独自の流体シミュレーションを使ったアクションとさまざまなギミックによるパズル要素が融合した、新感覚流体シューティングゲーム『PixelJunk シューター』の続編がついに登場。地底探索艇(シップ)を操り、地底世界に取り残された生存者“サバイバー”を救い出そう。ステージ内には火山や水脈といった多様な流体(フルイド)が広がっている。“土を破壊し水を流す”、“水でマグマを固める”、“氷をマグマで溶かす”など、流体を変化させ、敵(原生生物)やギミックの攻略に利用しながら進め!
巨大クリーチャーの体内、強力なエネミーが登場する洞窟、光が届かない暗闇の世界を冒険する本作では、ステージ内に広がるマグマや水といった流体(フルイド)やギミックを、いかにうまく利用するかが攻略のカギを握る。そこで、今回はステージの奥底で待ち受けるボス戦を例に、本作の攻略テクニックを伝授するぞ。
←↑噛み付き攻撃を仕掛けてくるコロナイザー。攻撃のチャンスは噛み付き攻撃後に訪れるので、相手の攻撃をひたすらかわし続けよう。また、バブル地帯では、“グリッパー”と呼ばれるギミックで背後に回り込み、弱点の尻尾を引っ張って攻撃だ。
↑マグマを飛ばしたり、直接噛み付き攻撃をくり出してくるテラ・キングピン。相手の動きをよく見て攻撃を回避しよう。
↑上下に顔を持つテラ・キングピンは、プレイヤーの位置に合わせて、攻撃方法を変えてくる。
←冷静に判断すれば、大量のショット攻撃も避けられる。相手に近付いて攻撃だ。
←暗闇の中で複数の目が光っている。ライトを当てて、本物のボスの目を見つけ出すのだ!
↑ガーディアン・オブ・ザ・ディープは、“メタルフルイド”というシールドで守られている。ステージ内にあるギミックの“ウォーターボール”を当ててシールドを溶かせば無効化できる。
本作からPlayStation Networkを介して、世界中のプレイヤーと熱いバトルが楽しめる“オンラインバトルモード”が登場。オフェンスとディフェンスに分かれて得点を競い合う、ふたり専用のオンラインバトルモードでは、アイテムや地形を使った戦略性の高いバトルが楽しめる。
↑ステージ内にいるカプセルサバイバーをディフェンスに見つからないように運ぼう。カプセルサバイバーを自陣へ持っていくと得点ゲット。通常はステルス状態での移動となるが、ディフェンスのレーダーに触れると姿が現れてしまうので注意!
↑相手の得点を阻止するのがディフェンスだ。シップに搭載されたレーダーを使って、ステルス状態のオフェンスを見つけ出し、やっつけよう。広大なステージを動き回って相手を捜すのもいいが、カプセルサバイバーの近くで待ち伏せするのも手だ。
オンラインバトルモードでは、全20種類のアイテムの中から3つまでをシップに装備することが可能。アイテムには、攻撃系、パワーアップ系といったさまざまな特徴があるので、ステージや自分のプレイスタイルに合ったアイテムを装備しよう。
自動追尾型のホーミングミサイルで、高い攻撃力を持つ。追尾されたときは、シップをタイミングよくスピンさせて跳ね返そう。
ステージ内にある水とマグマの流体を入れ替えるアイテム。相手が水の中に入っているのを見計らって使用するのがポイント。
ピックアームで相手を掴むと、装備中のアイテムをランダムでひとつ奪う。1度しか使用できないが、相手の戦略を崩せるかも!?
火山、アイス、工場など、バラエティー豊かな11ステージが用意されている。ステージによっては有効なアイテムの組み合わせもあるので、ステージの特徴を考えながらアイテムを選ぶことも重要となる。
↑触れた物の熱を上げたり、シップに引き寄せられる性質を持つ磁性流体がステージ内に流れている。磁性流体が近付いてきたら、“タイムスリップ”のアイテムでプレイヤー(および相手プレイヤー)の位置を3秒前に戻すのだ。
↑火山ステージでは、マグマによるダメージを軽減させる“マグマ耐性”のアイテムがオススメだ。
↑“マグマボール”を使えば、アイスを溶かしてショートカットできる。
↑岩が落下してくる古代遺跡ステージ。重力方向を逆にする“重力反転”のアイテムで岩の落ちる方向を変えて、相手を混乱させよう。
いままでにない操作感とシステムを搭載し、ゲームファンのあいだで話題になっている『PixelJunk シューター2』。そんな本作を開発したキュー・ゲームスはいったいどんな会社なのだろうか? ここでは、キュー・ゲームスの会社紹介とともに、代表取締役であるディラン・カスバート氏へのインタビューをお届け。
京の都にキュー・ゲームスあり!
←家庭用ゲーム機を中心に開発を行うゲームメーカー、キュー・ゲームス。京都の二条城の近くにあるオフィスは、和風の雰囲気が漂うオシャレな外観。
オフィスの中もオシャレ!
↑→開発スタッフの約3割が外国人というキュー・ゲームス。みんな日本語もぺらぺらで、和気あいあいと仕事をしているのが印象的。
イギリス出身。シンクレア、アミーガ、ゲームボーイ、スーパーファミコン、プレイステーションなどのプログラマーとして活躍し、2001年に独立。キュー・ゲームスを設立した。
――ディランさんの経歴を教えていただけますでしょうか?
ディラン・カスバート氏(以下、ディラン) 僕がプログラミングと出会ったのは、10歳のときでした。そのときから勉強を始めて、17歳でロンドンにあるアルゴノートソフトウェアという会社に勤めることになりました。翌年には、任天堂でゲームボーイ『X』とスーパーファミコンの『スターフォックス』の開発に携わり、23歳のときにソニー・コンピュータエンタテインメントで働き始めたんです。プレイステーション2のアヒルがお風呂で泳ぐデモ映像は、僕が手掛けたものなんですよ。それから独立し、キュー・ゲームスを京都に設立しました。会社設立後は、プレイステーション3のメニュー画面などの開発に携わりました。
――なるほど。そんなキュー・ゲームスは、どんなゲーム作りを目指しているのでしょうか?
ディラン “インディーズスタイル”ですね。最新のゲームは、昔のゲームのような“やり応え感”のようなものが失われているような気がします。『PixelJunk』シリーズは、1980年代、1990年代のような、“どこか尖った部分があって生意気なゲーム”を目指して作っているんです。ちなみに、『PixelJunk』シリーズのルーツは、僕が子どものころに作ろうとしていたアイデアなんです。子どものときから2Dのゲームを作ろうとしていましたが、時代が3Dに流れてしまって少し残念でした。ですが、解像度の高いテレビが登場して、新しいタイプの2Dゲームが作れるのではと思い、そのアイデアを活かしたゲームの開発をスタートしたんです。
――『PixelJunk』シリーズの最新作、『シューター2』の魅力とは、どんなところなのでしょうか?
ディラン まず、ステージ内の流体の物理演算表現に注目してほしいです。それだけでなく、ステージのデザインやギミックも前作以上におもしろい仕上がりになっていると思います。僕も毎日、朝晩にオンライン対戦を遊んでいます。おもしろすぎてちょっとヤバイくらいです(笑)。
――ありがとうございました。最後に読者へメッセージをお願いします。
ディラン 懐かしいのに新しい! そんな『シューター2』をぜひ遊んでみてください。きっと刺激的ですよ。カジュアルゲーマーが『PixelJunk』シリーズを遊んで、コアゲーマーになってくれるとすごくうれしいです!
グラフィックが2Dで統一されている『PixelJunk』シリーズ。シンプルなグラフィックとは裏腹に、キャラクターの動きなどには高度な物理演算技術が使われているのだ。
←↑『PixelJunk シューター2』では液体の動きが、『PixelJunk エデン』では植物やプレイヤーの動きが、それぞれ物理演算技術で制御されているぞ。
↑現在は、新しい要素が加わった『PixelJunk モンスターズ デラックス』も配信されている。
『PixelJunk』シリーズは、独特の雰囲気といままでにないゲーム性で、国内外から注目を浴びている。なかでももっともユーザーからの人気を集めているのが、『PixelJunk モンスターズ』。隊列を組んでプレイヤーの家を襲ってくるモンスターに対して、配置したオブジェクトを駆使して撃退するシミュレーションゲームだ。
『PixelJunk』シリーズに楽曲を提供しているのは、HFB、Baiyon、オトグラフというスゴ腕アーティストたち。彼らが手掛ける音楽は、日本だけでなく海外でも高い評価を受けている。
『PixelJunk エデン』のグラフィックと楽曲を手掛けたアーティスト・Baiyonとの新プロジェクトが進行中。詳しい情報は不明だが、いままでになかったグルーブ感覚と音楽&映像美を体感・創造することができるという。どんな作品なのだろうか?
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