ファミ通ドットコムスペシャル企画
9日間の過酷な奇襲作戦を仲間とともに戦い抜け!
史実をもとに第二次世界大戦を忠実に再現した一人称視点シューティングゲーム『ブラザー イン アームズ』シリーズ。その最新作が、プレイステーション3とXbox 360で登場する。
『ブラザー イン アームズ』シリーズは、第二次世界大戦を大戦経験者の証言と緻密な考証をもとに再現した、一人称視点のシューテングゲームだ。最新作の題材は、連合軍がオランダ領内で実施した”マーケット・ガーデン作戦”。プレイヤーは、アメリカ軍のマット・ベイカー軍曹となり、分隊を指揮しながら過酷な任務に挑むことになる。今回は、本作から追加された多数の新要素の紹介やプレイリポートなど、内容盛りだくさんでゲームの魅力をお伝えしていく!
マーケット・ガーデン作戦とは、ノルマンディー上陸作戦の3ヵ月後に連合軍が実施した、ドイツ領内への進路確保を目的とするふたつの奇襲作戦の総称だ。大規模な空挺師団を投入してオランダ領内の複数の橋を奪取し(マーケット作戦)、その橋を利用して機甲部隊を一気にドイツ領内に送り込む(ガーデン作戦)予定だった。しかし、ドイツ軍の頑強な抵抗に遭い、多数の戦死者を出す結果となった。
↑本作は、9日間に渡って行われた激戦を、実話に基づいてゲーム化しているのだ!
まるで映画のような劇的なドラマが展開
『ブラザー イン アームズ』は、シリーズを重ねるごとにリアリティーを追求しながら着々と進化を続けてきた。ここでは、最新作の見どころである4つのポイントを紹介していこう!
本作は、次世代3Dゲームエンジン”アンリアルエンジン3”を採用。光と影の描写や、風を受ける草木の表現、さらに人物の表情や目の潤いなど、細部までを美麗なグラフィックで描くことで、臨場感溢れる戦場を再現しているのだ。
戦場にあるオブジェクトは、敵や味方が放った銃弾によってリアルタイムで形を変えていくのだ。たとえば、バズーカやグレネードを利用すれば、敵が隠れている遮蔽物を破壊可能。遮蔽物を壊せば、安全かつ迅速に敵兵を排除できるぞ。
遮蔽物への張りつきや壁の乗り越えなど、使用頻度の高いアクションをボタンひとつで行うことができる。また、本作では、新たなアクションとして”ダッシュ”が追加されているぞ。よりす速い戦場の移動が可能になっているのだ。
敵や味方のAIが前作に比べて大幅に進化。戦場の兵士たちは、安全な位置を確保したり、仲間を援護したりと、独自の判断で行動を取るようになっている。また、疲労の度合いに応じて行動を変えるなど、人間味のある動きも再現。
ゲームの流れは、ミッションごとに設定された複数のチーム(分隊)を率いて、敵の重要拠点を制圧していくというもの。チームには、”機銃チーム”、”アサルトチーム”、”バズーカチーム”の3種類があり、それぞれ得意分野が異なっている。各チームの特徴を活かして、戦いを有利に進めていこう!
機銃による威嚇射撃が行える。おもな役割は、威嚇射撃で敵兵の行動を制限して、 仲間が安全に作戦行動を取れる状況を作り出すこと。 |
敵兵への攻撃を担当するチーム。 機銃チームの威嚇射撃によって行動を制限された敵兵に側面から近づき、迅速に排除する役割を担う。 |
高威力を誇るバズーカを扱うチーム。防御力の高い建造物や遮蔽物を破壊することで、敵兵を排除しやすい状況を作ることができる。 |
まずは、タクティカルマップを開いて制圧目標や敵兵の配置を確認。そして、戦場の地形や遮蔽物の位置なども考慮に入れつつ進軍ルートを吟味して、配下の分隊にどのような命令を下すかを決めるのだ。

←↓マップから得られる情報をもとに、進軍ルートを考えよう!
配下である分隊に下せる命令は、”移動”、”攻撃”、”集合”の3種類。移動と攻撃の指示は、目標地点にカーソルを合わせることで行える。集合は、プレイヤーがいる地点に各チームを集められるのだ。

←↑武器の照準カーソルを操作し、分隊に移動や攻撃の指示を出せ!
戦闘の基本は、機銃チームが威嚇射撃を行って敵兵の戦意を喪失させ、 間髪入れずにアサルトチームを敵の側面から突入させるというもの。迅速かつ的確な指示を出して重要拠点を制圧していこう。
↑→攻撃を仕掛けるまえに各分隊を適切な位置に移動させておく。準備を整えてから攻撃を始めよう。
本作では、第二次世界大戦当時の戦いがリアルに再現されている。作戦が行われた地域の地形などはもちろん、武器も実際に使用されたものが登場している。ここでは、ゲームに登場する多彩な武器の一部を紹介していこう!
600フィート以上の射程を誇る。扱いやすく、多くの兵士が使用した。
アメリカ軍兵士の標準装備。1300フィート先の敵をも攻撃できる。
1分間に45口径の弾を600〜700発発射でき、近接戦闘で使用された。
1分間に45口径の弾を300発発射できる。有効射程は160フィート。
戦車を破壊するために開発された、対戦車用のロケットランチャーだ。
アメリカ兵の一般的な携帯火器。装弾数は7発で有効射程は80フィート。
1分間に450発もの弾丸を放てるライフル。射程距離は1800フィート。
銃床と二脚を装着している。おもに固定機関銃として使われた。
トンプソンM1短機関銃の前身。1分間に600〜700発発射可能。
歩兵銃として使われるほか、スコープをつけて狙撃銃としても使われた。
毎分1200発の連射が可能な機関銃。戦時中の生産数は40万挺を超える。
ドイツ軍の歩兵が携行する一般的な小火器。大量生産されて配備された。
対戦車用のロケット発射兵器で、アメリカ軍のM1をもとに設計された。
どんな戦いでも有効活用できる自動小銃。42万挺以上製造された。
1934年ころから開発が進められた自動式拳銃。命中精度も高い。
ユービーアイソフトより、Xbox 360版『ブラザー イン アームズ ヘルズハイウェイ』の開発中のROMを入手。さっそく本作を遊んでみた、編集者Tのプレイリポートをお届け。
『ブラザー イン アームズ』シリーズは、第二次世界大戦経験者の証言や緻密な考証をもとにして、大戦当時の戦いを再現・ゲーム化しているのです。 つまり、超リアルな戦争が体験できるということ。僕は、戦争をテレビドラマや映画でしか知らない世代なので、どのくらい戦争をリアルに描いているのかは正直わからない。でも、実際にゲームをプレイしてみて前記の言葉に偽りはないのだな、と核心しました。まず最初のムービーシーンが戦争映画そのままで、迫力満点!ありきたりかも知れないけれど、”まるで映画の主人公になった”ような感じです。戦争の緊迫感がすごく伝わる内容で、死んでいく戦友との別れ、仲間との絆、分隊長という重責を負った主人公・ベイカー軍曹の苦悩など、前線で戦う兵士たちの人間ドラマが描かれていました。
続いてアクションシーンについて。最初のミッションは、暗い建物の中から始まるのですが、仲間が誘導してくれるので安心。トレーニングモードをオンにしておけば、簡単なチュートリアルも入るので、少しずつ操作に慣れながらゲームを進められます。ゲームスタート直後は、右も左もわからないわけなので、これは親切。操作方法を覚えれば、”威嚇射撃で敵を牽制したあとに、ダッシュです速く移動、障害物を飛び越えて敵の側面を突く”。そんなスピーディーなアクションも行えるようになるんです。まさに、戦場を必死に駆け回ってる感じ。また、本作ではダメージを受けてやられそうになったときは、遮蔽物に隠れるなどして安全な場所にいれば回復する仕組み。
ただ、本作では、銃撃などによって壊れる遮蔽物があるんですよ。つまり、敵の銃撃がヤバイと思って遮蔽物の後ろに隠れても、しばらく銃撃を浴びていると遮蔽物が壊れて無防備になってしまうことが……。ここなら安全だと思って隠れても「パンパンッ、ダダダダッ」というリアル過ぎる銃撃音が響き渡って遮蔽物が除々に壊れていく。この状況にはビビりましたね。このように本作では、つねに緊迫した空気が味わえます。いつ死ぬかわからない実際の戦場も、きっとこんな感じなのでしょう。
本作のウリのひとつであるチームプレイについて書きます。今回の紹介で説明しているとおり、チームプレイは、特徴の異なる複数のチームを指揮して、敵勢力を制圧していくというもの。たとえば、機銃チームに指示を出して威嚇射撃をさせているあいだに、自分が敵の死角に回り込むといった連携プレイが行えるんです。そのため、自分の置かれた状況だけでなく、リアルタイムで変化する戦場全体の状況を把握する能力が問われるわけ。チームプレイにより、ミッションをクリアーしていくという一般的なFPS(一人称視点シューティングゲーム)とはひと味違った達成感が得られるはずです。
ざっとプレイした感想を書いてきましたが、このように本作は、戦場での人間ドラマに多彩なアクション、戦略的要素と熱くなれる要素がたくさん詰まった作品に仕上がっていました!

【動画追加】
シリーズ10周年で新しく生まれ変わる『トム・クランシー』シリーズ2タイトルの画面写真を大量公開![]()
【動画配信】
『ブラザー イン アームズ ヘルズハイウェイ』の最新PVを公開![]()
(C) 2008 Gearbox Software, LLC. All Rights Reserved. Published and distributed by Ubisoft Entertainment under license from Gearbox Software, LLC. Brothers In Arms Hell’s Highway is a trademark of Gearbox Software and is used under license. Ubisoft, Ubi.com, and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the U.S. and/or other countries. Gearbox Software and the Gearbox logo are registered trademarks of Gearbox Software, LLC.