●満員の大ホールで、超大作を生デモプレイ

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 米時間の2011年8月4日から7日までテキサス州ダラスで開催中の、id Softwareのイベント“QuakeCon 2011”。id Softwareの親会社であるベセスダ・ソフトワークスの超大作アクションRPG『The Elder Scrolls V: Skyrim』の最新情報をお届けする!

 現地5日の午前中にプレスイベントが行われたことはすでにお伝えしたが、午後には大ホールで、ゲーム・ディレクターのトッド・ハワード氏による公開プレゼンテーションも行われ、驚くほどの人数が詰めかけた。デモは先ほどのプレスイベント同様にXbox 360で行われたのだが、トッド・ハワード氏がそれを明かすと、ハードコアなPCゲーマーが多い会場からは歓声ののちブーイングが。「そう来ると思った」と笑い、「キーボードとマウスではデモがうまく出来ないからね。PC版はもっと見た目がよいことは保証する」と語った。(編注:日本ではPC版は発売未定)

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 世界を探索しながら、ひとつずつ機能を説明していくハワード氏。すでに公開されている情報も多いのだが、観衆は熱心に聞き入った。先ほども触れた川にいたサーモンを獲って焼いたりできる(焼いたほうが効果が高いらしい)ということを説明していると、後ろの人が何か感極まっちゃったのか「オーマイガー! サーーーーーーモォォォン!」と叫びだす始末。村に入る段にあっては、会場から「Kill them All! Kill them All!(全員殺っちゃえ!)」とコールがあがるほど、会場はノリノリだった。

 ここでプレゼンテーションから、注目すべき要素をまとめておこう。

【成長】
・屈強な戦士になりたければ重い武器を持ち、マジックに長けたいのならそうすれば、どんどん好みのキャラクターになっていく。
・一定の能力を授けてくれるガーディアン・ストーンというものが各地にある。ひとつずつしかアクティブにできないが、これもキャラクター強化のひとつ。
・各スキルに関連した行動を取り、ある程度熟練するとレベルアップしてPerk(能力)がもらえる。各スキルの成長状況は星座で示される。

【戦闘】
・武器や魔法は両手に自由に割り振れる。両手に魔法を装備して、強力な一発を生み出すこともできる。
・声(シャウト)を武器とすることができる。ボイス・マスターは、最高峰スロート・オブ・ザ・ワールドにいる。
・プレイヤーはドラゴンの魂が宿っているので、ドラゴンの魂を吸収してドラゴンシャウトを使ったりドラゴン言語を理解する。
・嵐を呼ぶドラゴンシャウトもある。
・氷の魔法は敵を痛めつけるだけでなく、スローダウンさせる。
・“Frenzy”の魔法を使うと敵同士が戦う。
・シャウトには時間を遅くしたり、急加速してダッシュするものもある。
・目的地への道のりを示してくれる魔法もある。

【システム全般】
・広さは前作と同じぐらいだが、コンテンツの量は非常に多い。これまで作った中で最大で最高にクレイジー。・“Radiant Story”と呼ばれるクエスト管理のシステムがプレイヤーの行動を追跡し、変化に対応してクエストを提示する。
・あらゆるオブジェクトをインベントリー内で確認できる。本も3D表示され、実際に読める。
・天候がダイナミックに変化する。
・村での会話はリアルタイムに行われる(会話で画面が切り替わらない)、村人がやっている仕事はプレイヤーも行え、金も稼げる。
・村でアイテムを作ったり改良することもできる。
・村の経済に干渉できるという要素はなくなった。
・ドラゴンはたくさんのAIで動いており、どう動くかはシチュエーションによる。人を連れ去ったり、火炎を吐いて暴れまわる。Skyrimにはたくさんいる。

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 最後にトッド・ハワード氏は、『Fallout 3』の完成以降3年かけてきた開発のゴールがいよいよ見えてきたことを挙げ、開発チームに感謝の言葉を述べるとともに、超限定のコレクターズパックを紹介した。大きなマップとともに、メイキングDVD、そして高さ30センチほどあるドラゴン像、200ページ以上あるコンセプト・アートブックが同梱されるとのこと。(取材・写真:スオミ松崎、構成:編集部)