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●10周年記念プロジェクトとして2009年に10個のコンテンツがリリースされる
2008年12月25日、ニトロプラスが10周年記念プロジェクト発表会を開催。10周年記念プロジェクトとして2009年に10個のコンテンツをリリースすることを明らかにした。発表会では、そのうちの7つを発表した。
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▲冒頭でニトロプラス代表取締役社長の小坂崇氣氏が「今後の10年間もげんきであり続けりことを予感させるプロジェクトを発表します」と挨拶。小坂氏はもともと映画が好きで、血が出ることもあり、エロティックな表現も許される映画と同じような土俵を求めて18禁のPCゲームにたどり着いたという。 |
7つのコンテンツのうち、ゲームは4タイトル。ひとつは2009年2月26日に発売予定のXbox
360用ソフト『CHAOS;HEAD NOAH(カオスヘッド ノア)』。これは2008年4月25日に発売されたPCゲーム『CHAOS;HEAD』の移植作品だが、PC版から削られる要素は一切なく、逆にシナリオが約1.5倍のボリュームに追加されるなど、PCゲームをプレイした人でも楽しめる内容となる。引きこもりだった主人公が渋谷で発生した猟奇事件に関わっていくサイコアドベンチャーだ。ディレクターの松原達也(5pb)によると「99パーセント完成しています」(松原氏)と、制作は順調な様子。なお、『CHAOS;HEAD
NOAH』は、CERO審査予定で対象年齢は未定。
PC用ゲームは2タイトルが発表された。『スマガ
スペシャル』と『村正(仮題)』だ。『スマガ スペシャル』は、2008年9月26日に発売された18禁PC用アドベンチャー『スマガ』に新ストーリー、新キャラクターを追加したタイトルだ。『スマガ』は死んでも記憶を引き継いで、少し前の時間に戻れる特殊能力を持つ男が主人公で、ハッピーエンドがテーマのタイトルだった。監督を務めている北原文洋氏は、アドベンチャーゲームのストーリーにありがちな悲劇に対するアンチテーゼを狙ったと語ったが、『スマガ
スペシャル』のキャッチコピーは“ハッピーエンドなんて、いらない。”。「築き上げたものをひっくり返す」(北原氏)タイトルになるという。2009年春発売予定。
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▲追加される新キャラクターはこのふたり。プロフィールなどは明らかにされなかった。 |
『村正』は、2007年に制作が発表されたタイトルだが、発売は『スマガ
スペシャル』よりあとになる模様。2009年春から情報が発表されるとのことだ。発表会では登場キャラクターのラフが公開された。
残り1タイトルはアーケード用対戦格闘『ニトロプラス格闘ゲーム(仮題)』。過去のニトロプラスの作品のキャラクターが登場する格闘ゲームだが、まだ企画がスタートしたばかりで、詳細な情報は公開されなかった。セガのNAOMIという基盤で制作されていること、基礎的な部分はできていることが明らかにされた。
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▲このキャラクターの倍のドット数で制作されている。 |
残り3つのコンテンツのうち、ふたつは音楽で、ひとつはアニメーション。まずは音楽だが、2009年春に音楽CD『ニトロプラス
ボーカルベスト』と『ニトロプラス RIMIXアルバム』が発売されることが明らかにされた。また、2009年6月27日に東京都のJCBホールで“ニトロプラス10周年記念ライブ”が開催されることが明らかにされた。
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▲会場にはニトロプラスのタイトルに使われる曲の歌い続けている、いとうかなこが登場。『CHAOS;HEAD NOAH(カオスヘッド ノア)』の主題歌『fake me』を歌ってくれた。ニトロプラスの曲は「全部歌わせろ」(いとう)というスタンスのいとうかなこ、今後も同社のタイトルで元気な姿を見せてくれるに違いない。 |
最後に発表されたプロジェクトは、PCゲーム『Phantom
-PHANTOM OF INFERNO-(ファントム -ファントム・オブ・インフェルノ-)』のアニメーション化作品。『Phantom
-PHANTOM OF INFERNO-』は、2000年2月25日にニトロプラスから発売された18禁のPC用アドベンチャー。観光で米国ロサンゼルスを訪れた少年が秘密結社インフェルノに拉致され殺人者に仕立て上げられる。その過程で、最高の殺し屋“ファントム”の称号を持つ少女と出会うストーリーだ。発売当初はヒットしなかったが、18禁ゲームの主流かたはずれた重厚なストーリーが口コミで評判になり、徐々にヒット。プレイステーション2用ソフトとして移植されるまでに至った。
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既報のとおり、アニメーションのタイトルは『Phantom
〜Requiem for the Phantom〜』で、2009年に放送開始予定。具体的な放送開始日時と放送する局などは今後発表される。『.huck』シリーズや『ポポロクロイス物語』など、ゲーム関連のアニメーション作品を手がけた真下耕一氏が監督、メディアファクトリーの古沼忍氏がプロデューサーを務める。発表会には真下氏、古沼氏ともに姿を現した。
原作の『Phantom』について、古沼氏は「ストーリーは王道で約10年経ったいまでも色あせていない」とコメントし、2クールの作品となることを明らかにした。
真下氏はかつてニトロプラスが放映したテレビアニメーション『ノワール』に触れ、地上波で殺し屋や美少女といった題材を扱ったことに驚き、尊敬の念を覚えたという。「たいへんな苦労があったと思う」と語ったが、今度は自身がその苦労を味わうこととなるはずだ。『Phantom
〜Requiem for the Phantom〜』は苦労する価値のある作品の様子で「読み合わせで泣いてしまう人がいたほど、シナリオがすばらしい」とも語っていた。
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▲真下耕一氏は数々のアニメーション作品を手がけたベテラン監督だが、『Phantom 〜Requiem for the Phantom〜』には「命を削って作っている」と並々ならぬ力を注いでいる様子。 |
声優のキャスティングも発表。主人公のツヴァイ役に『ガンダムOO』で沙慈・クロスロードを演じた入野自由、ヒロインのアイン役に同じく『ガンダムOO』でフェルト・グレイスを演じた高垣彩陽が起用される。
発表された内容は以上だが、小坂氏によると、そのほかにも動いている企画があるとのことで、そのひとつは『CHAOS;HEAD NOAH』のキャラクターデザインと原画と担当している5pbとのコラボレーション企画第2弾だという。『CHAOS;HEAD NOAH』のような18禁PCゲームの枠に収まらないタイトルの発表に期待がかかる。
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