AWAY シャッフルダンジョン

タイトル
AWAY シャッフルダンジョン
ハード
ニンテンドーDS
メーカー
AQインタラクティブ
発売日
2008年10月16日発売
価格
5229円[税込]
テイスト
冒険
ジャンル
アクション・RPG
対象年齢
全年齢対象
備考
DSワイヤレスプレイ対応、シナリオ:坂口博信、テーマ曲:植松伸夫、キャラクターデザイン:大島直人、開発:アートゥーン
 数々の名作RPGを手掛けた坂口博信氏と、個性的なキャラクターの創造に定評のある大島直人氏(アートゥーン)のタッグが制作するニンテンドーDS用アクションRPG『AWAY シャッフルダンジョン』。テーマ曲を植松伸夫が担当するなど、ビッグネームが揃って制作を進めている作品である。ファミ通.comでは、この作品の魅力を3回に渡ってお届けしていく。
第1回

第2回

第3回

第2回『AWAYシャッフルダンジョン』で遊ぶ!!

テンポのいいストーリー&アクション

ニンテンドーDSのダブルスクリーンを活かした “シャッフルダンジョン”。アクション要素と謎解きとが絶妙に絡み合うこのシステムに、作品の発表当時から、筆者はものすごくアツい視線を送っていた。発売日が延期されたときには、かなり打ちのめされたものである。しかし、そんなシャッフルダンジョンにいち早く挑む機会をいただくことができた。なんという幸せ者であろうか。遠足まえの子供のようにウキウキしながら、開発中の『AWAY シャッフルダンジョン』のROMを受け取り、さっそくプレイさせてもらった。
(text:編集者M)
物語は、主人公のソードが住むウェッブ村を中心に描かれる。この村では、 100年に渡って続く神隠し“アウェイ”によって村人が99人も消えているとのこと。はっきり言って一大事である。しかも、ゲームを始めるとすぐにアウェイと思われる現象が起こり、早々に村人が全員消えてしまうのだ。なんという急展開か。そして、さっそくシャッフルダンジョンへの道が拓ける。ここまでの流れが、ゲーム開始後わずか10分ほどの出来事。もう一度言わせてもらうが急展開である。でも、言いかたを変えてみると、あら不思議。なんとテンポのいいゲームであろうか、ということになる。そう、お話にももちろん期待はしている。だが、何よりもまず筆者が遊びたかったのは、シャッフルダンジョンだったわけだ。この新システムがどんな内容になっているのか、早く触ってみたい! そんな思いを見透かすかのようなテンポのいい物語展開。もう、たかだか10分足らずで、かなり心を奪われてしまったのは言うまでもない。虜である。
そんな筆者の恥ずかしい告白はこれぐらいにしておいて。とにかく、このゲーム。特筆すべきはそのテンポ感である。最初だけではなく、ゲームを始めてからずっとテンポがいい。本当に、サクサクサクサク進んでいく。ただし、AQインタラクティブさんによると、物語はかなりのボリュームが用意されているのだとか。こんな超速テンポで進む物語が大ボリュームとなると、途中でとんでもないどんでん返しが期待できそうである。
と、まぁ物語への期待感を膨らませつつも、その思いを一旦心の片隅に追いやり、さっそくシャッフルダンジョンに挑む。ここでもまたちょっとした驚きが。操作の説明がほとんどないのだ。最近のゲームはとにかく操作説明が多くて、ちゃんとゲームが遊べるようになるまでが長い! でも、このゲーム、ほとんど説明がないので、すぐにシャッフルダンジョンを堪能できる。むしろ最初は、「あれ? 説明は?」と思ってしまうぐらい、唐突に始まる。でも、なんの問題もない。何せ説明が不必要なぐらいの簡単操作。さらにダンジョン内で何をすればいいのか、ダンジョンがどのような条件でシャッフルするのか、ということもダンジョンを探索しつつ、ちょっと考えるだけですぐにわかってしまう。誰にでも気軽に遊べるバランスになっているわけだ。だから、アクションゲームが苦手な人でも、気軽に始めることができ、すぐにゲームのルール、そしてプレイのコツがつかめる。
こう書くと難度の低いゲームと思われてしまうかもしれないが、じつはそんなことはない。ぶっちゃけ、筆者はゲームを進めていくうちに何度もゲームオーバーになった。なぜか? それは“欲張る”からである。このゲーム、ふつうに進めていけば、わりと簡単にサクサク進んでいくバランス(もちろん難度の高い部分も用意されている)。ただし、ダンジョンに用意された宝箱をすべて開けよう、そう思ったときにいくつものワナが潜んでいるのだ。とくにプレイヤーの行く手を阻むのが、さまざまなギミックや敵キャラクターではなく、シャッフルまでの制限時間。この制限時間がまた絶妙で、シャッフルするまえに、画面がぐらぐらっと揺れる。そうすると、もう焦る、焦る。「とにかくシャッフルされない場所に移動しなければ!」という思いと、「目の前にある宝箱だけでも開けていきたい!」という思いとのせめぎあい。もちろん何度かシャッフルされるのを待っていれば、また同じ部屋がシャッフルされて出てくるので、安全に行くなら一度退避して待てばいいだけのこと。そんなことはわかっちゃいる。わかっちゃいるのだが、いざその状況になると、気持ちが揺らぐ。画面も揺らぐ。時間は迫る。そして焦って操作をミスする、と。この絶妙な、「くぁ―――――! 俺の馬鹿!!」と思わせるゲーム性とゲームバランスが、とにかく嫌らしい。そして、この嫌らしさこそがおもしろさにつながっていると思えた。何度でも挑戦したくなる、そんなバランスになっているので、ついつい遊んでしまうんだよなぁ。

何度でも遊んじゃう!

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魅力的なキャラクターと世界設定

ゆるい。このひと言に尽きるのが、この作品の世界設定。とにかくゆるいのだ、出てくるキャラクターたちが。……ゆるい、というよりも微笑ましいという言葉のほうが合うだろうか。味のある個性的なキャラクターたちとの会話は、つねにどこか肩の力が抜けていて、なんともゆる〜く、ほほえましく楽しめる。
さらに、そんな微笑ましい村人たちが住まうウェッブ村にも、シャッフルダンジョン同様にさまざまな仕掛けが用意されている。たとえば、村人を助け出したときに、その村人の家をどの場所に建てるかで、商品の品揃えや価格などが変動するという要素。「まぁ、どこでもいいじゃん」と思って適当にプレイしてもいいし、「絶対これは安く買えたほうが得だ!」と、家の配置を熟考してもいい。このように気がつくとふと考え込んでしまうような、攻略的な要素も用意されており、発見や思考には事欠かない。個人的には、ついついベッドを調べてしまう自分に気づいたときに、ちょっと悲しくなったりもしたり、しなかったり(理由は、ぜひプレイして確かめてみてほしい)。
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ゲームオリジナルの楽器が物語を彩る

本作には、テーマ曲を手掛ける植松伸夫氏監修の、ゲームオリジナル楽器が登場。まるで実在の楽器のような設定が施されたこの楽器。その設定をもとに制作された楽曲も魅力的な世界を彩る一翼を担っている。

不思議な音色が響き渡る♪

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ボスキャラクターとの頭脳戦!

さまざまな攻撃方法でプレイヤーを苦しめるボスキャラ!

ボス戦はシャッフルダンジョンとは一転して、3Dのアクションバトル! もちろん、ここでも説明はナシ! 「とにかく目の前の敵を倒せ!」。ただ、それだけ。敵の攻撃を見切り、弱点へと攻撃を加える。そのための戦術、戦略を、敵と対峙しながら考え、行動する。アクションバトルならではの緊張感と、どこか愛らしいボスキャラクターの容姿とのギャップが本作を象徴するかのよう。これまでに培ってきたアクションの技術、そして敵に攻撃を加える瞬間を見出す観察眼が、ここでは重要になってくる。なかなかに骨のあるバトルになることもあるが、ここでも安心してほしい。たとえボスにやられてしまったとしても、ボス戦からやり直すことができるのだ。また、その際に村に戻るという選択をすることも可能。装備している武器が合わないと感じたら、村に帰って準備をし直せるというわけだ。これが、なんともユーザー目線の作り。「きびしいから無理!」、「難しいからもうやらない!」と思わせるのでなく、「きびしいと思うなら帰れ!」、「まだやれると思うなら諦めずに挑め!」という、あくまでユーザーに選択させる頑固一徹オヤジのような制作陣の姿を思い浮かべながら、筆者はまた何度目かのボス戦に挑むのでした。
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DSワイヤレスプレイで協力してボスと戦う!

DSワイヤレスプレイで、友だちといっしょにボス戦を楽しむことができる、“レイドバトルモード”。シングルモードで登場したボスが、より強力になって現れるので、しっかり連係をとらないと勝利を得ることはできない。また、ボスは攻撃を受けると弱点の色が変化していく。弱点の色と同じ色のソードじゃないと、攻撃をしてもダメージを与えられないのだ。
↑ボスを倒すとアイテムの入った宝箱がひとつだけ出現する。アイテムを手に入れられるのはひとりだけ。早い者勝ちで取るか、順番に取るか、アイテムの取りかたもちゃんと決めておこう。
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