海外で圧倒的評価を受けたRPGが、ついに待望の日本上陸。膨大なテキストが日本語化され、重厚な世界観と、血の通った個性あるキャラクターたちによる骨太なストーリーを、いよいよ100%満喫することができる。種族の垣根を越えて世界の秩序を守る連合軍“グレイ・ウォーデン”と、突如出現した闇の勢力“ダークスポーン”との、血で血を洗う過酷な戦いの果てにプレイヤーはなにを見るのか。壮大な冒険が幕を開ける!!
西洋RPGは自由度が高い反面、最初に何をすればいいか戸惑いがちだ。しかし、予約特典の冊子“旅立ちの書”では、主人公として選択可能な各種族の特徴や、キャラクターメイキング時に注意すべき点、習得可能なスキルなどがバッチリ解説されているぞ。
海外で発売されている本作の拡張パック『Dragon Age: Origins - Awakening(ドラゴンエイジ:オリジンズ−アウェイクニング)』が、日本語化されて2011年3月17日に発売されることが緊急決定! あらゆる要素に追加が行われる大ボリュームの内容となっている。詳細は今後発表される予定なので、続報に乞うご期待!
※特典は、数量に限りがあります。
※特典は制作中のため、デザインや仕様が変更になる場合があります。
※店舗により、特典の取り扱いがない場合があります。
その昔、世界を征服した賢者たちが神の国に攻め入った。そして創造主の怒りに触れ、賢者たちは変わり果てた姿で世界に送り返された……。闇の勢力“ダークスポーン”の誕生だ。種族や身分の垣根を越えて結成された“グレイ・ウォーデン”は幾度にもわたるダークスポーンの襲来を撃退してきたが、長き時を経てダークスポーンは復活し、ふたたび侵攻を開始する。プレイヤーはグレイ・ウォーデンの新たなメンバーとなり、ダークスポーンへ大反攻を行うための作戦に加わることになる……。
↑→言い伝えや教会によると、ダークスポーンは人間の傲慢さの産物とされるが、真相は定かではない。
地底深くからやってくる闇の勢力。フェレルデンの人々は、ダークスポーンが群れを成して世界を襲うことを“ブライト”と呼んでいる。無慈悲にして屈強だが、統制のとれた動きを見せることもあり、一定の知能の高さはあるようだ。
ダークスポーンを退けるために結成された超党派的組織。第一次発生を収束させてからも、その動向を見守ってきた。特殊な儀式を通過した者だけが参加を許され、ダークスポーンの存在を察知する能力を備えている。
プレイヤーが冒険を進めていくと、無数の選択肢に遭遇する。プレイヤーの決断した内容は、周囲に影響を及ぼし、世界が徐々に変化していく。なかには殺人や虐殺、裏切りといったきびしい選択を迫られる場面も。どんなストーリーが紡がれていくのか、果たして世界はダークスポーンの脅威から救われるのか? それらはすべて、プレイヤーの手にかかっているのだ。
性別、種族(人間・エルフ・ドワーフ)、クラス(戦士・魔道士・ローグ)の組み合わせは全部で16種類(ドワーフのみ魔道士を選択することができない)。どの種族でどのクラスを選んだかにより能力値や習得可能なタレント(技)、あるいはスペル(魔法)が異なっている。さらにキャラクターの背景となる“生まれ”も選ぶことができ、多彩なキャラクターを作成することができる。
主人公の外見は、肌の色の選択や、目・鼻・口といった各パーツの大きさや位置の調整、ドワーフやデイルズエルフの伝統文化となっているタトゥーを施すなど、変更可能な項目数は40以上にも及ぶ。
選んだ種族とクラスにより、“人間の貴族”や“シティエルフ”、“ドワーフの平民”など、6種類の生まれを選ぶことができる。生まれによって、序盤のストーリーも変化。グレイ・ウォーデンに参加するまでの境遇や、その動機の違いによって、世界の見えかたも違ってくる。
プレイヤーとともに物語を紡いでいく仲間をふたり紹介しよう。どちらも、ひと筋縄ではいかない複雑な性格をしている、リアリティーある個性的な人物だ。プレイヤーの決断によって、彼らはどんな経験をしていくのだろうか?
魔道士たちを監視するテンプル騎士団でくすぶっていたところを引きぬかれた、グレイ・ウォーデンの若き戦士。かつて教会にいたころは彼の独特のユーモアに眉をひそめる人も多かったが、その裏には、忠義と良識を重んじる心が隠されている。
その名だけで恐れられる荒野の魔女、フレメスの娘。外の世界から隔絶して育てられた彼女は、テンプル騎士団の制限によって使い手の少ない“変身使いの術”すらも習得している。忌むべきものとして避けられてきた境遇からか、他人への評価は手きびしい。
パーティーメンバーの背景に迫る、専用のサブクエストも用意されている。会話の選択により、結果や仲間との関係も変化! アリスターは、つぎの目的地の近くに住んでいるという、生き別れの姉に会いたいようなのだが……。
仲間には好感度があり、クエスト中の選択や、特定のアイテムをギフトとして贈ることで、好感度が変化する。さらに、親密になった仲間とのロマンスへと発展することも! その結果はストーリーに大きな影響を及ぼすこともあるので、慎重に決断しよう。
戦闘は、アクションRPGのようにシームレスかつリアルタイムに行われるが、焦る必要はない。ボタンを押すことで一時停止して、使用するタレントを選んだり、仲間に操作を切り替えて戦うこともできるのだ。さらに、仲間は敵と戦闘になった際にどのように行動するかを細かく指定することができる。もちろん連携攻撃も可能だ。たとえば、防御力が高い仲間を接近させて、タレントで標的をスタン(気絶)状態に追い込めば、一定時間無防備になる。自分はそのスキに接近して、力任せの一撃を決めることができるというワケだ。タレントや武器の組み合わせで可能性は無限大。状況に応じた戦術で戦おう。
↑→パーティーメンバーの特徴を把握して戦えば怖いものなし。敵との距離や状況に応じて行動を設定することもできるし、ここぞのタイミングで操作を切り替えてタレントやスペルを発動すれば、強力な敵との戦闘でも勝機が見えてくる。レベルアップ時は、強化したい能力やタレントを選べるので、好みの戦闘スタイルに合わせて育成するといいだろう。

 ドーモ! ファミ通.comの洋ゲー野郎、ミル☆吉村です。じつはオイラと本作の出会いはビミョーに古く、2009年の3月までさかのぼることができる。BioWareのレイ・ムジカCEO同席のなかデモを見る機会があったんだけど、コレが本当に印象的だった。自分は普段はFPS、その中でもアホっぽいおバカなタイトルが本来好きなもので、BioWareの『バルダーズ・ゲート』とか『ネヴァーウィンター・ナイツ』といったRPGは、洋ゲー野郎の基礎教養として知っている程度。プレゼン前は「コテコテのファンタジーでしょ。大体想像つくなぁ」なんて思っていたぐらいなのだ。失礼にもホドがある。スイマセン!

 開発中の戦闘シーンと会話シーンの両方を見せてもらったのだが、リアルタイムバトルにコマンドをうまく組み込んだ戦術性の高い戦闘システムにも驚いたものの、会話がくり広げられるカットシーンの迫力にとにかく圧倒された。英語は何とか単語を拾って読むのが限界で、ヒアリング能力はさっぱりなオイラだけど、カメラワークまで練り込まれた演出や、微妙な感情が伝わってくるキャラクターたちの表情で、この世界がかなり過酷でひと筋縄で行かないものであり、救世主たる主人公を行く先々の人々が歓迎してくれるような楽しげなものではないのが一発でわかった。

 以降、本作がどんなタイトルか聞かれると、まず「ごっついオッサンだろうと、美女のエルフだろうと、戦闘後に血まみれのまま会話するようなRPG」という、ちょっと変な説明から始めるようにしている。というのも、ここにこそ本作の真髄があると思うからだ。ドワーフやエルフがいる剣と魔法の世界という設定は、確かに一見使い古されたものに見える。だが本作は、とことん妥協や手抜きがない。戦えばキャラクターを血まみれにし、キャラクターが底辺で暮らしているという設定なら、罵詈雑言を浴びるトコトンどん底の生活を送らせる。考えてみれば当たり前のこともきちんと表現することで、見慣れたはずの設定が、まったく違った色でプレイヤーに迫ってくるのだ。

 今回日本語版をチェックするにあたってドワーフの平民を選んでプレイしたが、これまでは雰囲気で読み飛ばしていたセリフや設定の数々が、日本語で読むと本当にヒドかった! 自分は女だというのに、殺しもやるチンピラ一味の構成員。姉は聡明ながらも一家の貧乏脱出のためにパトロンを捕まえる作戦を実行中だし、母親は悲惨な貧民街から抜け出すことを諦め、飲んだくれの生活を送っている。もう、めちゃくちゃ悲惨だ。貧民街出身なので、平民街を歩くだけで同種族のドワーフにさえ「なんでオマエがここにいるんだ」とか「今日は楽しく酒を飲んでいるんだから近寄るな」なんて言われてしまう。要するに本作は、“貧しくもつつましく暮らす美しい姉妹を、ある日イケメンの勇者様が救いだして〜”というシンデレラ・ストーリーではなく、十二分にオトナが楽しめる、骨太なエンターテインメントになっている。だから、本作をオイラのような洋ゲーファンや西洋ファンタジーRPGマニアが独占してしまうのは、本当にもったいない。もちろんテキストはすべて日本語化されているので、アリスターのまわりくどいボヤキや、モリガンのきっつい皮肉など、個性的なキャラクターたちがくり出すセリフの理解もバッチリ。ぜひ幅広い人にプレイしてみてもらいたい。

(編集部:ミル☆吉村)

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