2024年3月26日に『グランディア HDコレクション』のプレイステーション4(PS4)版およびXbox One版が、GungHoOnline Entertainment Americaから発売される。
RPG史にさん然と輝く名作がHDリマスター化
いまから27年前の1997年12月18日、セガサターン向けにゲームアーツが手掛けるRPG『グランディア』が発売された
ゲームアーツは、『テグザー』や『シルフィード』といったアクションシューティングを筆頭に、『アリシアドラグーン』や『LUNAR(ルナ)』シリーズなど鮮烈な印象を残す名作を輩出してきたゲームメーカーだ。
3Dと2Dを組み合わせた独特のグラフィック、バラエティーに富んだ豊潤な音楽、世界の果てと超古代文明を軸に展開するストーリー……当時のキャッチコピーである「忘れられない冒険になる」という言葉通り、多くのプレイヤーに感動を与えてくれた。
2000年8月3日にはドリームキャスト向けに、続編となる『グランディア II』が発売。3Dグラフィックで表現される、前作とは作風を一変させた世界。光と闇の戦いを巡って描かれる、ハードなストーリー。その完成度はユーザーからの支持を獲得し、各ゲームメディアからも高い評価を受けた。
日本のRPG史にその名を残すこの2作品が、HDリマスター化されてプレイステーションおよびXboxプラットフォームで蘇る。それが『グランディア HD コレクション』だ。
プレイステーション4版はPS Store、Xbox One版はMicrosoft Storeにて、2024年3月26日22時より本作が配信されることが明らかになった。価格は各4400円[税込]で、ともにプレイステーション5およびXbox Series X|Sへの上位互換性がある。
リマスター版の変更点・追加点は以下の通り。
- UI、スプライト、テクスチャ、ゲーム内ムービーのHD化
- ワイドスクリーン対応
- MSAA、ブルーム、ノーマルマッピング、およびブラー効果などCG処理を追加
- 『グランディア II』難易度設定機能(ノーマル、ハード)
なぜ『グランディア』シリーズがハードの垣根を越えて移植され、いまもなおその名が色褪せないのか。その理由を気軽に楽しめる機会が訪れることを、素直に喜びたい。
『グランディア HDコレクション』プレイステーション4版のストアサイト(PS Store) 『グランディア HDコレクション』Xbox One版のストアサイト(Microsoft Store)『グランディア』
“精霊石”の恩恵を受けた光翼人によって繁栄した超古代文明“エンジュール”。その神話を追い求める人々は新たな世界を目指して外海へと旅立つが、巨大な壁“世界の果て”に阻まれ、その夢は潰えた。
冒険者を夢見る少年・ジャスティンは、父の形見である“精霊石”を手に、幼なじみのスーとともに新大陸へと飛び出す。一流の冒険者であるフィーナとの出会いをきっかけに、彼らは壮大な物語へと身を投じることになる。
“世界の果て”を超えた先にあるものは何か? 個性豊かな仲間達と旅を進めるにつれて、いつしかジャスティンは真の冒険者として成長していく。
ジャスティン
世界中を冒険することを夢見る、若き主人公。冒険者だった父親はすでに亡くなっており、工業の町パームで母親のリリィとふたりで暮らしている。単純でお人好しという性格のためか、まだ子どもっぽい印象を受けるが、いずれは父や祖父のような世界をめぐる一流の冒険者になろうとがんばっている。
父の形見である“精霊石”を胸にしたその心には、すでに冒険者としての熱き心が目覚めているのではないだろうか。
フィーナ
新大陸にある冒険者協会に所属する、プロの冒険者。その華麗なるムチさばきと身のこなしから、協会随一の実力者といわれる。性格は明るいが感情を直接、表に出すタイプのため、少々喜怒哀楽が激しい。
冒険者として最初は厳しいことも言うが、それは彼女の優しさから発せられた言葉である。ニューパーム行きの渡航船でジャスティンと出会い、のちに行動をともにする。
スー
ジャスティンの幼馴染で、ジャスティンの保護者を自称し、つねに彼の後をついてくる。両親を亡くしており、ジャスティンの家の隣にある伯父夫婦の家に住んでいる。
ジャスティンの父が見つけてきた謎の生物・プーイはスーになついており、彼女の側を離れない。
『グランディア II』
モンスター退治などを生業とする“ジオハウンド”のリュードと、その相棒の鳥であるスカイ。ふたりはグラナス教会から、歌姫のエレナに同行し、悪魔ヴァルマーを封印する儀式での護衛を依頼されるが、儀式は失敗。エレナはヴァルマーの翼に取り憑かれてしまう。
エレナをグラナス教会の総本山まで送り届けることになるリュードたち。エレナと、エレナの身体に入り込んだミレーニアというふたりのヒロインに翻弄されながらも、リュードは世界を覆う巨悪を断つべく歩み続ける。
その旅路は光の神グラナスと闇の悪魔ヴァルマーの戦いを巡る壮大な冒険へとつながっていく。
リュード
金次第でどんな危険な仕事もする“ジオハウンド”を生業とする青年。かつては兄とともに最強の剣士を目指したこともあったが、忌まわしきヴァルマーが彼らの未来を閉ざした。
エレナと出会ったことによって、目を背け続けていた過去と向き合う勇気を得る。
エレナ
カーボ村の教会でカリウス神父に育てられた少女。グラナス教の歌姫としてその身を神に捧げるが、ガルミアの塔での封印の儀式に失敗し、ヴァルマーの翼に取りつかれてしまう。
その身に宿った翼を祓うため、リュードとともにグラナス大神殿へと旅立つ。
ミレーニア
封印の儀式の失敗によって蘇った、ヴァルマーの翼。人間の域をはるかに超えた強大な力を持つが、完全な悪ではないため、リュードたちに加勢する。
自分の身を心配してくれたリュードに好意を持っており、彼の前では時折女の子らしい姿を見せる。