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●複数タイプが存在するキャラクターを、今井麻美が好演!
2010年6月25日に工画堂スタジオから発売予定のPC用ゲーム『白銀のカルと蒼空の女王』。家庭用ゲーム機などにも移植された『暁のアマネカと蒼い巨神』といった『蒼い』シリーズのスピンオフ作品だ。2010年5月下旬に東京都内のスタジオにて、『白銀のカルと蒼空の女王』の音声収録が行われ、そこで本作の敵役ガラクシアを演じる今井麻美へのインタビュー取材が行われた。
今井麻美演じるガラクシアは、主人公のカルと敵対するキャラクターで、その正体は某王国が作った決戦兵器だという。さらに、本体のガラクシア以外にもコピータイプの青いガラクシアや、SDキャラのチビガラクシアも存在する。そのすべてをひとりで演じた今井麻美にお話しを伺った。
●即興ガラクシアとの奇跡の一致
▲ガラクシア役の今井麻美。 |
――ガラクシア役が決まったときの気持ちについてお教えください。
今井麻美(以下、今井) 最初に「演じてもらうのはガラクシアというキャラです」と伺って設定資料集の絵を拝見したんですけど、赤い髪の女の子と青い髪の女の子がふたりいたので「どっちかな?」と思っていたら、どっちもガラクシアでした(笑)。見た目はすごくかわいらしいので、見た目とギャップのある強い子かと思いきや、まさか悪い人だったとは。と言っても、じつは悪いわけではなく、本人は一生懸命に生きていただけなんですけどね。この世界ではカルがヒロインですので、ヒロインを追い詰めるキャラクターだとは思いもしませんでした。でも、気持ちよく演じられました。
――演じるうえで気を付けたことは?
今井 メインのガラクシアに加えて、コピーした人格というか戦闘兵みたいな子たちがいっぱいいて、見た目は似ているんですが、それぞれ微妙に性格がちょっとずつ違うんです。リーダーの子は感情的になったり、ほかの子はオペレーターのような口調だったり。文章を読んだときに感じたインスピレーションを大事に演じたましたが、基本的にはどこか哀愁のようなものを感じられるようにしています。彼女が目指しているものは、体現できるかどうかわからないような壮大なものなので、その想いが叶うのか叶わないのか、自分が信じているのに叶わないかもしれない……という悲哀を出そうと演じました。
――今井さんから見てガラクシアはどんな子でしたか?
今井 通常の本体ガラクシアと、赤、青、チビとみんないろいろな側面を持っていて、よくよく観察するとそれぞれ雰囲気が違って人格もあるので、ひとつの事柄から感じる感情もちょっとずつ違うんです。いちばん強く感じるのは、本体ガラクシアと実際に戦いに出ている赤、青、チビたちとの結束感。彼らなりに仲間を大事にしているところを感じて、崇高な世界で生きている人たちなんだなと思いました。
――どのガラクシアを演じるのがいちばん楽しかったですか?
今井 それはチビに決まってます(笑)! チビは最高に適当……、あっ! いえ、すごく緊迫したときに間抜けなことを言ったりするんですが、ほかにもやられたときや無様に散っていくときに好き放題に演じさせていただいたので、これがゲームになったときにどうなるのか楽しみですね。自分の中では、ぷしゃーとか、ぷしょーとか、どろーってなったりと、チビガラクシアのときはやりたい放題だったので楽しかったです。
――先日の今井さんのイベントで即興でガラクシアを演じていましたが、そのときと比べて印象は?
今井 奇跡! マジ奇跡なんです! そのときはセリフを拝見してなかったので、プロデューサーの北川(貴槻)さんとお客さんに「どうしよう?」って聞いたら、「カルと敵対するんだから、“死ね”とか言うんじゃないですかね」と言われてセリフっぽく言ったんですが、本当に台本にあったんですよ! 「死ねええええ!」って言ってるところが! (プロデューサーの北川貴槻氏に向かって)興奮しましたよね? 「あたしたち間違ってなかったよー!」と、心の中で固い握手をしました(笑)。イベントのときに聞いたお話しと変わりなかったので、ステージ上で「こんな子かなあ?」と思い描いていたのといっしょでよかったです。見た目の印象から、最初はロリキャラで、幼くしゃべるのかなと思っていたんですが、キャラの内面を伺ってからは強い意志を持った人という印象が強かったので、それはあまり変わりませんでした。
――ボイスの収録でいちばん心に残ったシーンは?
今井 ガラクシアでの視点になってしまいますが、最終決戦に向かうときの“失うものはない”と覚悟しているところです。台本がよくできていて、目標の場所にたどり着いたときのガラクシアの感慨深さが、すっと伝わってくるんですよね。目標の場所に彼女たちがたどり着けたときの、感無量という感じが印象に残っています。
――ガラクシアと今井さんが似ているところはありますか?
今井 ガラクシアほど執念深くないと思うんですけど(笑)。15年くらい闇のなかで苦しい思いをしていたらしく、ちょっとだけひねたところがあるんです。素直になれないところとか、すぐに憎まれ口を叩いてしまうところがガラクシアには見え隠れしているので、似てる似ていないはともかく、そういう状況に陥らないような人生を歩みたいと思いました(笑)。できれば光を浴びていたいです。
――ガラクシア以外のキャラクターで、今井さんが似ていると思うキャラクターは?
今井 うーん。みんなかわいいんですよね。とくに女子。男子はかわいくないのもいますけど(笑)。みんなキャピキャピしていて。……してない子もいますけど。女の子っぽいなという印象が強いので、自分と似た子は捜しにくいな……(笑)。いい子ばっかりなんです。でも、ひょっとしていちばん似ているのは……チビガラクシアかな。あれ? 似ちゃダメじゃない、これ(笑)?
――ガラクシアが幸せになるエンディングはあるんでしょうか?
北川プロデューサー ナイショです。
今井 ある種幸せだと思いますよ。自分の人生を歩んでいらっしゃるので。……たぶん。生きているだけで幸せですよね。
北川 ああ、そうですねー。
今井 目標がなくなったら彼女はダメな人になっちゃう気がするので、目標があるだけで幸せなんじゃないかと。
――ガラクシアのまわりに小さいガラクシアもいますが、今井さんが小さい今井さんをいっぱい作れるとしたら?
今井 え――! 迷惑……(笑)。だって私がいっぱいですよね? 相当うるさいですよ。1体でもうるさいのに(笑)。チビガラクシアは空気を読んで黙るところは黙って、ガヤ(騒いで場を盛り上げること)を入れなければいけないところでキレイにガヤを入れてくれているので、あの子たちは本当にいい子だと思うんですよね。私がいっぱいいると本当にとめどなく一斉にしゃべりだして、まわりの人たちが本当に辟易すると思うので、世間のためにも出さないようにしたいと思います。
――本作の主題歌『Horizon』も歌っていますが、そのときに気を付けたことは?
今井 初めて『Horizon』を歌ったときは本作の細かいお話しを知らなくて、『蒼い』シリーズのいままでの作品を思い浮かべながら歌わせていただきました。やっぱり独特の世界観が最初に浮かびますよね。いままではもうちょっとコメディー要素の強い作品だったと思うんですが。今回はカルが凛々しくカッコいいというか、穏やかさの中に強さを感じるキャラなので、『蒼い』シリーズの中でも“世界を守るんだ”という使命を帯びているような世界観を表現できたらいいなと思って。“世界中の奇跡集め”という歌詞があるんですが、そういう冒険心を忘れないように収録しました。
――『Horizon』の歌詞で“闇の終わりへと”という部分がありますが、この歌詞からは主人公側のキャラクターのような心情が感じられたと思うんですが?
今井 はい。演じてみてビックリしました(笑)。なんなら「私が蒼空の女王だ!」って本気で思っていたので、「私じゃない!」って思いましたね(笑)。歌っているときはカルの気持ちが強く、カル側の人間として歌っていたので、「そこ(敵側ということ)気づきたくなかったなー」って。でも、ガラクシアのキャラクターソングではないので、大丈夫だと思います。まさかね、押しのけられているほうだとは思わなかったよね(笑)。
――では、最後に本作を楽しみにしているユーザーさんへメッセージをお願いします。
今井 この作品の主題歌を歌わせてもらうということが先に発表になったんですが、多くの方から「『蒼い』シリーズの歌を歌うんですね」というおたよりをもらいまして、いい作品に巡り合わせていただいたなあという気持ちが強くあります。今度は作品の中のキャラクターとして、敵ではありますが小憎らしいだけじゃなく、ジャマなだけじゃなく、彼女たちには彼女たちの正義があって……というのを感じてもらえたらうれしいなと思いながら、いい作品に巡り合わせていただいた恩返しがしたいなと思いました。
取材・文章:世界三大三代川
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