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ブラウザゲームでここまでできる!アクワイアの『フラゴリア』体験リポート

2009/9/9

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●和風なタイトルを開発してきたアクワイアが運営するのは意外にもロシア生まれのオンラインRPG

 

 『天誅』シリーズや『侍道』シリーズ、『忍道』シリーズの開発会社として知られるアクワイアが、2009年8月17日にオンラインゲームへの本格参入を宣言し、アクワイアオンラインというサイトを開設した。その参入第1弾タイトルとなるのが『フラゴリア』というオンラインRPGだが、そのテストプレイを行う機会を得たので報告したい。

 

 まず驚かされるのが、この『フラゴリア』は、ロシアの開発会社DATCROFTが開発したオンラインRPGであるということ。アクワイアはこれまで、侍や忍者を題材とする和風の作品を開発してきただけに、意外な印象を受けた。風景がロシア風なのはもちろん、モンスターや都市の名前などにもロシア生まれという出自の影響が見られる。
 

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▲ロシアの田園風景を彷彿とさせる風景が広がる。残雪が表現されていたり、モンスターとしてクマが登場するのも、ロシア産ならではだろうか? なお、こちらはロシア版の画面(以下の写真も同じ)。記者が体験したのは、日本語版だったが諸般の事情によりスクリーンショットの撮影ができなかったことをお断りしておきたい。

 

 もうひとつ、この『フラゴリア』の大きな特徴となっているのは、これがブラウザゲームであるということ。ブラウザゲームとはWebブラウザ上で起動するゲームで、ソフトのインストールをする必要がなく、しかもPCのスペックやOSに左右されることなく動くのが特徴。グラフィックカードを搭載していないPCでもプレイすることが可能だ。これまでのブラウザゲームはミニゲームが多かったが、ここ最近はスケールの大きなゲームも登場するようになってきた。この『フラゴリア』もスケールの大きさを感じさせられる本格的なMMO(多人数参加型)タイプのオンラインRPGで、パーティープレイやチャットはもちろん、ペットシステムやPvP(対人戦)など、多くのオンラインRPGに実装されているシステムがひととおり備えられている。ブラウザゲームでここまでできるのか、という印象を受けた。

 

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▲画面左上に表示されるミニマップには自分の位置がリアルタイムで表示される。ブラウザゲームでこんなこともできるとは驚きだ。

 

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▲PvP(対人戦)はお金を賭けて決められた場所で行う。勝てば相手のアイテムを奪うことができる。負けると厳しいシステムなので、日本ではプレイヤーによって好き嫌いが分かれるかもしれない。

 

  キャラクターメイキングを終えると、ヘブンという場所でゲームがスタートする。ただし、ここで行うことは行く先を選ぶだけ。ヘブンからはブラビア村、ズヴェロボール村、フセシーリー村、ナビヤ村に行くことができる。いずれの村に行っても、チュートリアル的なクエストをこなすことになるとのことだったが、テストプレイではズヴェロボール村を選択した。

 

 『フラゴリア』の序盤は、クエストを受注して、それをこなすことによって進行する。決められたクエストを順番にこなしていくと、ある段階でつぎのマップへの進路が解放されるという仕組みだ。中盤以降はあるていど自由度が高くなるようだが、今回のテストプレイではそこまで体験できなかった。頭上に“?”マークが表示されたNPCに話しかけるとクエストが受注できるので、スムーズにゲームを進めることができる。序盤のクエストは、“〜に会ってこい”とか、“〜を●体倒してこい”といった内容で、これをこなしていくことで移動や会話、戦闘などの操作に慣れることができる。操作は、左クリックした場所に移動し、敵を左クリックすると戦闘に突入するという、オンラインRPGとしてはオーソドックスなタイプ。ただし、ブラウザゲームなので、右クリックが利かない(Flashのコンテキストメニューが表示されるため)のには注意が必要だ。Tabを押すと近くの敵にターゲットが移動するといった便利な操作も用意されている。また、画面左下に有料アイテムを購入するボタンが設けられている。ゲームを起動させたまま、その場で有料アイテムを購入できるのは便利な機能だ。なお、記者がプレイした範囲ではとくに有料アイテム購入の必要性は感じられなかったが、あくまで序盤中心のプレイだったので、中盤以降はどうなるかわからない。バランスしだいでは回復アイテムを中心とした有料アイテムの購入がスタンダードになる可能性はある。もちろん、日本での正式サービス開始後のバランスは現段階では未確定だ。

 

 レベル1〜レベル2までをブラビア村、ズヴェロボール村、フセシーリー村、ナビヤ村のいずれかで過ごしたのち、ムロームというマップに進むことになる。このムロームでもチュートリアル的なクエストをこなすことになるが、つぎの“中央の地”から、いよいよ本格的な冒険がスタートすることになる。

 

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 レベル8まではトレッカー(旅人)という職業につくことになる。その後、レベル9で戦士系の“ハスキー”か魔法使いのいずれかを選択し、さらにレベル15でハスキーがハンターとソルジャー、ウォーリアーに、魔法使いがウィザードとヒーラーに分かれる。レベル31でさらに細かい職業へと分化する。レベル31で分かれる職業には植物学者といった聞き慣れない職業があり、どういった特徴を持つのか興味深い。

 

 ロシア版に限って言えば、ダンジョンは多人数のパーティーを組むことが求められる(要するに手強い)バランスで、強力な敵が多数徘徊している。あらかじめ用意していただいたレベル25のキャラクターで入ってみたが、最初に出会った骸骨タイプの敵にまったく歯が立たずに瞬殺されてしまった。日本語版も現段階ではパーティー推奨のバランスのようだが、今後バランス調整が行われる可能性はある。

 

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 そのほか、一定時間、敵NPCの姿になれる変身アイテムが存在したり、育成したペットどうしを交配して、第2世代のペットを生み出すといった独自な要素も存在する。

 

 全体を通じて、国産や韓国生まれのオンラインRPGとは違ったテイストが随所に見られるタイトルで、少し変わったタイトルがプレイしたいという人には最適だ。また、ブラウザゲームでありながら、それを感じさせないほど、オンラインRPGに求められる多くの要素をほとんど網羅しているところも特筆に値する。やはりグラフィックカードを搭載していないPCでもプレイできるという敷居の低さは大きなアドバンテージになるはずだ。

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※『フラゴリア』の公式サイトはこちら
 

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