通.comでお伝えしている、人気アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』をゲーム化したPSP(プレイステーション・ポータブル)用ソフト『魔法少女まどか☆マギカ ポータブル』の発表だ。同作はニトロプラスがバンダイナムコゲームスとタッグを組んで贈る作品で、2012年3月15日バンダイナムコゲームスから発売予定となっている。ステージにはプロデューサーを務める富澤祐介氏も登場。「アニメで楽しんだものをゲームでもしっかりと入れておきたい」という意気込みを語るとともに、ゲーム概要を紹介した(詳細は別記事にて)。さらに、本邦初となるプロモーション映像がお披露目に。映像は同作の見どころのひとつである、新規制作された鹿目まどかの変身シーンや、暁美ほむら(メガネver.)の変身シーンも収録したもので、コミックマーケット80を皮切りに今後さまざまなメディアで公開されていくとのことだ。
ニトロプラスからは、PCゲームが2タイトル発表に。『君と彼女と彼女の恋。(仮題)』は、同社が始めて本気(?)で挑むという恋愛ゲーム。タイトルからもわかる通りふたりのヒロインが登場する、三角関係モノになるとのことだ。もうひとつは『秘匿名 [LOSTX](仮称)』と以前からアナウンスされていたもので、今回改めて『ギルティクラウン LOST X-MAS(仮題)』というタイトルになったことが明らかに。なお、同作はフジテレビのアニメ枠“ノイタミナ”で2011年10月より放送を開始する『ギルティクラウン』との連動タイトルになっている。