●『ゼルダ』最新作もキューブとアドバンスをつなげてプレイ!
以前お伝えしたとおり、5月21日(日本時間5月22日)に開催された任天堂の発表会で、同社の新社長となる岩田聡氏は、「ネットワークゲームには大変魅力を感じるが、プレイする人が限られる点、メーカー側に利益が出ない点を考えるとまだ準備段階。任天堂はゲームキューブとアドバンスを接続することで新たなコミュニケーションを実現したい」と今後のネットワーク戦略についてコメントしている。ソニー・コンピュータエンタテインメントやマイクロソフトとは違った独自のネットワーク戦略を提唱する任天堂。ゲームキューブとアドバンスの接続をひとつの"ネットワーク"と考え、任天堂独自の"遊び"を提唱しているのだ。
では、ゲームキューブとアドバンスを接続することで、どのような遊びが実現されるのか、今回のE3で体験できた連動内容を下で一挙に紹介するぞ!
1.ソフトからゲームデータをダウンロード
『どうぶつの森+』でもおなじみ、ゲームキューブ用ソフトからアドバンスにゲームデータをダウンロードする連動システム。今回のE3で、『ゼルダの伝説GC(仮題)』が、ゲームボーイアドバンスと連動することが正式に決定! アドバンスを使用して、同ソフトでふたりの協力プレイができることが明らかになったのだ。アドバンスをプレイする人の役割は、メインプレイヤーの補佐。進むべき方向を指示したり、爆弾を仕掛けて敵を倒すことができるのだ。なお、連動の詳細はこれからさらに煮詰められるとのこと。期待するべし!

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▲アドバンスでプレイヤーを補佐する場合は、"チンクル(画面右上)"というキャラクターを操作することになる。画面にはマップ画面がメインに表示され、リンクのいる位置もひと目でわかる。この画面上でチンクルを移動させたり爆弾を仕掛けたりすると、その行動がゲームキューブに反映されるのだ。 |
▲こちらはゲームキューブの画面。リンクの下にいる白いマークがチンクルのいる位置を表す。アドバンスでの操作がそのままキューブに反映されるというわけだ。リンクに道を教えたり、アイテムが存在する場所を教えたりといった具合に、リンクを助けられるぞ。 |
2.特殊なコントローラーとして使用
これは昨年のE3で、『コロコロカービィ』を使って参考出品された連動方法。モーションセンサーを搭載したカートリッジをアドバンスに差すことで、アドバンスの傾きや動きがゲームキューブのキャラクターに反映される。今回のE3では『ROLL A ROMA』というタイトルでこの連動を体験できた。

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▲うまくバランスをとって玉が落ちないように転がしていく『ROLLA A ROMA』。アドバンスを傾けると画面全体が傾く仕組み。あるポイントに玉が入ると、こんどはアドバンスの画面内に玉が登場。玉がゲームキューブとアドバンスを行き来する。日本でも発売されるのか? |
3.ゲームをダウンロード
既報のとおりゲームキューブ版『ファンタシースターオンライン エピソードT&U』は、ネットワークを経由してミニゲームをゲームボーイアドバンスにダウンロードできる。実際に会場では、『NiGHTS』や『ぷよぷよ』などをプレイすることができたのだ。

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▲『ファンタシースターオンライン エピソードT&U』のゲーム画面。画面右下のパラメーターがダウンロードの状況を表示。 |
▲名作『NiGHTS』がゲームボーイアドバンスで蘇る!移植作ではなく、ステージは完全オリジナル。 |
4.ゲームボーイアドバンスで写真を撮影、ゲームキューブに画像を取り込む
ゲームボーイアドバンス用周辺機器として発表されたのが"GAME EYE"。これはアドバンスに装着して使用できる専用デジタルカメラ。これを使って人物を撮影すると、ゲームキューブの専用ソフトに顔などの画像を取り込めるのだ。

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▲"GAME EYE"をアドバンスの上部に接続。左上に見えるのが、デジタルカメラ。このカメラで撮影して、ゲームに取り込む。 |
▲自分の顔を取り込めば、ゲームに対する感情もひとしお。デモ画面では山内博社長の顔を取り込んだキャラもいた。 |
以上が、E3で実際に体験できたゲームキューブとゲームボーイアドバンスの連動内容。この連動に対応したソフトは、今後、続々と発売されるはず。期待して待とう!
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