アメリカンテイストに彩られた遊び心いっぱいのボウリングゲーム。操作は本物のボウリング同様にモーションコントローラを後ろから前へ振るだけのシンプルなもの。 モーションコントローラをひねるように操作すると、フックやカーブなどスピンを使ったテクニックも使用できる。最大4人での対戦ができる“レギュラーモード”やトリックショットに挑戦する“トリックショットモード”などモードも多彩。また、オンライン対戦や3D立体視にも対応している。

個性あふれるキャラクターとバラエティに富んだステージ

 操作キャラクターとして使用できるのは総勢24人。どのキャラクターも見た目が特徴的で、独自のスキルも持っている。また、ボールやレーンもノーマルなものから和風庭園のレーンやスイカのボールといった奇抜なものまでバリエーション豊富。いろいろな意味で“濃い”楽しみかたができるボウリングゲームだ。

個性あふれるプレイヤーキャラ

[Impression] モーションコントローラが腕の振りを高精細に認識!ボウリングをやってる感が存分に味わえる作品

 ここ数年、ボウリングをする機会はなかったのだけれど、ボウリング自体は好きだ。暇を持て余していた大学時代には、ちょいちょい行っては友だちとスコアを競っていた。ちなみに、自己最高スコアは1回だけ203をマーク。アベレージは160くらいだと記憶している。社会人になると、なかなか「ボウリングへ行こう」とはならず、飲み会で話しが盛り上がったときに行く程度(それも本当にたまに)。最近、ボウリング場自体もあまり見かけなくなっているし。

 で、そんな自分がひさびさにやったボウリングが、この『フレ!フレ!ボウリング』。モーションコントローラを後ろから前に振るという操作により、ほかのボウリングゲームより、より一層ボウリングをしている感じも味わえる。ボールがレーンを「ゴー」っと走り、キレイに並べられたピンが「ドンガラガッシャン!」っと音を立てて倒れる様は、やはり爽快。このご時世ではもはや当たり前だが、物理演算によりボールの転がりかたやピンの倒れかたが、ごく自然でかなりリアルだ。フックボールで1番ピンと3番ピンのあいだ、いわゆるポケットを狙うとストライクになりやすい、というところも実際のボウリングと同じ。レーンのオイルの状況でボールの挙動が変化するなど、マニアックな点もしっかり再現。ステージやキャラクターは“色モノ”要素が強いがボウリングゲームとしては本格的なのだ。

 まず、10ゲームを立て続けにプレイしてみたが、不自然さはなく、基本となるボウリングゲームとして秀逸なデキ。モーションコントローラが腕の振りのスピードや捻り具合を忠実にボールに伝えてくれるため、ボールのスピードやフックボールの曲がり具合もお手軽に調整可能。コツをつかんでくると、自分が上手くなったようで、たいへん気持ちがよろしい。実際のボウリングだと数ゲームで腕がパンパンになるが、本作なら10ゲーム以上プレイしてもほとんど疲れないので、心ゆくまでボウリングが楽しめるのもありがたい。

 また、本作ではプロのトーナメントなどでは余興として披露されることがあるトリックショットに挑めるのも魅力。通常ではありえないシチュエーションでピンを倒すには、微妙な操作も必要だが、その微妙な力加減やスピン具合もモーションコントローラにより、感覚的に微調整できる。なので、つい「もう一度」とムキになってしまい、ひとりプレイでもストイックに楽しめる。

 自宅にいながらにしてリアルなボウリングが楽しめる本作は、友だちなどと集まる機会が多いこれからの時期に持って来いの作品。自分も、学生時代の仲間と鍋をつつく予定があるので、本作を用意しておこうと思う。ダウンロード版なら1900円[税込]と値段もお手頃なのもうれしいね。

(ファミ通.com トマト杉原)

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