『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』開発者インタビュー前編【4日連続第3弾】

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ポップな見た目と、予測不能なストーリーで多くのファンを獲得した“推理アクション”ゲーム『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』。その続編である『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』の製作が決定。ファミ通.comでは同作の情報を4日間連続で配信していく。【第3回】

●誌面で掲載できなかった部分を余さず掲載!

 週刊ファミ通2011年8月18・25日合併号で発表された『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』。記事内では、ゲーム紹介に併せて、開発者へのインタビューも掲載した。しかし、そこに掲載されたものは、あくまで一部。実際には、細かい部分まで突っ込んだロングインタビューが行われていたのである。そこで、ファミ通.comでは誌面に掲載できなかったインタビューの全文を2日に分けて掲載。『ダンガンロンパ』ファン必見のスーパー開発者インタビュー、とくとご覧あれ!

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■プロデューサー
寺澤善徳氏(左)
前作『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』に引き続き、プロデューサーを担当。代表作は、『ダンガンロンパ』のほか、『侍道』シリーズ、『ガチトラ!〜暴れん坊教師 in High School〜』など。

■シナリオライター
小高和剛氏(右)
前作『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』に引き続き、シナリオを手掛ける。代表作は、『ダンガンロンパ』のほか、『名探偵コナン&金田一少年の事件簿 めぐりあう2人の名探偵』など。

●『スーパー』な意気込みを込めて作られる続編

――本作のタイトルに、『2』だけではなく、『スーパー』を付けた理由は?
小高和剛氏(以下、小高) 『ダンガンロンパ2』と言うと、前作を遊んだ方にはある程度内容の想像がつくと思います。ですが、企画段階では皆さんの想像を超えるアイデアが盛り込めている実感があったので、さらに進化した『スーパー』という名前をつけました。
寺澤善徳氏(以下、寺澤) 「単なる続編の枠をはみ出したい」というスタッフの想いの表れです(笑)。
小高 レトロゲーム好きな開発スタッフが多かったので、最初は『スーパー』だけを付けるという案もあったんです。「スーファミっぽくていいよね」って。でも、それでは続編かどうかわかりづらいということで、『スーパー』も『2』も全部盛り込んだ形になりました。

――続編を作ることになったきっかけ、経緯について教えてください。
寺澤 前作の発売以降、ユーザーさんと、ゲーム業界の両方から高い評価をいただきまして。そのころから続編を作りたいと、スタッフと話をしていました。ただ、前作をクリアーした方はわかると思いますが、ああいう世界観で、ああいう終わりかたをさせていたので、続編については「どうしよう」と悩んでいたんです。そんな状況で、小高の中でシナリオの構想がまとまってきたので、それをもとにゴーサインを出しました。

――前作のエンディングを迎えたときに、「続編を出すとしたらどうなるんだろう」と思っていました。
寺澤 それは、ユーザーさんも心配してくれていましたね。あと、前作のキャラクターの楽しい学園生活を描いてほしいという意見も多くいただきました。

――前作の開発が終わった時点で続編の構想はあったのでしょうか?
小高 いえ、その時点ではまったくありませんでした。少人数のスタッフで開発を進めながら、逐一アイデアを盛り込んでいくスタイルでやっていたので、開発が終わったときは「出し切ったー」という、まさに燃え尽きた状態で。何より、新規タイトルで評価はもちろん、売れ行きもわからない状態ながらとにかく全力で作っていたので、続編の構想は本当になかったんです。

――そんな前作は、プレイした方からの評価が非常に高いものでしたが、評判は想像以上のものでしたか?
寺澤 そうですね。前作を作っている最中は、チャレンジ精神を強く持っていたんですが、その尖り具合が賛否両論のどっちも出るだろうなあと思っていたんです。それが、結果的にとてもいい反応をもらったので、スタッフみんなで「よかったなあ」ってホッとしました(笑)。前作はスタートダッシュが悪かったのですが、そのあとジワジワと売れ続けまして。結果的に、続編へチャレンジできるチャンスが作れたことは、本当にありがたいですね。

――そして、続編の開発につながっていくわけですね。『スーパーダンガンロンパ2』というタイトルだけでなく、サブタイトルの『さよなら絶望学園』というのも気になります。これは、前作のとあるムービーのタイトルで使われたものでしたが、このタイトルを付けた意味というのは?
小高 とくに前作のムービーに引っ掛けているわけではないんです。じつは、このサブタイトルを付けたのは最近で、シナリオのプロットができた段階で、スタッフみんなで考えたものがこれだったんです。

――クライマックス、完結編といったイメージが浮かびますが?
小高 そうですね。それに近いものになる……かなあ(笑)。

――ストーリー面では、前作とのつながりが気になります。
寺澤 前作のエンディング後の物語ですね。ただ、その直後かどうかといった詳しい部分は、まだお楽しみに(笑)。
小高 前作を作り終えた後に、『ダンガンロンパ』の小説版(小説『ダンガンロンパ/ゼロ』のこと。前編が2011年9月、後編が2011年10月に発売予定)のお話をいただきまして。小説では『ダンガンロンパ』でやり残したこと、書き逃したことを書こうということで、前作の前日譚を書くことにしたんですが、その際に前作を含めた設定をもう一度固め直したんです。そうしたら、もうちょっと後の話が広がるようになってきて。こういうストーリー、こういう設定を活かせば先が書けるんじゃないかと思いついたんですね。

――今回の舞台は南の島ですが、南の島を選んだ理由を教えてください。
小高 前作は、すべて学校の建物内で完結した閉鎖感のある舞台でしたが、今回は陰湿なムードとかけ離れた、よりポップなものにしたかったんです。あと、前作には“サイコポップ”というテーマがあったのですが、今回南の島を舞台にして、それを改めて掘り下げたいという思いもありますね。ミステリー作品によくあるシチュエーションでたとえるなら、前作が嵐の山荘で、今回は絶海の孤島です。それを『ダンガンロンパ』風に置き換えると、南の島になるというわけです(笑)。

――なるほど、本作のテーマは?
寺澤 キーワードとしては、“ハイスピード推理パラダイス”と、“サイコトロピカル”というふたつがあります。
小高 前者は南の島という舞台に加えて、3Dのアドベンチャーゲームという枠を飛び出し、もっとアミューズメント的な楽しみを盛り込みたいなという意図を込めています。そして後者の“サイコトロピカル”は……まだ未完成です(笑)。これから開発が進むなかで、ほかのスタッフとの共通したイメージが固まっていく……予定です(笑)。

――(笑)。推理とパラダイスってつながりませんよね……?
小高 まったく(笑)。よりカオス感が強くなっているかなと(笑)。前作よりももっと新しい内容になっていますので、前作で「アドベンチャーゲームはちょっと……」というように敬遠していた人たちでも、今回は楽しめるような間口の広さがあると思います。

――公開されたイメージボードには、モノクマの顔に置き換えられたラシュモア山がありますが?
小高 これも南の島にある場所です。この山は、かなり重要な場所ですね。

――なるほど。遺跡の前に埋まっているロボットも意味深に感じます。
寺澤 このロボットはあくまでイメージで、じつはグラフィック担当のスタッフが勝手に描いたものです(笑)。これが製品版に活かされるかは、わかりません。『ダンガンロンパ』の開発スタッフが持つ遊び心や、ノリを感じていただければ……。おそらく小高も、まだこのロボットについては何も考えていませんから(笑)。
小高 僕も「ロボットの埋まった遺跡を描いて」なんて頼んでいませんし(笑)。

――(笑)。5つの島が舞台となると、前作と比べて移動できる場所がかなり広くなっていそうですね。
小高 広くなった分、移動が面倒になっては本末転倒ですので、ストレスを感じない程度にまとめるつもりです。前作は教室や廊下などを中心に探索を行いましたが、今回はいろいろなシチュエーションを楽しみがら移動できるような背景や移動方法を考えています。
寺澤 フリーで移動できる範囲が大きく広がったというわけではなく、いろいろなシチュエーションを用意したいというのと、前回の閉ざされた空間から開放感を味わえる場所にしたいという意味での南の島なんです。
小高 前作ではフロアごとに見た目や雰囲気を変えていたんですが、本作はもっとガラッと変わります。新しい章を迎え、新しい場所に行けるようになったときに、前作よりもさらに違う雰囲気になるので、そういうところを楽しんでほしいですね。

――今回の南の島と、前作の舞台であった希望ヶ峰学園は、どのようにつながっているのでしょうか?
小高 うーん……。地続きですが、単なる地続きではありません。これも詳細は今後のお楽しみということで(笑)。

――意味深ですね。とは言え、あまり詳しく伺うと、前作を含めたネタバレになってしまいますし……。
小高 『ダンガンロンパ』の魅力は、裏切るところだと思うんです。そういう意味では裏切りの仕掛けがいっぱいあるので、迂闊なことが言えないんですよね。
寺澤 今後、南の島がどうなっていくのかは、僕らも楽しみです。

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●新たに生まれる超高校級のキャラクターたち

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――本作のキャラクターのコンセプトについて教えてください。
小高 前作から方向性をガラッと変えるということはなく、前作と同じ世界観ですので、同じ方向性から新メンバーを創り出しました。

――主人公の日向創は、どういうキャラクターなのでしょうか?
小高ダンガンロンパ』の物語は、主人公の目線で進むので、主人公はユーザーさんの意図しない行動を取らない、ある意味無個性なキャラクターが望ましいんです。ただ、前作の主人公である苗木誠は、意外と個性が強くなってしまったので、今回は前作との差別化を図りつつ、ユーザーさんが自身を投影できるようなキャラクターにする予定です。

――苗木誠よりも芯が強そうなイメージがします。
小高 そうですね。活発です。苗木くんは草食系のやさしい男の子でしたが、そういうイメージとは変えていきます。でも、前述のとおり、強い個性やキャラクター性があるというわけではありません。

――横にいる色白の美少女はヒロインのように見えます。ヒロインと言うと、前作で思いも寄らぬ展開がありましたが……。
小高 ああ(笑)。でも、『ダンガンロンパ』の場合、メインヒロインというのは決めていないんです。
寺澤 『ダンガンロンパ』にとって女の子は全員ヒロインなんですよね。

――それは、オーガ(大神)も含めて?(笑)
小高 含めます(笑)。その色白の美少女は、今回の絵ではヒロインのように見えますが、そういう立ち位置になるかはわかりません。前作と比べて、今回は全体的に女の子がかわいくなっていると思います。

――今回、紹介している4人のキャラクターを選んだ基準は何でしょう?
小高 全体のバランスを見て決めました。ただ、メガネの彼は最初から紹介しようと決めていましたね(笑)。

――メガネの太った彼は、とても気になります(笑)。前作でも見たような印象があるのですが……?
寺澤 誰なんでしょうねー(笑)。
小高 前作で好評だった部分のひとつに、ストーリー面などの裏切りと言いますか、予想外の展開がありましたが、メガネの彼も『ダンガンロンパ』ならではの裏切りのひとつですね(笑)。

――どうしてこういう風貌になったかは……?
小高 もちろん遊んでもらえればわかります(笑)。

――なるほど(笑)。肉感的な少女は、前作にいた大神に似た雰囲気がありますが?
小高 この少女は大神とはまったく関係のない、新キャラクターですね。

――色白の美少女と、この少女は対照的ですね。
小高 そうですね。最初に紹介するキャラクターの中にもともとふたりの女の子を入れようと思っていたんです。それで、このふたりを選んで太陽と月のように対象的になるようにしました。

――この4人以外にも新キャラクターはいると思いますが、どれくらい登場するのでしょうか?
寺澤 ほぼ前作並みです。
小高 “ほぼ”というのがミソです(笑)。

――生徒たちは、全員超高校級の才能を持っているのでしょうか?
小高 はい。学生で超高校級というのはいっしょです。

――人物は異なるものの、超高校級の能力が前回と同じといったことは?
小高 たとえば野球の超高校級だけど、キャッチャーの超高校級とかですね?(笑) そういうのはありません。出し惜しみせず、すべて新規の才能です。
寺澤 若干無理はあるものがありますけどね(笑)。みんなでいろいろな案を出していくんですけど、「これはない」とか。
小高 今回、とんでもない超高校級が出ますから。
寺澤 あれはとんでもない! 僕も、最初ダメ出ししていましたから(笑)。

――期待しています(笑)。前作にいたキャラクターは、本作で登場するのでしょうか?
寺澤 それは、お楽しみに(笑)。
小高 新しいメンバー、新しい舞台で、新しいコロシアイをしますが、いろいろなサプライズを仕掛けていますよ。

(後編へつづく)

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進化した学級裁判や、『2』のボリュームなどの話題は、2011年8月11日(木)更新の後編をお楽しみに!

【配信スケジュール】
【2011年8月11日(木)更新】開発者インタビュー後編

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