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今年もシーズン到来!『スキージャンプ・ペア』新作が続々リリース

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 ソニー・ピクチャーズ エンターテインメントは、UMD版『スキージャンプ・ペア』『スキージャンプ・ペア 2』を、2005年12月21日に発売する。価格はいずれも2940円[税込]。

 

 

■『スキージャンプ・ペア』とは?

 映像作家・真島理一郎氏が手掛ける3Dグラフィックの映像作品。同氏が3年間のサラリーマン生活を経て、専門学校で3Dグラフィックを学んだ際の卒業制作『スキージャンプ・ラージヒル・ペア』が誕生のきっかけとなった。

 

 『スキージャンプ・ラージヒル・ペア』は、映画「スターウォーズ Episode 1&2」のVFXスーパーバイザーであるD・ドゾレッツ氏に絶賛され、やがてデジタルフロンティアの“審査員特別賞”、“CG-ARTS協会賞”をダブルで受賞。これを皮切りに国内外40以上の映画祭・コンテストで受賞を重ね、一躍世界から注目を浴びる作品となった。2003年にエイベックスからリリースされたDVD『スキージャンプ・ペア オフィシャルDVD』は、個人製作作品としては異例のシリーズ累計40万枚という大ヒット作品となっている。

 

 UMD版が発売されたあとは、2006年新春に映画『スキージャンプ・ペア Road to TORINO 2006』(渋谷シネマライズ他公開。→公式サイト)の公開も控えている。今回はさらなる盛り上がりを見せている同シリーズに注目し、『スキージャンプ・ペア』を世に送り出したその人、エイベックス・エンタテインメント株式会社プロデューサー・穀田正仁氏(映像事業本部 第3映像制作部長)にお話を伺った。

 

―――本日はよろしくお願いします。さっそくですが、穀田さんは『スキージャンプ・ペア』のプロデューサーでいらっしゃいますが、ここでの“プロデューサー”といいますと、具体的にどのようなことに関わっていらっしゃるのか教えていただけますか?

 

穀田正仁氏

▲『スキージャンプ・ペア』プロデューサー・穀田正仁氏。

 エイベックス・穀田氏(以下、穀田氏)映像でいうプロデューサーというと「コンテンツの方向性やビジネススキーム、プロモーションなどを構築し、作品として向かうべき方向を決めて、少しでも大きい成功を導き出す」みたいな仕事だと勝手に思っているのですが、『スキージャンプ・ペア』に関して言えば、方向性は製作者でありスキージャンプ・ペア実行委員会長の真島さんが決められています。どちらかと言えばその先にあるビジネスやプロモーションなど「打ち出す」為の施策を一生懸命立案する役割として私は居るのだと考えています。コンテンツが目新しくインパクトがあり、かつくだらない(笑)という、ある意味特異で斬新なものなだけにプランニングにもひねりが必要でそこは悩みますね。でもニヤニヤしながら考えるそんな時間が楽しいのでがんばれるといったところでしょうか。

 

―――そんな『スキージャンプ・ペア』ですが、UMD版がもうすぐ発売ですね。DVD版も最新作となる第3弾『スキージャンプ・ペア8』が発売されたばかりですが、もう年末年始にかけた冬の定番シリーズってところですね。

 

 穀田氏定番と言われてしまうと、どうも…来年もきっとリリースされると思われてしまいますよね。実はプランニングとしてはそういった考えではないんです。『1』の後の『2』や、『8』をリリースする時は真島さんと悩みました。本当に求められているものなのか、続編を出す事に関して結構いろいろお話させて頂きました。

 

▲DVD最新作『スキージャンプ・ペア8』。“8”だけど第3弾。

 でも今回公開になる長編ドキュメンタリー映画を実現したいという夢はお互い認識していたので、そこまでをひとつのストーリーとして展開すべく頑張ってきたといった感じです。なので各作品ただリリースするのではなく、いかにそれぞれのDVDが楽しく見てもらえるか、グレードアップ感やくだらなさの追求は制作なりにしてきたつもりです。今までは『スキージャンプ・ペア』としての情報は発売されるDVDに集約してきたんですが、まだ知らない人も意外に多いんですよね。そこで今年はより多くの人に見てほしいという思いからDVDのほか、オートバックスさんでの冬のキャンペーンのテレビCMのオンエアをはじめ、エイベックスの着うたサイト“ミューモ”にて携帯配信を開始、さらにヤフーさんでの動画配信などもスタートしています。『スキージャンプ・ペア』のUMDもその願いを形にした大事なツールです。

 

―――UMDというメディアを再生できるのは、現時点ではPSPだけになりますが、今回、UMD版をリリースしようと決められたきっかけは何だったのでしょうか?

 

 穀田氏もともと『スキージャンプ・ペア』は映像のイメージからゲームと間違えられることが非常に多かったんですよね。その頃からゲームユーザーの中に潜在的に『スキージャンプ・ペア』を理解してくれる人は少なくないのではないかと思っていました。更にはPSPで見れるというのは、最近ではポータブルDVDプレーヤーやパソコンなどのドライブでもDVDは見れますが手軽さでは圧倒的に有利ですし。しかも学生の方など「自分のテレビは持っていないけど、PSPは持っている」といった方も結構いるんじゃないかと。先程申し上げた通り今年は多くの人に楽しんでもらいたいといった考えもありましたので、総合的に考えてUMD VIDEOでの発売を決定しました。私としては商品のラインナップというよりも、お届けするメディアがひとつ増えたと思っています。エイベックスとしては『スキージャンプ・ペア』でUMD商品に初参入となります。とにかく新しいことは好きなので、うれしいです(笑)。

 

―――なるほど。確かに通勤・通学時間とか、PSPを持ち歩いている人も多く見かけるようになりましたよね。

 

 穀田氏是非、通勤・通学途中などでご覧頂いて、笑いたいんだけど周りの人がいるので笑いを我慢するといったシチュエーションで見てほしいと(笑)。DVDに収録されている秘密の別アングルもUMD版でしっかり収録されているのでご安心下さい。冬山など実際のスキー場にお持ち込みになると気温なども重なり、より臨場感ある見方ができるかもしれません!…すいません、あんまり現実味ないですね。

 

(C)Riichiro Mashima/IDIOTS

 

―――いえいえ、そう言われるとちょっと試してみたくなっちゃいます(笑)。『スキージャンプ・ペア』誕生のきっかけは、もともとは真島理一郎さんという当時は無名のいち個人の方が制作したコンテンツですよね。穀田さんと真島さんの出会いはどのようなものだったんでしょうか?

 

 穀田氏真島さんが卒業制作で『スキージャンプ・ペア』を製作されたあと、ご自分のホームページなどでジャンプ映像をいくつか公開されていたのを、弊社のスタッフが見つけて笑っていたのがきっかけでした。私ものぞき見して思わず笑ってしまい「ためしにご本人と御会いしてみよう」といってメールを出したらお返事を頂いて「お会いしましょう」となったのが初めてでしたね。今回のDVD-BOXに入っているガイドブックやDVDの中のメニュー画面などに掲載されているのですが、真島さんのプロフィールは何故か子供の頃の写真を使われているので、どんな人が来るのかわからずワクワクしましたね。実際のご本人はいたって普通で温和な方だったので、逆にビックリしたというか。

 

―――最初はエイベックスさんからアプローチされたというわけですね。ところで、個人が手がけた作品がこれほどまで商業的に成功した例は少なかったと思うのですが、これに挑戦しようと思われたきっかけは何だったんでしょうか?

 

 穀田氏真島さんとお会いしたあと、私としてはDVD作品として非常に挑戦したい作品だと思いました。それまでのエイベックスには無いコンテンツだから、逆によかったんです。エイベックスというよりも、どのメーカーにもこんなコンテンツは無いし、いったいスポーツなのかCGアニメーションなのかお笑いなのか、ジャンルもノンジャンルというか新ジャンルというか。「何にも混じらない」魅力を強く感じました。しかしながらそれだけではどうにもならないので、エイベックスとして何をお手伝いできるのか考えました。比較的得意な若年層へのプロモーションプランや、あえて広げず絞りその分目立つ展開を構築した店頭展開のプランニング、何より真島さんはこの作品を誰よりも愛しているので「商業ベース」というよりも「作品そのものの匂い」をいかに壊さずにユーザーに伝える事ができるか、それをひたすらスタッフと考えて何ヶ月かかけてご説明しましたね。

 

 当時の上司からは「売れるの?本当にやるの?」と半信半疑の声ももらいましたが、ビジネスではなくDVDとして形に残す意味がある作品だと思っていたので、最初はプロモーション費とか含めると採算度外視でしたが始めちゃいました。結果ビジネス的にもヒットすることができ有り難いと思っていますが、それ以上にどんなに売れても「作品そのものの匂い」を壊さずにここまで来れているというのが何よりもうれしい事です。

 

―――興味深いお話です。ファンはその「匂い」を直接感じ取ることができてるというわけですね。本当にふとしたきっかけから、全ては始まったわけですね。

 

 穀田氏映像やCG、アニメーションなどを勉強されている方の中には「真島さんみたいになりたい!」と思っている方も多いんじゃないかと思うんですよね。もちろん勉強して知識や技術を勉強する事も非常に大切だと思うんですが、それ以上にアイデアと自分以外の「有益な」「ブレーン」をいかに持つかというのがとても大切だと思います。「有益な」というのが大事なキーワードで「情報」とか「人脈」があってもありすぎては意味がなくて、その中で自分に本当に必要なものを選別できる眼というか「ちょっと偏ったココロをフラットにしてくれる」きっかけになる「ブレーン」を持っているといいですよね。不思議なもので自分の作品をフラットに見られる人っていうのは我々も話していると魅力的に映るんです。自分の作品を大切に思いながらも、俯瞰(ふかん)でものを見れるっていうんですかね。真島さんも映像作家の方なので時には意見の相違もあって話し合ったりもしますが、アイデアとブレーンの持ち方にバランスがあり、「なるほど」と思う事もよくあります。でも、これって教えられることじゃないので、センスと気づかいみたいなところも大きいと思います。

 

―――これはゲーム制作に関しても同じことが言えますよね。このように実際ヒットした事実が既にあるわけですから、クリエイターの方々にとっては励みになったのではないでしょうか。最後に『スキージャンプ・ペア』の今後の展望について、さらに穀田さんが今後係わられていく作品などあれば教えて頂けますか?

 

▲映画『スキージャンプ・ペア』。熱いエピソードが楽しめそうだ。

 穀田氏当初から描いていた長編ドキュメンタリーが映画として公開される事になり、今はその最終準備に追われているところです。映画は言ってみれば「スキージャンプ・ペア版プロジェクトX」的なストーリーで、極めて大真面目に作っており爆笑できません!と言っておきます(笑)。でもエッセンスはふんだんに入れています。なぜスキージャンプ・ペアという競技は生まれたのか、その誕生の歴史がこれで明らかになります。是非ご覧頂きたいと思います。この映画公開に合わせて、まだ詳細は発表できないのですが更なる新ジャンルへ“テイクオフ!”する予定なので、是非ご期待下さい。それ以降はどうなるのか、予測不可能なのでここでは割愛させて頂きます(笑)。

 

―――“予測不可能”というのも、『スキージャンプ・ペア』らしいというか…(笑)。劇場版は2006年新春公開予定ですよね。楽しみです。

 

 今後の予定としては、真島さんも御自分で監督、脚本、制作をされて『スキージャンプ・ペア』を制作されているんですが、そうした個人で企画から制作までされている映像作品のDVDを3本ほど関わらせて頂き、2006年1月18日にリリースすることになりました。吉浦康裕さんが制作された『ペイル・コクーン』、御影たゆたさんが制作された『鉄路の彼方』、また『Under 10 minutes Digital Cinema Festival ベスト・セレクション』は、今年開催された短編作品のコンテストの優秀作品集で、第一線で活躍されている映像クリエイターの方々が次世代のクリエイターを選出したという点でも、これからのセンスを鑑みれる面白いDVDだと思います。これからはメジャーの大きい作品ばかりではなく、個々が発表の場を持ってチャンスを掴む時代だと思うので、私としてもそうしたポテンシャルのある作品があれば作品発表のお手伝いをしたいと思います。実際は「これだ!」という作品はなかなか見つからないんですけど、根気強く探したいと思います。情報お待ちしております!

 

―――本日はお忙しい中、ありがとうございました!

 

▲映画化特別記念版『スキージャンプ・ペア コンプリートBOX<1000セット限定>』DVD版3作品と、特製DVD-R(空ディスク)5枚入りの計8枚組。復刻版公式ガイドブックも同梱。

 

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