MMOアクション『真・三國無双 BB(仮称)』発表会の模様をお届け!
2004年9月13日、株式会社コーエーとソフトバンクBB株式会社、およびBBサーブ株式会社の3社は、PC向けオンラインゲーム『真・三國無双BB(仮称)』の企画開発、販売について業務提携し、2004年9月より開発を開始すると発表。都内にて記者発表会が開催された。
今回発表された『真・三國無双BB(仮称)』は、2006年春期に販売・サービス提供開始の予定。サービス対象は、“Yahoo! BB会員限定”となる。同作はまだまだ開発初期段階のため、プレイ料金などのサービス形態や必要動作環境などの詳細については明らかになっていない。なお、同作はコーエーが企画開発、BBサーブが販売、Yahoo! BBがサービス提供を行っていく。
▼3社合同プロジェクトの発端とは
発表会冒頭の、コーエーの襟川会長とソフトバンク・グループの孫正義代表の挨拶によると、この『真・三國無双BB(仮称)』の企画・開発に至った背景には、人的な経緯と技術的な経緯があるとのこと。
まず人的な経緯としては、襟川会長と孫正義代表は古くから仕事上で接点があるということ。襟川会長の挨拶では、孫正義代表のことを終始「孫ちゃん」と親しげに呼んでおり、両者の長年の付き合いによる信頼関係が伺えた。また、孫代表の弟であるBBサーブの孫泰蔵代表取締役は、コーエーの三国志作品の大ファンであるとのこと。以前から孫泰蔵氏は、襟川会長に対して「多くのプレイヤーが『真・三國無双』シリーズをオンライン上でプレイすることができれば、最高のエンターテイメントサービスになるに違いない」と楽しげに話していたという。
一方、技術的な経緯としては、まずコーエーはこれまで生粋のアクションゲームである『真・三國無双』をオンライン化することで、最大の特徴である“バッタバッタと敵をなぎ倒す爽快感”や、“操作時のダイレクト感”が損なわれないかという点を非常に懸念していた。ユーザーは様々なISP(インターネットサービスプロバイダー)を利用しており、環境もバラバラ。全プレイヤーの操作が同一のレーテンシー(伝播時間)を実現できるかは疑問なところだ。そんな中、Yahoo! BBは独自の巨大な回線網を持ち、また約440万人(ソフトバンクBB発表)の会員数を誇る単一のISPとしても確立している。そこでコーエーは、ISPとゲームの開発時から一体となって提携していくことでこの問題を解消していこうと考え、今回の開発発表に至ったのだ。
▼一人でも多人数でも対応できるゲームモードを用意
今回はイメージ映像の公開にとどまり、実際のゲーム画面は見ることができなかった。コーエーの執行役員である松原健二のプレゼンテーションによると、プレイヤーはまず自分の分身となるキャラクターを作成し、三国志を代表する有名武将たちがそれぞれに率いる“軍団”へと加入する。そして他のプレイヤーとのコミュニケーションの場となる“都市”と戦場を行き来しながら、自軍の更なる覇権を求めて戦いを繰り広げていく。
今回の発表時点では、ゲームモードはソロプレイも可能な“少人数戦闘”、軍団の命を受け、戦果を上げて出世を目指す“多人数戦闘”、軍団同士が派遣を争う“大人数戦闘”が用意されることが明らかとなった。“多人数戦闘”は数十〜数百人が参加、“大人数戦闘”はなんと千人規模の戦いとなるそうだ。覇権を巡る戦いに勝利すると、相手の軍団が統治する都市を奪い、自軍の勢力を拡大することができる。
松原氏の話によると、ソロプレイはオンラインでもオフラインでも楽しめるようにしたいとのこと。シナリオ上で大規模な戦闘が行われ、盛り上がりを見せる場面をオンライン用にするなどして、プレイヤーを自然な移行を目指していく。
ゲーム運営については、松原氏は「ユーザーとの直接対話などを生かし、よりクオリティの高い運営サービスを実現する。不満解消のためのGM(ゲームマスター)ではなく、多彩な演出によってユーザーをより楽しませることのできる運営を目指す。」とコメント。
▼コーエーの松原氏に聞く
気になる動作環境だが、『真・三國無双BB(仮称)』は発売される2年後のPCスペックを想定して開発される。ゲーム内容を紹介したコーエーの松原氏によると、「より多くのユーザーに遊んでもらうため、できるだけ高スペックを要求しないよう努めていく。」とのこと。いまから2年後というと、その時点では次世代ハードが登場していることも予想されるが、それについては「比較的将来をイメージしやすいPCをターゲットに開発を進めていく。」とコメントした。
もちろんその間、プレイステーション2版の新作がリリースされることも当然考えられる。オンラインゲーム化ということで、『真・三國無双』の名を冠してはいるが、完全新作とも捕らえることのできる同作。キャラクターデザインやボイスによる演出などは、これまでと同じシステムを踏襲するのかという質問をぶつけてみたが、同氏によると「ユーザーにウケているのはまさしくいまの『真・三國無双』。操作性もそうではあるが、ユーザーに認知されているゲームの世界観なども重要な要素。まだ開発度をパーセンテージで表すことはできないが、『三國無双』シリーズのイメージ通りの作品にはなるでしょう。」とのことだ。
▼目標会員数は30万人、発表会には多数のアナリストも
発表会後半の質疑応答では、アナリストや投資関係者からの質問も飛び交った。コーエーの襟川会長によると、サービス開始初年度(2006年予定)の目標会員数は30万人で、売り上げは40億円。投資金額は開発費だけで10億円以上はかかると考えているとのこと。
ソフトバンクBBを始めとするソフトバンクグループには、『ラグナロクオンライン』のガンホーや、『リネージュII』のNCジャパンなど、MMORPGを代表するタイトルを有するメーカーが含まれており、今回の提携により『真・三国無双』がその名を連ねる。ソフトバンクグループの孫正義代表の挨拶ではネットカフェの事業拡大についても触れており、『真・三國無双BB(仮称)』がサービス開始となった暁には当然ネットカフェでのサービス提供も視野に入れているとのこと。
満を持して発表されたオンライン版『真・三國無双BB(仮称)』。今後の続報に期待しよう。
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