●FPS! FPS! FPS! ハードコアなシューターだらけの夢のような空間

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 米時間の2011年8月4日、テキサス州にてベセスダ・ソフトワークスが主催するFPS(一人称シューティング)ファン向けのイベントQuakeconがスタートした。

 QuakeConは、FPSというジャンルを開拓したid softwareのタイトルである『QUAKE』を快適なローカルエリアネットワーク対戦で楽しむため、ホテルのホールを貸し切りにして始まったイベント。参加者が自宅からパソコンを持ち込むBYOC(Bring Your Own Computer)といったシステムを採用し、自宅とほぼ同等の環境でマルチプレイ対戦を楽しむことができる。

 その歴史は深く、1996年に第一回QuakeConが開催されてから毎年必ず開催されている。期間中、最大の目玉となるのは賞金付きのゲーム大会で、id softwareやベセスダ・ソフトワークスのタイトルを使用したトーナメントが開催され、世界各地から腕自慢の強豪プレイヤーたちが参加し、賞金を獲得するべく熱いバトルを展開する。果たして高額な賞金を手にするのは誰になるのだろうか?

 初期のQuakeConはファンベースで開催された小規模なイベントだったが、現在はid softwareの親会社であるベセスダ・ソフトワークスが主催する形式になっている。そのため、この会場ではゲーム開発者による基調講演や新作ゲームの発表会が頻繁に行われるようになった。

 今回のQuakeConでは北米での発売を10月に予定しているid softwareの最新作である『Rage』、ベセスダ・ソフトワークスの『ザ エルダースクロールズ V:スカイリム』といった全世界が注目するタイトルの発表も行われている。こちらの情報は随時更新していく予定なのでお楽しみに。

 前述したBYOCにはなんと約1000人以上が登録しており、中にはゲームをそっちのけでデコレーションをしたパソコン本体を見せるために参加する人も多数見受けられる。各自が好き勝手に4日間遊び倒し、気が合う仲間が見つかればホテルにあるバーやレストランで親睦を深めるといった具合。まさにゲーマーにとって天国のようなイベントと言えるだろう。

 熱波の影響で日中の気温が40度以上あり、外に出れば肌をさすような感覚に囚われるテキサス州ダラス。しかし、QuakeConの会場は屋内でもあるに関わらず、それ以上の熱を全身で感じることができる。(取材、写真、文:スオミ松崎 構成:ファミ通.com)

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BYOCでは、必ずしもFPSだけをプレイしているというわけではなく、『マーヴル VS. カプコン 3 フェイト オブ トゥー ワールド』を遊んでいる人たちも。Bring Your Own Computerだけでなく“Bring Your Own Consoles”もBYOCだからオッケーなのだ。

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会場には気合の入ったデコPCが多数。光るのとスケルトンなのはあたりまえ。模型に組み込んじゃったりジオラマにしてからがスタートだ!

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車でデカいデスクトップのゲーミングPCを家から持ってきて、駐車場から運んでくる。ちなみに、ラジコンをやって遊んでいる人までいた。まぁ楽しければいいんじゃないかな。

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そして日本から、日の丸掲げてゲーミングマウスパッドを手がけるメーカーArtisanがQuakeCon上陸! ハードコアなPCゲーマーが多いだけに、「ほう、メイドインジャパンね」と気になってチェックする人がひっきりなしに訪れていた。

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会場内にはおみやげコーナーのほか、スポンサーのBAWLs energy drink(ガラナが入っていて、これを飲めば一晩中撃ちまくれるというわけ)、ゲーミングPCブランドのAlienwareなどがブースを出展していた。