立ち見が出る満員！　『AVA』大会リポート

2010/4/4

●新モードの発表もアリ

▲昨年の“AVAれ祭り”から会場も拡大し、多くのプレイヤーがかけつけた。

　2010年4月3日、ゲームオンは表参道ヒルズ内スペースオーにてオンラインFPS（一人称視点シューティング）『Alliance of Valiant Arms』（以下、AVA）のオフラインイベント“AVAれ祭り2010 ヒルズの陣”を開催した。最強クラン決定戦のほか、新モードも発表。その模様をお伝えする。

　会場では、大会“Alliance of Valiant Arms Spring Storm”の、“爆破トーナメント”と“護衛リーグ”の決勝戦が行われた。今回ユニークだったのは、ステージ前に設置されていたプレイスペースが外部と遮断され、できるだけ場内のアナウンスや対戦相手の声が聞けないようになっていたこと。戦場で自らが取ったポジションや動きがバレてしまっては、せっかくの作戦も台無し。ほかのオンラインFPSの大会でクラン（チーム）メンバー以外の音声が聞こえないよう配慮されていないわけではないが、一段上を行く対処に思わず感服。より公平でシビアな戦いの実現を目指すものとして、広まってほしいところだ。

　それでは先に行われた“護衛リーグ”の結果から。決勝で激突したのは“Frontier”と“IDiot”。この両クラン、クラン戦で爆破ミッションよりも一段低く見られている護衛ミッションの地位を上げたいと意気込む“Frontier”に対して、ほかでもないその爆破ミッションからこちらにまわってきた“IDiot”と、対象的な背景を持つ。試合は際どい攻防を制して1本目を先取し、途中アクシデントによる中断を経ながらも集中力を切らさずに戦った“Frontier”が2本目も勝利した。“爆破トーナメント”では僅差ながら、本作のプロデューサー井上洋一郎氏が攻略ルートの切り替えのスピードを絶賛した“ReGuLuS”が勝利。惜しくも敗れた“Nil”だが、一時は6対5まで迫るシーンもあっただけに、その実力差は紙一重だったと言えるだろう。

▲“Frontier”勝利の瞬間。

▲“ReGuLus”が勝利コメントを語ろうとすると、謎のビデオが……。韓国の最強クラン“ASTRICK”が来日し、5月1日、秋葉原PCゲームフェスタ会場で日韓戦が行われることが発表された。

　なお、大会開始前には協力プレイ用の新モード“Prison Break2 -Rescue-”の詳細が発表された。凶暴化した捕虜たちに占拠された施設からNPC“エヴァ”を救出して脱出するというミッションで、建物の1・2階が舞台の第1ステージ、火災が発生している7階から8階を進む第2ステージ、13階からスタートし、14階にいるエヴァとともに屋上のヘリポートを目指す第3ステージの3部に分かれている。難度は最大プレイ人数が5人でリスポーン回数が3回に制限されている“Normal”と、最大プレイ人数が4人の代わりにリスポーン回数が5回に、ライフ量も増加する“Easy”のふたつを用意。条件をクリアーすることにより、ゲーム内ポイントなどさまざまな褒賞が手に入るぞ。ちなみに、エヴァを演じるのは『攻殻機動隊』シリーズの草薙素子などを演じている、女性声優の田中敦子。井上氏いわく、本作で男性キャラクターの声を『攻殻機動隊』シリーズでバトー役の大塚明夫が演じていることから自然と決まったとか。アップデートは4月21日で、特設サイトが4月7日にオープンする予定。そのほか場内は協賛メーカーのPCゲーマー用周辺機器の出展や、ゲーム内アイテムやポイントが当たる“リアルガチャ”などでもりあがっていたぞ。