PlayStation Moveでヒーローを操り、敵を倒せ!

 『ラチェット&クランク』、『ジャック×ダクスター』、『怪盗スライ・クーパー』の3作品で大活躍したヒーローたちが夢の競演! PlayStation Moveを使ってさまざまなミッションをクリアーし、新たな陰謀を阻止しよう。異なる能力を持ったヒーローたちの中から誰を選択するかによって、毎回違ったプレイを楽しむことができるぞ。また、本作では友だちとの協力プレイも可能。力を合わせて襲い来る強敵に立ち向かえ!

それぞれの世界を守り、本来なら出会うはずがなかったヒーローたち。しかしある日、空中に現れた謎の空間に吸い込まれ、世界から姿を消してしまう。穴だらけの奇妙な惑星へ到着したヒーローたちの前に現れた謎のふたり組は、“宇宙対抗ヒーローゲーム”を開くためヒーローたちを招待したのだというが……。

↑→敵への攻撃はモーションコントローラで行う。近接攻撃、ムチ、ボール、シュリケン、ガンといった6種類の基本アクションと、各キャラクターが持つ必殺技を駆使して、敵をなぎ倒していこう。

3つの世界のヒーローが集結! キャラクター紹介

『ラチェット&クランク』シリーズから参戦!

ラチェット

メカが大好きなロンバックス族の少年。必殺技は、発動すると敵が踊り出す“グルーヴトロン”。

クランク

ラチェットとコンビを組むクールで知的なロボット。近くの敵を自動的に攻撃する“ゾニー”が必殺技。

『ジャック×ダクスター』シリーズから参戦!

ジャック

改造手術によってダークエコの力を身につけた勇敢なエルフの青年。電撃で近くの敵にダメージを与える“ダークジャック”が必殺技。

ダクスター

ジャックの親友。ダークエコの影響でイタチに姿を変えた。必殺技の“ダークダクスター”を発動すると竜巻に変身して周囲の敵を吹き飛ばす。

『怪盗スライ・クーパー』シリーズから参戦!

スライ

義賊の一族に生まれたアライグマの怪盗。必殺技は自分の移動速度が大幅にアップする“シーフタイム”。周囲がスローモーションになるぞ。

ベントレー

スライと怪盗団を結成した仲間でIQ255の天才カメ。敵のコンピューターをハッキングしてお互いを攻撃させる“オートハッキング”が必殺技。

50種類以上のミッションをすべてクリアーせよ!

今作では、各作品の代表的なステージ“メトロポリス”、“ヘブンシティ”、“パリ”が冒険の舞台となっており、この3つをクリアーすることで最終ステージの“グリーバーランド”が出現する。また、各ステージは4〜5つのエリアで構成されており、全エリア分を合計すると、50種類以上ものミッションが用意されている。

↑『怪盗スライ・クーパー』シリーズの舞台となる“パリ”。ダウンタウンや旧市街、別荘地区などがある。

↑“キャプテンクォーク”の象が飾られた広場や宇宙船ドックなどがある、『ラチェット&クランク』シリーズの舞台。

メトロポリス、パリ、ヘブンシティをクリアーするとプレイ可能に。どんなステージなのだろうか?!

→『ジャック×ダクスター』シリーズの代表的なステージ。街が迷路のように入り組んでいる。

Impression 振って狙って気持ちイイ!ガチンコで熱中できる爽快アクションです!!

 「ソニー・コンピュータエンタテインメントの誇る人気キャラクターが大集合!」……と聞いて、「ああ、格闘アクション的な感じ?」と早とちりして、正直若干興味を失ってしまっていた僕。しかし、どうやらそういうゲームではなく、かなり本格的、かつ感覚的に遊べるアクションゲームなんだそうな。ともあれプレイしてみましょうか。

 まずオープニングムービーでは、ラチェットたちが一堂に会するまでの模様が描かれますが……これがなかなかイイ! 全員、突如現れた奇妙な穴に吸い込まれて異次元に飛ばされるわけですが、それまでのあいだ、ラチェットは帝国軍らしき相手と戦闘中だったり、スライは捉えられたマーレーを救い出そうとしていたりと、シリーズをプレイしている人なら、思わずニヤリとするようなシチュエーションを見せてくれます。また、全員が出会ってからも見物。奇しくもヒーロー&相棒のコンビが3組揃った形になっているせいか、お互いにライバル心むき出しで火花バチバチ! このやり取りにも、思わずニヤリです。これはなかなかテンション上がりますね。

↑微妙な手首の動きにもバッチリ反応してくれます。まさに自由自在……なので、失敗したときにコントローラのせいにしようとしてもダメですよ(笑)。

 さていよいよゲーム開始! 最初のワールドは……『ラチェット&クランク』シリーズでおなじみのメトロポリス風ですね。いきなりいろいろ選べるようですが、まずは“キャプテンクォーク広場”ステージの“サルでもできるジェイルブレーク”。……なんだかバカにされているような気もしますが、気にせずスタート! このミッションは、手裏剣で牢屋を破壊して、囚われている“ファン”というキャラクターを救い出すミッションです。まず、フリスビーの要領でモーションコントローラを振って手裏剣を投擲。投げた後は、モーションコントローラを上下左右に捻ることで進行方法を操作できます。実際に遊んで見ると、驚きの自由自在感! 手首をほんの少しクイッと捻るだけで、敏感に反応してくれるのは、さすがPS Moveですね。狭い隙間を通して手裏剣を導き、目的の牢屋に見事命中させたときの爽快感はかなりのもの。初プレイながらなんとかミッションを達成すると、メダルをゲット。これをたくさん集めていけば、つぎつぎと新たなミッションが解放される仕組みですね。よっしゃ、どんどんいこう!

↑“チームプレイ” では、相方のプレイヤーにサポートしてもらう形で同時プレイが可能。ふたりのモーションコントローラを合わせると、一撃必殺のチームアタックが発動しますよ!!

 おつぎは、“運送ステーション”ステージの“きみだけがガーディアン”に挑戦! このミッションは、マシンガンのような武器で敵ロボットを倒して、3つのタワーを守り抜くのが目的。モーションコントローラでポインティングして狙いをつけて、ひたすら撃ちまくり! おおー、コレ最高に気持ちイイよ!! でも単純に撃ちまくっているだけではダメで、3ヵ所のタワーを破壊されないように走りまくり、ダメージを食らったタワーを直し……と、なかなかに忙しい内容です。コレ、最初だからカンタンだけど、後半はかなり難しくなりそうだなぁ。

 てなわけで、いろいろ遊んでみましたが、ボーリングの要領で爆弾を投げて物を壊しまくるミッションや、マシンガンやショットガンで敵を倒しながら囚われている“ファン”というキャラクターを救出するミッション、レンチやムチで敵をガンガン倒すミッションなど、バリエーションは豊富。モーションコントローラも、振ったり狙い撃ったりと大活躍で、これはPS Move専用ソフトならではの楽しさだと納得です。いずれのミッションでも共通しているのが、“プレイ感覚の気持ちよさ”。『ラチェット&クランク』シリーズを遊んだことがある人なら、ガラメカで敵ロボットをガンガン壊す気持ちよさを味わったことがあると思いますが、アレをもっと体感的に、さらに爽快にした感じです……ってわかるかな。わからない人も、一度プレイしてみれば病みつきになること請け合いですよ。

(週刊ファミ通 阿部ピロシ)

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