2018年11月17日、18日、東京ドームにて、アニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』のライブイベント“ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 4th LoveLive! ~Sailing to the Sunshine~”が開催された。

 本ライブには、伊波杏樹さん(高海千歌役)、逢田梨香子さん(桜内梨子役)、諏訪ななかさん(松浦果南役)、小宮有紗さん(黒澤ダイヤ役)、斉藤朱夏さん(渡辺曜役)、小林愛香さん(津島善子役)、高槻かなこさん(国木田花丸役)、鈴木愛奈さん(小原鞠莉役)、降幡愛さん(黒澤ルビィ役)ら“Aqours”(アクア)メンバー9人のほか、“Saint Snow”のメンバーである田野アサミさん(鹿角聖良役)、佐藤日向さん(鹿角理亞役)”がサプライズ出演。ここでは、Day2公演の模様をお届けする。

※写真は11月17日公演のものです。

 
 

“10人目のメンバー”とともに作り上げた感動のステージ。“ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 4th LoveLive! 2日目リポート_01

 開演時間を迎えるとともに、会場が暗転。続いてスポットライトは、会場内バックスステージ付近に陣取った、加藤達也氏(『ラブライブ!サンシャイン!!』の劇伴の作曲を担当)とオーケストラ・浦の星交響楽団を照らし出す。そして加藤氏が指揮棒を振り上げ、『ラブライブ!サンシャイン!!』のメインテーマが生演奏されると、会場を瞬く間に『ラブライブ!サンシャイン!!』の世界に引き込んでいく。

 続いて、スクリーン上に各アイドルが映し出されると、観客たちもそれに応えるようにそれぞれのアイドルのイメージカラーのペンライトに切り替え、声援を送る。その後、本ライブのロゴが映し出せれるとともに、メンバーがステージに集結。早速、“Aqours”の1stシングル表題曲『君の心は輝いてるかい?』をパフォーマンスし、ライブはスタート。開始早々、会場のボルテージが高まるなか、続けて1stシングルのカップリング曲『Step! ZERO to ONE』、そして3rdシングル表題曲『HAPPY PARTY TRAIN』と、アップテンポな楽曲を連続で披露し、十二分に会場を盛り上げた後、最初のMCパートへ。

 初めに、各メンバーによる自己紹介、そして歌唱した3曲に関するトークが行われた後は、改めて加藤達也氏、そして浦の星交響楽団の紹介がメンバーから行われると、大歓声が沸き起こった。

 MCの後は再びライブパートへ。『少女以上の恋がしたい』ではメンバーたちによるキュートなパフォーマンスで会場中がメロメロに。続くアニメ第1期のオープニング『青空Jumping Heart』ではパワフルなパフォーマンスで、さらに会場を盛り上げる。

“10人目のメンバー”とともに作り上げた感動のステージ。“ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 4th LoveLive! 2日目リポート_02

 その後の幕間では、アニメ第1期の、“Aqours”のメンバー9人揃うまでの物語を中心としたダイジェスト映像がスクリーンに流れ、それとともに浦の星交響楽団が劇伴を生演奏。『ラブライブ!サンシャイン!!』の物語を、映像と音楽とともに振り返りつつ、世界観に浸っていた。

 アニメのダイジェスト映像、浦の星交響楽団による生演奏の後は、各学年曲のコーナーへ。まずは2年生組(伊波さん、逢田さん、斉藤さん)が『ダイスキだったらダイジョウブ!』をハッピーに歌い上げると、1年生組(小林さん、高槻さん、降幡さん)が『Waku-Waku-Week!』を元気いっぱいに歌唱。3年組(諏訪さん、小宮さん、鈴木さん)によるジャズ調の曲調がかっこいい『G戦場のシンデレラ』では、楽曲の途中に小林さん、高槻さん、降幡さん1年生組も登場し、舞踊会のような振りとともに6人でのパフォーマンスを見せ、会場を魅了していた。

 各学年による楽曲の披露を終えた後は、逢田さんがメインステージに設置されたピアノへ、残りの8人はセンターステージに移動。そしてそのまま、劇中のスクールアイドルの大会『ラブライブ!』の予備予選曲として披露した『想いよひとつになれ』のイントロが流れ始める(作中では逢田さん演じる梨子がピアノのコンクールにより、楽曲のパフォーマンスに参加できなかったため)。イントロを終えたところで、逢田さんはメインステージの階段を降り、8人のもとへ駈けつける。そして9人に揃ったところでメンバー全員で円陣を組んだ後、『想いよひとつになれ』を9人バージョンで披露した。

 MCパートでは逢田さんが「みんなと一緒にこの曲を歌うという夢が叶いました。絶対に無理だと思ってたから……。本当に楽しいねこの曲!」と、桜色のペンライトに染められた会場を見渡しつつ、目には涙を浮かばせながら、楽曲のパフォーマンスの感想を嬉しそうに語っていた。

 その後は、“Aqours”からの一足早いクリスマスプレゼントとして、『聖なる日の祈り』、『ジングルベルがとまらない』を歌唱。『聖なる日の祈り』では、ランタンのようなものをメンバーが手に持ちながらのパフォーマンスを披露し楽曲の世界観を演出、『ジングルベルがとまらない』では、メンバーそれぞれ分かれてトロッコに乗車し、会場全体を回りながら、観客たちのそばで歌唱をプレゼントした。

 その後は再び幕間へ。アニメ第1期後半から、第2期前半までの映像が流れるとともに、再び浦の星交響楽団による劇伴の生演奏で、会場はいったんクールダウン。

 そしてライブは後半戦に突入する。花魁風の衣装をまとったメンバーがステージに再登場し、そのまま『MY舞☆TONIGHT』を披露。ステージからは炎が吹き荒れるなかの妖艶で、アツイパフォーマンスに、会場も大いに盛り上がる。その後は『待ってて愛のうた』、『未熟DREAMER』と、しっとりとした曲調のなかにもアツさのこもる楽曲続けて歌唱した。
 
 最後の幕間では、第2期の後半のダイジェスト映像と、浦の星交響楽団による感動的な劇伴の生演奏で、会場はノスタルジックな雰囲気に包まれる。

 その後、ライブはラストスパートへ。“Aqours”が巨大な船“Aqoursシップ”ともにメインステージに登場すると、そのまま、メインステージからセンターステージそして、バックステージへと続く花道を進みながら『WATER BLUE NEW WORLD』を歌唱。観客たちは驚きつつも、迫力満点の演出を楽しんでいた。

 そして歌唱の披露が終わるとともに“Aqoursシップ”がバックステージまでたどり着くと、浦の星交響楽団の生演奏とともに『キセキヒカル』を披露。壮大なオーケストラに負けない美しい歌声を会場に響かせた。 

“10人目のメンバー”とともに作り上げた感動のステージ。“ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 4th LoveLive! 2日目リポート_03

 曲後のMCでは斉藤さんが「“Aqoursシップ”に乗って、全速前進ヨーソロ! 皆の近くまで、きちゃいました!!」と笑顔で告げつつ、Aqoursメンバーたちは改めて会場の広さを実感していた様子だった。

 ここで、数々の劇伴、そして『キセキヒカル』の生演奏を披露した加藤達也氏と浦の星交響楽団とはお別れ。“Aqours”メンバーを含む会場全体から大きな拍手を送られながら、会場を後にしていった。
 
 そして、メンバーたちが船から降り、バックステージからセンターステージに移動し、そこでルビィ役の降幡さんが「ここで、スペシャルゲストの登場です!」と発言。すると会場は暗転。再び光がさすとそこには、劇中に登場するスクールアイドル“Saint Snow”の鹿角理亞役・佐藤日向さんの姿が!

 会場からは大歓声が上がる中、降幡さんと佐藤さんが“Aqours”と“Saint Snow”による合同ユニット“Saint Aqours Snow”の楽曲『Awaken the power』の冒頭箇所を歌い始める。その後は“Aqours”メンバー、さらに“Saint Snow”の鹿角聖良役・田野アサミさんも加わり、11人による圧巻のパフォーマンスを繰り広げた。

“10人目のメンバー”とともに作り上げた感動のステージ。“ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 4th LoveLive! 2日目リポート_04

 『Awaken the power』歌唱後、“Saint Snow”のふたりが“Aqours”と同じ舞台でパフォーマンスできたことへの感謝の気持ちを述べ、そのまま会場を後に。その後は 『No.10』を10人目のメンバーであるファンたちとともに歌唱し、そしてライブ本編最後の楽曲『勇気はどこに?君の胸に!』を歌い上げたあと、“Aqoursシップ”に乗ってメンバーたちも会場を後にする。

 しかし、鳴りやまないアンコールに応えるようにメンバーたちがステージに再登場。アンコールナンバーとして『未来の僕らは知ってるよ』、『WONDERFUL STORIES』を熱唱。会場のボルテージが高まりきったなか、ここで『ラブライブ!サンシャイン!!』に関する最新情報が公開。劇場版『ラブライブ!サンシャイン!!』の情報やアジアライブツアー、5thライブの開催決定などが発表。詳しくはこちらの記事をご参照いただきたい。

 最新情報が公開された後は、メンバーそれぞれが会場のファンに向けて感謝の言葉を述べた後、本ライブのテーマソング『Thank you,FRIENDS!!』を歌い上げ、最後にメインステージ、センターステージ、バックステージ、ステージ上の端から端まで“Aqours”メンバーたちが回りながら、ファンたちに“ありがとう”の言葉と思いを届け、ライブは終幕となった。

“10人目のメンバー”とともに作り上げた感動のステージ。“ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 4th LoveLive! 2日目リポート_05

 しかしながら、ライブが終幕となっても会場からは“Aqours”コールが響き続ける。そんな感動的なシーンに思わず、“Aqours”メンバーたちが再度ステージに登場。それぞれが目に涙を浮かばせながら東京ドーム全体を見渡し、伊波さんが「こんなにたくさんの人が、私たちAqoursのことを呼んでくれた! ここまでやってきてよかったなー!」と感動の気持ちをぶつけると、会場からは拍手ともに「ありがとうー!」の声が。そして「そんなみんなにもう一度、心から“ありがとう”を言いたくて、出てきちゃいました!」と続けた後、メンバー全員が手を繋ぎ、そして身に付けていたマイクを外し、「ありがとうございました!」と客席に向かって精一杯叫ぶと、会場からは大歓声が沸き起こる。

 そしてメンバーたちをたたえるように声援、拍手が鳴り響くなか、再びマイクを介さず「本日は本当に、本当に、本当に……ありがとうございました!!」と全力で叫び、最後までファンたちに“ありがとう”の想いを伝えて、無事東京ドーム公演は閉幕となった。

“10人目のメンバー”とともに作り上げた感動のステージ。“ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 4th LoveLive! 2日目リポート_06

“ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 4th LoveLive! ~Sailing to the Sunshine~”Day2公演セットリスト(敬称略)
01.君のこころは輝いてるかい?(Aqours)
02.Step! ZERO to ONE(Aqours)
03.HAPPY PARTY TRAIN(Aqours)
04.少女以上の恋がしたい(Aqours)
05.青空Jumping Heart(Aqours)
06.ダイスキだったらダイジョウブ!(伊波杏樹・桜内梨子・斉藤朱夏)
07.Waku-Waku-Week!(小林愛香・高槻かなこ・降幡愛)
08.G線上のシンデレラ(諏訪ななか・小宮有紗・鈴木愛奈)
09.想いよひとつになれ(Aqours)
10.聖なる日の祈り(Aqours)
11.ジングルベルがとまらない(Aqours)
12.MY舞☆TONIGHT(Aqours)
13.待ってて愛のうた(Aqours)
14.未熟DREAMER(Aqours)
15.WATER BLUE NEW WORLD(Aqours)
16.キセキヒカル(Aqours)
17.Awaken the power(Saint Aqours Snow)
18.No.10(Aqours)
19.勇気はどこに?君の胸に!(Aqours)

EN01. 未来の僕らは知ってるよ(Aqours)
EN02. WONDERFUL STORIES(Aqours)
EN03. Thank you, FRIENDS!!(Aqours)

※オーケストラ演奏:浦の星交響楽団/コンダクター:加藤達也