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プロデューサー・はしもとよしふみ氏にメールインタビューを敢行!
公開日時:2015-08-18 18:00:00
マーベラスから発売中のプレイステーション Vita用ソフト『ルミナスアーク インフィニティ』。本作は、ラピスと呼ばれる宝石の力に守られた世界で、見習い調響師のシードと“詩姫”と呼ばれる12人のヒロインたちが織りなす物語が展開する、ファンタジーシミュレーションRPGだ。
今回、本作のプロデューサー・はしもとよしふみ氏にメールインタビュを敢行。“詩”をコンセプトにして作られた経緯や、ゲーム開発中のエピソードなどを伺った。
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▲はしもとよしふみ氏(文中ははしもと) |
――新シリーズとなる『ルミナスアーク インフィニティ』が生まれた経緯を教えてください。
はしもと 以前より別件で、開発会社のFELISTELLAさんと話をしたり、企画をあたためていました。何かの話の拍子にシミュレーションRPGって面白いよねという話を、改めてする機会があり、いまシミュレーションRPGを作るなら、なるべく皆に喜んでもらえる作りにしようとシステム関連もなるべくわかりやすくする一方、マス目や方向は廃止せず、そのまま採用してシミュレーションが好きな人に喜んでもらえるものにしよう! と制作を開始しました。
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――『ルミナスアーク』シリーズは、これまでニンテンドーDSで発売されていましたが、なぜ今回はプレイステーション Vitaで発売することになったのでしょうか?
はしもと 『ルミナスアーク』シリーズをニンテンドーDSで発売している時、当社はマーベラスインタラクティブという社名でした。当時私が管掌していたのは第1制作という部署でして、『牧場物語』、『ルーンファクトリー』、『朧村正』、『王様物語』、そして『ルミナスアーク』もこの部署が制作(管理)を担当していました。その為、じつはDSのルミナススタッフについては牧場物語スタッフと一部重複していたりします。そんな訳で制作のメインとしては参加していないものの、『ルミナスアーク』の動向は非常に気にしていました。『ルミナスアーク』は3まで制作して来たのですが、販売本数もかなり厳しく、続編は難しくなってしまいました。ただ、このまま出ないのは非常に悲しいので、定期的にかつてのスタッフたちと会議は続けていました。つぎはイラストレーターや印象なども変えたいと当時の担当者からあったのでそこは現在もその意思を継いでいます。そこからPSPで何かしらできないかと相談したり、その後は“歌”を使って、こういったゲームにできないか……と企画も持っていったのですが、話は共感してもらえたものの、結果はうまく立ち上がりませんでした。月日も経ち、こういった形であればいけるかも知れないと再度検討をし始めました。FELISTELLAさんと話をする中で、シミュレーションのユニットを表現するならプレイステーション Vitaで出そうという話になり、開発がここから加速し始めました。
――本作は“詩”をクローズアップしていますが、なぜでしょうか?
はしもと ファンタジーには魔法のように力をもった手段のようなものがありますが、言霊(ことだま)といいますか、言葉に力があるというのは詠唱など魔法世界でもそうなのだと思います。ファンタジー世界のこの詠唱のように“歌う行為”と“音色”に力をもったという展開で制作が出来ないかと考えていました。また、シミュレーションゲームとした時、マスの範囲がそのまま声の届く範囲だと、戦いにも違った戦略が生まれるのではないかとも思いました。企画が進む段階で、「せっかくなので詩が技の後ろに流れるといいですよね~」とスタッフからあり、そこで止めても良かったんですが、「よし、じゃあ曲、作ろう!」とみずから大変だけど楽しい道に進んでしまいました。強くなるときっと、詩も変わだろうということでラピスバーストの曲は途中から歌詞も曲も新しいものを作りました。例えばアクアであれば、1曲目は「このまま ずっと 見ていたい」という歌詞が出てくるのですが、2曲目は「思うだけじゃイヤなの この気持ち伝えたい」となるなど、“言霊”といいましたが、言葉の力ということで想いをのせてそのままうたっているいるので、1曲目より感情も力も増幅しているという形で設定していきました。
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――開発するうえでもっともこだわったポイントはどの点になりますか?
はしもと シミュレーションRPGのシステムについてちょっと説明は多いものの、理解してもらえるように心がけました。シミュレーションRPGって本当に面白いのですが、画面的にもどうしても難しく見えてしまう。また、社内や社外でテストプレイをしてもらっても、以前よりシミュレーションに触れたことがないという人が増えています。そういった人に改めてこのジャンルが面白いということを知って、触れてもらいたいと思い制作しました。難易度の選択もそうですし、デュオレントなどの属性を借りる行為も、仲間がいれば何かできるかも知れないと思ってもらえるようになればと考えていました。
――開発段階でボツになったアイデアはありますか? ある場合は理由もあわせて教えてください。
はしもと アイドルネタがいくつかあったのですが、ファンタジーの世界にはあわなかったのと、世界観としてという部分もあったので仕様は色々変わりました。
――本作のここに注目してほしいという部分を教えてください。
はしもと ゲーム部分と、3Dモデルデザイナーのこだわりでしょうか。みんなでキャライラストをなんとか再現しようとモデルの形状と、服飾にも拘りました。パルスの下着などはイラストレーターの設定画でかかれているパンツをいかに再現するかということを、大真面目に研究していました。それ以外の部分では、驚きを感じて欲しいとあまり発売前には言っていませんが、複数のオープニングを実装しています。ふたつ目のオープニングは映像も違いますが、よく聞いて頂くと、それぞれ1名ボーカルが欠けて後半のメインボーカルも入れ替わっています。
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――12人のヒロインが登場しますが、キャラクターデザインで注意した点はありますか?
はしもと キャラクターのデザインについては設定をこちらで作り、切符さんにそのイメージで描いて頂き、ゲームに会う部分、会わない部分などを随時調整していきました。注意という部分では、世界を冒険するので、それぞれの地域の差と設定は守って頂きつつ、切符さんのイラストとして良い部分をそのまま再現できるように心がけました。
――はしもと氏の推しキャラ(ヒロイン)を教えてください。
はしもと 主人公をいつも見て応援してくれるアクアはオススメかも知れません。仲良くなると、じつは色々考えているパルスやラナも推したいところです。ぜひ、色々なヒロインと仲良くなってみて下さい。
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――DLCの配信が決定しましたが、DLCではどのような展開を行っていく予定ですか?
はしもと この世界を好きになって頂いたユーザーさんへ、もう少しだけ世界を楽しんでもらえるようになるコンテンツを作りたいと思いました。以前は発売日が開発の終わりでしたが、せっかくなので購入頂いたユーザーさんへもう少し喜んでもらえればという思いで、制作しています。まずはキャラクターを好きになってくれたユーザーさんへそれぞれのシナリオ。その後はもう少しだけ大きいのが作れると良いなと思っています。
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――最後に『ルミナスアーク』ファンへ一言メッセージをお願いいたします。
はしもと 『ルミナスアーク』を好きでいてくれるユーザーの皆様、本当に有難うございます。今回は『ルミナスアーク インフィニティ』ということで、旧スタッフと変わっている部分もあります。自身も制作スタッフもこのタイトルが大好きなので、世の中の人に遊んで欲しいという思いで制作しました。もし宜しければ手に取って遊んで頂けると嬉しいなと思います。あと、すでに購入頂いたユーザーさん、有難う!! 感謝致します。
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プレイステーション Vita
■メーカー
マーベラス
■発売日
2015年8月6日(木)
■価格
6800円 [税抜](7344円 [税込])
■ジャンル
ファンタジー・シミュレーションRPG
■CERO
15歳以上対象