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“ヴァナ☆フェス 2008 in 後楽園”イベント終了後に語られた発表内容の詳細も完全掲載
【“ヴァナ☆フェス 2008 in 後楽園”リポート】

2008/11/23

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とりあえず3本くらい書いといて、みたいな感じで加藤さんに頼んだんです(田中弘道氏)

 2009年11月22日、東京都のJCBホールにてスクウェア・エニックスのオンラインRPG『ファイナルファンタジーXI』のオフラインイベント、“ヴァナ☆フェス 2008 in後楽園”が行なわれた。
 

▲午後6時の開演前からプレイヤーたちが集結。どんな発表が行なわれるのか緊張が高まる。

 

▲物販コーナーに行列が発生! 会場から開演時間まで1時間余り時間の余裕があったので、早く入場した人は物販コーナーに駆け込んだようだ。

 

 開始時間が迫り、スクリーンにはカウントダウンが表示された。カウントがゼロになるとともに長寿お笑い番組“笑点”風のオープニングが流れ、BGM『昇天チョコボ』が終わり、田中弘道プロデューサーが客席から登場。手の込んだオープニングからイベントはスタートした。

 

 MC小西克行氏は和服で登場。「『ファイナルファンタジーXI』は好きかー!ビシージやってるかー!」から始まるコールアンドレスポンスを経て開発運営チームが呼び込まれ、第1部のトークセッションへ。
 

▲左から田中弘道プロデューサー、小川公一ディレクター、松井聡彦バトルディレクター、権代光俊プランナー、藤戸洋司プランナー、グローバル オンライン プロデューサーを務めるSage Sundi氏。

 

 次回バージョンアップではレベルシンク中にシンクの基準となっているプレイヤーがレベルアップした際にプロテスなどの効果が解除されていたのが変更されるほか、レベルシンクやレベル制限エリアでより遊びやすくなるという。
 

 さらに星芒祭用の新アイテムとして予定されているベル、アルタナミッションの続きが実装されること、また、パーツを組み合わせてオリジナルのダンジョンを作成できるという、かつて“マイダンジョン”と呼ばれていた“モブリンのメイズモンガー”もその詳細が判明した。これらについては“FINAL FANTASY XI クリエイターズボイス”にその内容が掲載されているので、そちらをご参照いただきたい。
 

▲今後のミッションの展開を握るらしい謎の美女のイラストが公開。どのような形で登場するのか想像が膨らむ。


 そのほか、タルタルはじつは毛むくじゃらの珍獣だったという衝撃的な話など、企画、開発の段階で案が出たものの、実現しなかったもうひとつの世界を話す“実録!もうひとつのヴァナ・ディール”、また違反プレイヤーの取り締まりについて“スペシャルタスクチーム活動報告”が行なわれた。この1年間で約334億ギルを凍結し、約82000アカウントを強制退会処置にしたという。

 

 第1部のラストに行なわれたのは、“スペシャルバトルフィールド”。バトルフィールドは、『ファイナルファンタジーXI』のイベントでは定番と言ってもいい催しだが、今回は、来場記念プレゼント“スペシャルバトル5点セット”でプレイできる5つのスペシャルバトルなかから、“スウォーム"が選ばれ、チーム戦で競われた。6人で5分間、中央の穴から降ってくるモンスターを次々と倒していくというもので、総合ポイント(鉱山の害虫駆除が目的となっており、ポイントは鉱山の株式としてゲットできるのだ)が一番多かったチームが勝利。プレイヤーキャラクターはいずれもミシックウェポンを装備しており、片っ端から全員殴りまくっていく。モンスターによってゲットできる株式や報酬が異なり、なかには無敵モードに突入するものなども。
 

▲“スウォーム”は2チームずつ2回にわたって行なわれ、合計2万8010点で2回戦目のAチームが優勝。本作のロゴ入りiPod Touchが贈られた。

 

  後半はトークセッションの第2部から。こちらも次回バージョンアップの内容が続々。まずはモンスターを何匹倒してくるというようなシンプルなクエストが受けられ、クリア―するとボーナス経験値がもらえる“Fields of Valor”、モンスターから宝箱が出現するようになる“Treasure Casket”などが発表に。
 

▲モンスターを倒したあとに宝箱が。戦闘の助けになるアイテムや運が良ければ装備品が出ることもあるという。


 さらに、学者と踊り子のメリットポイントのグループ2とレリック衣装も導入予定とのこと。最後にウェディングサポートでタキシードがついに実装されることが発表され、そのかっこよさに会場からは嬌声があがっていた。
 


 次に“ヴァナビアの泉”では、“タイダルタリスマンは……ものすごくかっこいい装備品だった”というような裏話が語られた。ここで最後に読まれたのが「シャントット様が・・・…シャントット様が・・・…別の世界に召喚されてしまったようですなの!」という“ウィンダス在住  ロランベリー大好きっこ”からの内容。ここで会場は暗転し、シャントット博士の姿がスクリーンに……。ここで発表された内容についてはこちらの記事を確認してほしい。なお、これらの内容についても“クリエイターズボイス”で発表が行なわれている。
 

▲トークセッションの後には“第二回アルタナ記念杯”が行なわれた。勝利したチョコボに賭けたプレイヤーは、かわいい“スタッフドチョコボ”がもらえるということで、スクリーンを見る観客も真剣。結果は赤の圧勝……。

 

 ラストにはおなじみ“THE STAR ONIONS”によるライブが行なわれた。まずは“Voyager”と“Buccaneers”のメドレーを演奏。続いて『アルタナの神兵』から“Griffons Never Die”が披露された。ここで一旦ピアノの谷岡久美以外のメンバーが退き、“Flowers on the Battlefield”ほか1曲のピアノソロが演奏された。改めてメンバー紹介が行なわれた。
 


 THE BLACK MAGESのメンバーでもある関戸剛氏が12月10日に発売される『ラストレムナント』のオリジナル・サウンドトラックを、キーボードの岩崎英則氏が『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル クリスタルベアラー』について触れるなど、メンバーの最新の活動を紹介していったが、ここで興味深かったのがドラムのマイケル・クリストファー・コージ・フォックス氏で、“秘密の新しいプロジェクト”に参加しているそうだ。
 

 再開後はラストに“Wings of the Goddess”、さらにはアンコールまで。当初の終了予定時間を大幅に過ぎても席を立つ人がほぼおらず、至福の時間だったのではないだろうか。

 イベント終了後、プレスルームで開発、運営陣に話をうかがった。その全貌を公開する。

──3つの制作中の追加シナリオについてお伺いします。1〜2ヵ月でコンプリートできるボリュームと伺いましたが、一定期間かけて、例えば章ごとに配信されたりするのでしょうか?
 

田中弘道氏(以下、田中) いえ、各シナリオは一括配信されます。
 

──今回発表されたシナリオが3つである理由は?
 

加藤正人氏(以下、加藤) 僕に聞かれても困ります(笑)。
 

田中 とりあえず3本くらい書いといて、みたいな感じで加藤さんに頼んだんです。
 

──イメージイラストを寺田克也さん、末弥純さん、皆川史生さんの3人に依頼された理由は?
 

田中 寺田さんは、『サマーカーニバル2005』でポストカードのイラストを描いてもらいまして、そのときのイメージが強烈だったのでお願いしました。末弥さんは、ファンタジーモノといえばこの人というのはもちろんですが、あまりおどろおどろしい絵にはしたくなかったのでご依頼しました。皆川さんは、シャントットといえば……ということでお願いしています。

 

──追加シナリオのコンプリート報酬で新しいアイテムが出そうな感じですが、ほかにも新要素は入りますか?
 

松井聡彦氏(以下、松井) ストーリーやアイテムだけでなく、それ以外の要素でも楽しんでいただけるような仕様は考えていますが、まだ具体的なことはお話できません。
 

──『アルタナの神兵』にカンパニエがあったように、そういった付随する遊びの要素が追加される可能性もあるということでしょうか?
 

松井 規模としてはカンパニエほど大きなものにはならないと思いますが、そのシリーズを特徴付ける“何か”を追加する方向で検討しています。何となくは決まっていますが、現段階ではまだ公開できません。
 

──プレイステーション2のユーザーに対しても提供されますか?
 

田中 はい。『プレイオンライン』上から購入できます。
 

──『FFXI』のシナリオは6年ぶりですが、いきなり戻られて勘は取り戻せましたか?
 

加藤 自分でもう何か書いたか忘れているくらいですよ(笑)。書きながら自分もおさらいしているので、総集編で、もう一挙両得という部分もあります。当時僕が抜けたあとも、企画の佐藤弥詠子さんたちがいい感じでつなげてくれていたので、今回はそこからつながった話ではなく、あくまで独立したものとして書いています。作っていて結構しんどいですね(笑)。膨大な6〜7年という歳月で積み重ねられた設定、イベントなどがギュウギュウに詰まっていて、いざ僕が書いたとしても、「それは設定と違います」と言われたりもします。
 

──もともとは自分が書いたものなのに、いつのまにかシナリオが成長していた感じでしょうか?
 

加藤 根本のところはずっと同じなのですが、キャラクターごとに積み重ねられている要素があるんです。たとえばモーグリは、宣伝のほうでもいろんな展開をしているので、そこでぶつかり合ったりすると、ダメ出しを食らうことがあります。
 

──ストーリーに関しては私も忘れている部分があるので、総ざらいできるという意味でも楽しみにしています。
 

加藤 僕はクエストとは違った感じのものがやりたかったので、これまでとはニュアンスが変わったものが作れると思います。「ヴァナでこんな話もありなの?」といった、新しいことを提供できればと。かといって、やりすぎると田中さんに怒られるわけですが……。楽しい話ばかりやってもダメなので、コメディーありシリアスありといったいろんなお話などを書いてバランスを取っています。きっと、3作ともそれぞれ楽しんでいただけると思います。

 

──拡張ディスクとシナリオとが切り分けられたような感じですが、今後拡張ディスクが出る予定は?
 

田中 ノーコメントとさせてください。
 

──新しい拡張ディスクはもう出ないのでしょうか?
 

田中 それもノーコメントでお願いします(笑)。今回の追加シナリオというのは、今までに前例のない新しい形式です。なぜ今までディスクメディアを使っていたかというと、当時はインフラ的な問題もあって大容量のデータを提供するのが難しい環境だったからなのですが、現在は大容量でもオンラインで配信できる環境が整ってきていますので、その先駆けとして中規模のコンテンツを配信できればと考えています。

 

──「モブリンのメイズモンガー」で合成スキルを上げられるそうですが、現在の合成スキル上げのときのように、ここでも何か素材などを消費するのでしょうか?
 

藤戸洋司氏(以下、藤戸) 通常の合成素材などを利用すると、競売の市場が荒れたりといった様々な問題が危惧されますので、素材などは使わずにスキル上げができます。合成素材などは気にせず、気軽に挑戦してみてください。

 

──今回のイベントについてひと言ずつお願いします。
 

Sage Sundi氏(以下、Sundi) 会場の皆さんの熱気で思ったよりも暑かったです(笑)。毎年くり返しになってきていますが、一年に一回はユーザーさんと顔を合わせる機会を作っていきたいと思っています。また来年もよろしくお願いします。
 

権代 また2週間後にアメリカでいろいろ発表させていただくと思います。続報にご期待ください。
 

小川 ファンの方々と過ごすという貴重な体験をさせていただきました。機会がありましたら、またぜひお願いします。
 

加藤 登場時のスモークが凄すぎて(笑)。自分はなるべく表に出ないようにしているのですが、田中さんより「ステージへ出るように」ということで仕事も受けさせていただいていたので、仕方なく(笑)参加させていただきました。鋭意制作中ですので、ご期待ください。
 

藤戸 こういう機会は初めてなので、凄すぎてもう声が出ません。すごく緊張して胃が痛いです(笑)。本日はありがとうございました。
 

松井 バトル担当ということで本番当日は怖いのですが、今回はまだ仕事が忙しくて、直前まであまり気になりませんでした。でも、当日になってみると、やっぱり緊張してしまいまして……。なんとか無事に終わってよかったです。こういう機会があれば皆さんの元気をいただけるので、また今後もがんばっていきたいと思います。
 

田中 今回のチケット販売は抽選という形をとったのですが、応募数も多く、来場いただけなかった方も多くいらっしゃいました。じつは10000人規模の場所を探していたのですが、なかなか見つからず、今回のイベントには間に合いませんでした。もし次回があるとしたら、もう少し大きな場所でお会いできればと思います。

 

──ありがとうございました。

 


※『ファイナルファンタジーXI』の公式サイトはこちら

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