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【第2回】オンラインゲームを遊ぶためのPCとは?
【特別連載企画】1から始めるPCオンラインゲーム

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 オンラインゲームを楽しむために用意すべきPCとは一体どのようなモノか? これは非常に単純明快で、ゲームの動作環境を満たしたPCである。ちなみに、当連載でPCと表記するマシンは"PC/AT互換機"のことを差すぞ。一応、念のため。現在のPCは"PC/AT規格に準拠した部品の集合体"であるため、パーツ構成によって機体の性能はまちまち。そのためPCのソフトウェアには、必ず"動作環境"というものが設定されている。この動作環境が、PCゲーム初心者にとってはクセ者だったりする。キチンと確認しておかないと、せっかく買ったゲームが"PCのスペック不足のため動かない"といった事態を引き起こすからだ。

 

"PC/AT互換機"とは?

IBMが1984年に発売した16ビットPCに、『IBM PC/AT』という製品があった。"PC/AT互換機"とは、このPCと互換性のあるマシンのこと。ただし、アーキテクチャー(設計思想)が受け継がれているだけで、現代のPCとIBM PC/ATに直接の互換性があるわけではない。また、PC/ATの規格は事実上の業界標準となっており、さまざまメーカーから規格に準拠したパーツが発売されている。マザーボードやメモリー、各種ボードなど、パーツ単位でメーカーが異なっていても、ちゃんと動作するPCを自作できるのはこのため。

 

 当連載をご覧のPCオンラインゲーム初心者の方で、既に「遊んでみたいゲーム」や「目をつけているタイトル」のある人は、まず雑誌や公式サイトで動作環境を確認してほしい。実際に調べると、"必須"と"推奨"2種類の動作環境があることに気がつくと思う。必須動作環境とは「この性能以下のPCではプレイできない」というスペックだ。プログラムが動作するギリギリの性能とも言えるので、同レベルのマシンでもプレイは可能だが、作品本来のゲーム性やグラフィックの美しさなどを楽しめない場合もある。反対に、推奨動作環境は「これ以上の性能を持つPCなら快適に楽しめる」という意味。可能ならばぜひ超えたい基準だ。

 

 皆さんのいま現在所有しているPCが、遊びたいゲームの推奨動作環境を満たしているならば、そのまま問題なくプレイを始められるぞ。しかし、スペックが必須動作環境に満たない場合、取るべき道は"パーツの交換・増設"か"買い替え"のふた通りに分かれる。PC初心者向けである今回の記事では、ハードウェア知識がある程度必要になる"交換・増設"ではなく、あえて"買い替え"を前提に話を進めていこう。

 

アラド戦記

ファンタシースターユニバース

アラド戦記

ファンタシースターユニバース

▲上の2タイトルは、どちらもオンラインアクションRPGに属するゲーム。PCゲームは内容やゲーム性によって、要求されるハードウェアのスペックが異なるのだ。具体的な必須動作環境は下記を参照。

 

 

アラド戦記

ファンタシースターユニバース

OS

Windows98SE以降

Windows2000&XP

CPU

PentiumIII 800MHz以上

Pentium4 1.6GHz以上

メモリー

512MB以上

256MB以上

グラフィックボード

VRAM32MB以上で3Dアクセラレーター機能搭載

VRAM64MB以上で3Dアクセラレーター機能搭載

ハードディスク

700MB以上の空き容量

9GB以上の空き容量

 

ベンチマークテストでPCの実力を測ってみよう

PCを構成する各パーツの型番などを見ても、PC初心者がマシン全体のスペックを予測することは難しい。そこで利用したいのが、PCのマシンパワーを数値化してくれるベンチマークソフトだ。『Vana'diel Bench3』は、プログラムを起動したPCが『ファイナルファンタジーXI』を"どれ位快適に動作させられるか"を数値化してくれる。『ファイナルファンタジーXI』は、ハイエンドからミドルレンジまで比較的広範囲のスペックに対応している3DMMORPGなので、本プログラムのスコアは"ゲームPCとしての実力"を測る目安となるぞ。ただし、ベンチマークソフトは、PC本体のマシンパワーを計測するもので、ゲームの動作を保障するものではない。実際にオンラインRPGをプレイする際には、通信環境や常駐ソフトなど別の要因で、スコアに表示されるほどの快適さを得られない場合もある。注意しよう。
 

Vana

▲スコア4000以上なら『ファイナルファンタジーXI』以外にも、ほとんどのオンラインゲームを快適にプレイできるハズ。

■主要なゲーム公式ベンチマークソフト 

ファイナルファンタジーXI

Vana'diel Bench3

ダウンロードはコチラ

フロントミッションオンライン

オフィシャルベンチマークソフト

ダウンロードはコチラ

大航海時代 Online

ベンチマークプログラム

ダウンロードはコチラ

 

●ゲーム用PCはドコで買えばイイの?

 

 PCは決して安い買い物ではないので、購入を決意したとしても「少しでも安く、スペックの高い製品を買いたい」と思うのが人情と言うもの。前述したとおりPCは規格統一されたパーツの集合体で、パーツ単位の部品購入が可能だ。それゆえ、PCを入手する方法としていちばん安上がりなのは、パーツ単位で買いそろえて"自作する"こととなるのだが、この手段は明らかに初心者向きではない。なので今回は除外。

 

DELL Direct

▲DELLやNECなど大手メーカーの製品もWeb直販で安く購入できる。

 やはり、PC初心者の方はメーカーが販売する既製品の購入を考えると思う。とは言え、ここ数年大手家電メーカーが力を入れている"AVパソコン"の購入は、ちょっと待ってほしい。AVパソコンはPCの基本的な機能に、ハードディスク録画や動画編集、地上デジタル放送対応など、AV家電機器としての機能が付属した製品。"パーソナル・コンピューター"としてはさまざまな楽しみを提供してくれる優れた製品だが、多彩な機能を搭載するために一部の性能が(価格のワリに)犠牲になっていたり、性能がよくても非常に高価だったりするからだ。「オンラインゲームを遊ぶ!」という明確な目的を持ってPCを選ぶなら、PCメーカーや各ショップから発売されている"ゲームPC"や、BTO(受注生産方式)で希望するパーツ構成にカスタマイズ発注できる"Web直販"での購入をオススメしたい。

 

ドスパラ

▲ゲーム推奨スペックPCは、タイトルごとに推奨動作環境の製品が用意されているぞ。とってもお手軽!

 そして、ゲームPCの中には"推奨スペックPC"と呼ばれる、特定のゲームソフトの推奨動作環境に適応する製品があることを覚えておいてほしい。既に遊びたいゲームが決定している人は、各メーカーから発売されている推奨スペックPCを購入するのが、いちばん手っ取り早いだろう。遊びたいゲームが決まっていない、または推奨スペックPCが発売されていないゲームをプレイしたい人は、CPU速度、メインメモリーの容量、グラフィック描画能力(グラフィックボードの性能)の3点が、動作環境を満たしている製品を探してみるべし。10万以下の入門用から、30万円を超えるハイエンドまで、どのメーカーも性能別に多種多様な製品モデルを用意している。きっと、希望に沿うゲームPCが見つかるハズ。

 

PCを買う前にハードの基本をカンタンに理解しておこう

CPU

PCの心臓部となる、もっとも重要なパーツ。この部分が弱いと購入した直後はよくても、後々パワー不足に悩まされるだろう。また、気軽に交換できる部品ではないので、多少奮発することをオススメする。そして、いま新しいPCを購入するなら、先日インテルより発売されたばかりの最新デュアルコア・プロセッサー"Core 2 Duo"シリーズをセレクトしたい。その中でも、2次キャッシュが4MBなE6600以上の製品なら、システムの安定性アップにも貢献してくれるだろう。

いま買うならこのクラス:Core 2 Duo E6600

メインメモリー

メインメモリーは、PCがデータやプログラムを一時的に記憶しておくために使う装置。搭載容量が多いほどよい。これからPCを購入するなら、最低でも512MB以上は搭載したい。その理由は、512MB以下だとWindowsXPが不安定になるため。また、搭載メモリーが動作環境に満たないと、ゲームは正常に動かないのだ。オンラインゲームをプレイするうえでは、メモリーの搭載量が多いとマップの読込みが早くなる、混雑時でも画面がカウカクしにくくなるといったメリットがある。メインメモリーの交換や増設は初心者でもカンタンに行えるので、予算に余裕がないなら後回しにしてもオーケー。とりあえず1GB搭載されていれば、オンラインゲームを遊ぶには問題ない。

いま買うならこのクラス:DDR2-SDRAM 1GB

グラフィックボード

グラフィックの美しさや描画速度に関連するパーツ。PCゲームを遊ぶうえで、もっともパーツの性能がシビアに反映される部分だ。スペックが低いと、最悪の場合ゲームが起動しない。美しいグラフィックや快適なゲーム環境にこだわるなら、高性能なハイエンド製品を選択しよう。ただし、グラフィックボードは次々に新製品が登場するので、2〜3年周期でミドルレンジの新製品に交換するのも手。デスクトップPCなら、交換もカンタンに行えるぞ。

いま買うならこのクラス:GeForce 7600GT

ハードディスク

PCが使用するデータを記録しておく代表的な外部記憶装置。プログラムやデータの大容量化が進んだ現在では、インストールサイズが10GB以上のゲームもザラにある。ハードディスク容量はあって困るものではないので、いまなら250GB以上はほしいところ。その際、データ転送速度の速いシリアルATA(SATA)形式の製品を選択できると、高速・大容量を実現したPCとなるぞ。

いま買うならこのクラス:SATA 250GB

光学ドライブ

現在パッケージ販売されているPCゲームは、ほとんどがDVD-ROMに収録されている。これからゲーム使用を目的にPCを買うなら、DVD-ROMが読めないと、ちょっとお話にならない状況だ。また、DVD-ROMは大容量のデータをバックアップする際にも便利。PCを有効活用するという側面からも、ぜひ"書き込み"も可能な光学ドライブがほしい。

いま買うならこのクラス:DVDスーパーマルチドライブ

OS

OSに関しては、現在もっとも一般的なWindows XPでよいだろう。2006年第3四半期以降の登場が予測されているWindows Vistaの存在が気になる人もいるかもしれないが、現行のPCオンラインゲームをプレイするOSとして選択肢に挙げるには、いいも悪いも判断材料が少なすぎる。素直に、推奨環境に記載された中で、最新のOSを使用すべきだ。また、Windows Vista自体は、現在公開されているβ2で、Windows XPが動作するPCなら"ほとんどのマシンで動くらしい"ことが確認されている。次世代OSの登場に過剰な危機感を持つ必要はないかも?

いま買うならこのクラス:Windows XP

※上記の"いま買うならこのクラス"は筆者の独断です。

 

主なゲームPCブランド

eX.computer GAMERSモデル(ツクモ)

公式サイトはコチラ

G-Spec(TWOTOP)

公式サイトはコチラ

G-Tune(MCJ)

公式サイトはコチラ

Prime Galleria(ドスパラ)

公式サイトはコチラ

 

BTO購入できるWeb直販サイト

DELL(デル)

公式サイトはコチラ

HP Directplus(日本ヒューレット・パッカード)

公式サイトはコチラ

NECダイレクト(NEC)

公式サイトはコチラ

エプソンダイレクト(エプソン)

公式サイトはコチラ

日立ダイレクト(日立)

公式サイトはコチラ

 

 最後に、今回ファミ通.com読者に向けて紹介した"ゲームPC"だが、当サイトをご覧の皆さんなら、初心者と言っても「PCでインターネットを閲覧していたり、コンピューターに興味がある方たちだろう」という前提で話を進めてきた。ゲームPCやBTO購入したマシンには、ほとんどの場合モニターが付属していなかったり(ノートPCは別)、OS以外のソフトがインストールされていない(BTOのオプションで付属ソフトを選択できる場合もある)ことが多いなど、"PCに触ったこともない"人には敷居の高い製品であることも明記しておこう。余計な付属品がないぶん価格が安く高性能なのだが、「プリインストールされたソフトで年賀状や家計簿など、アレやコレを……」といった目的には向かない。ソフトウェアを自分でインストールしたり、必要ならWebサイトからプログラムをダウンロードするなど、最低限の知識がないとマシンを使いこなせない場合もある。ゲームPCは、2台目以降の買い替えや、ゲーム専用のセカンドマシンを求めている人に最適な製品なのだ。次回は、いよいよ"オンラインをゲームを遊ぶ"段階に突入しよう。

 

[編集部・水田]

 

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