BAYONETTA

【機種】プレイステーション3、Xbox 360
【メーカー】セガ
【発売日】2009年10月29日予定
【テイスト】ファンタジー
【ジャンル】アクション
【プレイ人数】1人 【CERO対象年齢】17歳以上対象
ディレクター:神谷英樹、プロデューサー:橋本祐介、
開発:プラチナゲームズ PS3版移植開発:セガ

キツくお仕置きしちゃうわよ

祝! 体験版配信!! ……体験版が配信されてから7日が経過しましたが、皆さんプレイしまくってますか? またまた申し遅れました。ファミ通メディア編集部の時計じかけ豊田です。訪れていただき、ありがとうございます。絶頂感がブッつづく、ノンストップクライマックス・アクション『BAYONETTA(ベヨネッタ)』の魅力をお伝えする当コーナー。2回目となる今回は、圧倒的な没入感が得られるバトルについて解説させていただきます。と、その前にひとつお伝えし忘れていたことが。前回の記事にて「豊田は体験会や東京ゲームショウで試遊した際のインプレッションを述べているのか?」というご指摘をいただきました。説明不足ですいません。じつは、セガさまよりXbox 360版のサンプルロムを特別にお貸し出しいただき、ドップリとプレイを続けておりました。実際に触って感じた『ベヨネッタ』の“魔力”をお届けしていますので、僕の魂の叫びがわずかながらでも皆さんに響けば幸いです。

さあ、甘美なるひと時を

比類なき"触り心地"により、際限なき爽快感が味わえるバトル。あえて乱暴な言いかたをさせていただくと"150時間以上プレイをしている僕ですが、いまだにバトルが楽しくて仕方ありません"。その理由は明白で、『ベヨネッタ』は何度プレイしても五感を振るわせてくれるからにほかなりません。一体感をもたらす圧倒的な操作レスポンスは触覚を。ウェット感のあるエレガントな楽曲は聴覚を。指先まで意識されたアクションと細部にまでこだわり抜かれたエフェクトは視覚を。鼻腔をくすぐるベヨネッタの妖しき色気は嗅覚を。ベヨネッタよろしく、ロリポップキャンディーをほおばりながらプレイすれば味覚もバッチリ。……まあ、最後はムリがありますが、この原稿を書いている最中も、「あ〜『ベヨネッタ』をプレイしたい!」という衝動がビシビシと湧き上がってくるほど五感を刺激してくれるんです。感覚に迫る刺激の多様性が尋常ではないというか、気持ちよさの巨大なうねりがすさまじいというか、唯一無二の快感が連続で押し寄せるというか……。話が逸れましたが、端的に言えばビデオゲームでしか味わえない快感があるということです。さらに言えば、ほかのビデオゲームでは味わえない快感がある! 極論を言えば、『ベヨネッタ』でしか味わえない快感がある!! ……さて、断言してスッキリしたので、以下ではバトルに快適なテンポを与えているウィケッドウィーブとトーチャー・アタックについて解説していきましょう。

ウィケッドウィーブ

一流の舞踏家は、指先の先の先にまで意識を張り巡らせ、周囲の空間をも演出し、観る者の魂を揺さぶると言われています。ベヨネッタの戦う姿を見て最初に頭に浮かんだことはまさにそれで、四肢を使ったバレットアーツは流麗でありながら力強さを内包。そんなただでさえ隙のないバトルに、さらなる彩りと快感を付与しているのがウィケッドウィーブなんです。自身の髪の毛に魔の物を宿して操る魔女の秘技。髪の毛を触媒として、契約を結んだ魔界の住人を現世へ呼び出し使役する……と、もっともらしく説明しましたが、特筆すべき点がふたつあります。まずは、ウィケッドウィーブをくり出す際、触媒として体に這っている髪の毛を使うため、ベヨネッタがあられもない姿となること。「おっ!!」となること間違いなし! 「スゲー!!」となること自明です!! 脱着は本当に自然で、バトルに華やかさと驚きを与えています。もうひとつは、ウィケッドウィーブはバトルのテンポをまったく阻害していないということ。"あたりまえのようにコンボに組み込まれている"。これ、本当にスゴイことだと思います。強力かつド派手な技ですから、ややもすれば 召喚時に間が生まれてしまったり、フィーチャーしたいがゆえにユーザーの都合は考えずカメラアングルを変えてしまいそうなものですが、そういったことは一切なし! どうですか、この作り手の潔さ!! あくまでもユーザーが感じる気持ちよさを追求したこの姿勢。ベヨネッタにひれ伏す天使のように、僕はプラチナゲームズにひれ伏しました……。

トーチャー・アタック

魔力ゲージを8つ消費することで使用できるトーチャー・アタック。直訳すると"拷問攻撃"ですが、まさに言葉どおり天使を蹂躙します。アイアンメイデン、ギロチン、絞首台など、魔女狩りで使われた拷問器具を用いて天使を葬るという皮肉たっぷりの攻撃は、肉体的なダメージだけを与えるのではありません。トーチャー・アタック発動後、該当するボタンを連打することで天使に精神的な恐怖もプレゼント。天使が恐れおののく様は必見に値します。もちろん、ボタン連打によって与えるダメージもアップするため、システムとゲーム性、演出の融合が見事になされています。また、トーチャー・アタック中は無敵となるため、「ヤバイ、天使に囲まれた!! よし、トーチャー・アタックをくり出して攻撃を無効化しよう」なんて具合に戦術に組み込むことも可能です。ちなみに、相手や状態によってくり出すトーチャー・アタックは変化するので、さまざまな状況で試してみるといいでしょう。僕のオススメは、ベヨネッタが大きく股を開き、墓石で天使を圧死させるトーチャー・アタック。エロスとタナトスここにあり! という感じで最高です。あ、ついでにもうひとつ。トーチャー・アタックとは別にダウン中や浮かせた際にくり出せる"お仕置き"というものもありますので、こちらもぜひ攻撃に組み込んでいただくと、より背徳感あふれるプレイが楽しめますよ。

バトルを彩るさらなる要素 Weapons

バトルに幅広さと奥深さを与えてくれるのが武器とアクセサリー、そしてテクニック。腕と足に自由に装着できる武器は、組み合わせによってコンボ内容が変化。武器は2セット設定できるうえ、いかなるときでも任意に切り替えられるので、自分だけのスタイルを生み出すことが可能となっています。コンボ中でも瞬時に武器の切り替えができるので、ストレスは皆無。「いつ武器を切り替えたの?」と驚くほどのレスポンスの高さですので、存分に自分のスタイルを追求することができます。天使の武器を拾って使えるのもポイントですね。

Accessory

一方、アクセサリーはプレイヤーの性能を変えるといっても過言ではないもの。ふたつまで装着可能で、敵の攻撃を弾き返せるものや、回避時に設置タイプの攻撃魔法を仕掛けるものなど、多彩なものが揃っています。相手や状況によって装備を変えれば、意外な戦いかたができるかも!?

Technique

そして、指南書を入手すると使用できるテクニックは、技のバリエーションが増えるというもの。技の種類が増えれば、当然よりエレガントに戦えますし、何よりベヨネッタの新たなアクションを網膜に焼きつけられるわけです! もちろん、僕はすべてのテクニックを覚えました。鉄山靠を放つベヨネッタに、もうクラクラですもん。

腕前なんて関係ない!

ここまで駄文を重ねてきましたが、「う〜ん、スゴそうだけど操作が難しいんじゃない?」と思った方はいらっしゃいませんか? 断言します! その心配はご無用です!! 華麗なバトルを実現するのに腕前は関係ないんです! なぜなら、本作には超初心者でも楽しめる"イージー・オートマチック"があるからです。このモードのキモは、ボタンひとつで"ベヨネッタらしく美しく戦いながら敵を倒せる"ということ。さらに、プレイヤーの任意入力も受けつけているので、ただ自動的に敵を倒せるというだけではなく、簡単操作で超上級者のような戦いかたができちゃうというわけ。

Automatic

また、意外かもしれませんが、やり込み派の僕もときどきイージー・オートマチックで遊ぶときがあります。なぜかって? それはイージー・オートマチックを遊ぶことで、「え!? こんなふうにコンボがつながるの?」とか「この戦いかたカッコイイ!!」と学べることがたくさんあるからです。ボタンを押すと攻撃をくり出すだけではなく、絶妙な位置取りもしてくれるので、イージー・オートマチックの立ち回りは本当に勉強になります。操作に慣れたと感じたら、ゲーム進行中でもイージー・オートマチックを解除できますので、腕前に合わせた活用が可能なこともうれしい限り。まさに至れり尽くせりのモードと言えるでしょう。もちろん、ヘビーユーザーの方には超高難度のモードもちゃんとご用意されていますのでご安心を。でも、あまりの難度に悲鳴を上げちゃうかもよ?

INFORMATION 最速攻略本発売!! 10月29日発売!! [BAYONETTA Player’s Bible]

ソフトと同時発売となる攻略本『ベヨネッタ プレイヤーズバイブル』。華麗なアクションを心ゆくまで堪能するため、立ちふさがる天使を圧倒的な力で蹴散らすため、ベヨネッタに心奪われたプレイヤーをサポートするため、システムからテクニックまでを完全網羅。中盤までのマップのほか、各天使の攻略法、コンボの稼ぎかたなど、魅惑の情報が詰め込まれたファン必携の1冊。価格は1155円【税込】。絶賛予約受付中ですので、この機会にご購入あれ。

ファミ通LIVE『ベヨネッタ』ライブ配信レポート!!

"ファミ通LIVE SPECIAL 〜特番! BAYONETTA〜"。10月10日、22時より生放送にて配信されましたが、皆さんご覧になられましたか? ゲストには本作のディレクターを務めるプラチナゲームズの神谷英樹氏、プロデューサーを務める橋本祐介氏が登場。DJ、ナレーターの森一丁氏の軽快なMCのもと、『BAYONETTA』の魅力を余すところなくお届けしました。本邦初公開となる映像のほか、サンプルロムを用いた神谷氏、橋本氏のリアルタイムプレイなど、ここでしか観られない驚愕の内容がてんこ盛り! 近日中に再配信を行う予定となっているので、配信を見逃した方はもちろん、『BAYONETTA』ファンはぜひ視聴あれ!! 神谷氏のプレイには、ド肝を抜かれること間違いなしですよ。
eb! TV LIVE  →  https://www.famitsu.com/live/
BAYONETTA 公式サイトはコチラ