アークシステムワークス 石渡太輔氏

『ギルティギア』シリーズのゼネラルディレクターであり、キャラクターデザインや楽曲も担当。2021年には『GUILTY GEAR -STRIVE(- ギルティギア ストライヴ)』(以下『GGST』)を発売。

2023年のキーワード

観察

 観察例年通り“挑戦”と言いたいところですが、ここ近年、技術や文化の常識が急速な変化を見せています。追いつき追い越せの姿勢で、ゲームの枠を超えた世界をしっかり見ていこうかと。

2023年の抱負

 サブスクリプションの動画サービスに複数加入しています。そこで気づいたのですが、作品を物色する感覚が“消費”に近かったのです。貴重な“出会い”を求めていたはずなのに膨大な選択肢を眺めている行為が作業のようだった。

 トキメキがなかった。何故だろう? 僕が少年のころよりもはるかに良質なコンテンツが溢れているのに。何かを得ようとするときに、いまの時代のようにストレスが極限までなくなると、何かを大事にしようと思う心もなくなるのかもしれません。誰かにとって大事なモノを作れるようになりたいと改めて初心に戻りました。

近況報告

 2022年夏から『GGST』のシーズン2がスタートし、追加キャラクターに“ブリジット”、“シン”がリリースされました。12月にはプレイステーション5、4とSteam間でのクロスプラットフォーム対戦に対応し、さらに2023年にはXbox Series X|S、Xbox One、Windows版の発売とクロスプレイ対応も予定しております。ますますの盛り上がりを見せられるよう、スタッフ一同精進いたしますのでご期待ください。

2023年に注目していること、もしくはエンターテイメント作品

 ボリウッドの映画、極上の“斜め上”が満載。海外のホラー映画、恐怖のメカニズムをお題に、高度な学術仮説を見ているようなおもしろさがあります。残念ながら日本のホラーはテンプレートを消費しているようにしか見えない。

ArtPlay 飯田周太郎氏

ディレクター。五十嵐孝司氏とともに、『Blood stained:Ritual of the Night』など、多数のタイトルの開発に携わる。

2023年のキーワード

温故知新

2023年の抱負

 『Bloodstained: Ritual of the Night(ブラッドステインド: リチュアル・オブ・ザ・ナイト)』のコンテンツ制作が残っている状況ではありますが、2023年は大きな発表ができるように日々がんばっております。

2023年に注目していること、もしくはエンターテイメント作品

 セガから離れた名越さんとセガの“龍が如くスタジオ”、それぞれに注目しています。

ArtPlay 五十嵐孝司氏

代表取締役プロデューサー。2022年には、『Bloodstained:Ritual of the Night』と『風ノ旅ビト( Journey)』クロスオーバーコンテンツを配信。

2023年のキーワード

着地と飛翔

2023年の抱負

 2022年はあまりゲームを遊んでいなかったので、2023年はもっとゲームをする年にすること。そして、お待たせしております『Bloodstained: Ritual of the Night(ブラッドステインド: リチュアル・オブ・ザ・ナイト)』の残ったコンテンツを完了させたいと思います。そして、つぎにつなげたいと考えております。

2023年に注目していること、もしくはエンターテイメント作品

 Kickstarter仲間であり、同会社の卒業生でもあるスタッフが制作している『百英雄伝』の動向に注目しています。

アイディアファクトリー・コンパイルハート 佐藤嘉晃氏

アイディアファクトリー代表取締役社長であり、コンパイルハートの取締役も務める。2022年には『天獄ストラグル -strayside-』、『ラディアンテイル』などを発売。

2023年のキーワード

ステップ!

2023年の抱負

 本年は新しいイベントや事業改革などを始めましたが、来年はその成果が出始めるようになります。コンパイルハートとオトメイトの来年にご期待ください!

近況報告

 2022年は自社イベント“オトメイトパーティー”が3年ぶりに開催できた年でした。ゲームショーも久しぶりにリアル開催されてようやく活気が戻ってくるのかなと感じております。オトメイトからはタイトルも関連イベントもたくさん控えております! コンパイルハートもおもしろい展開があります! お楽しみに!

2023年に注目していること、もしくはエンターテイメント作品

 『Collor×Malice』アニメ劇場版が楽しみです! エンタメでは1月公開の映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』がおすすめ! 勉強になります。

アイディアファクトリー 冨長直人氏

コンパイルを初め、国内外メーカーでのゲーム開発、新規事業開発、部門運営を経て、2020年よりアイディアファクトリーにてコンパイルハート作品に携わる。

2023年のキーワード

緩急剛柔

2023年の抱負

 柔軟でかつ頑固に。うちのペースで。昨年発売された久々の本編シナリオ作品『超次元ゲイム ネプテューヌ Sisters vs Sisters』、7年ぶりの続編となる新作シミュレーションRPG『フェアリーフェンサー エフ Refrain Chord』はいかがでしたか? 2023年も新しい要素を取り入れたおなじみの作品や、「お!?」と思っていただけるような新作についてお話しできるようにがんばります。

近況報告

 新作をいくつかやっています。発表までお待ちください。

2023年に注目していること、もしくはエンターテイメント作品

 『DUNE/デューン 砂の惑星』のパート2。それと何かMMORPGの新作に手を出そうかと思っています。

アイディアファクトリー(デザインファクトリー) 藤澤経清氏

アイディアファクトリーグループ会社デザインファクトリー所属。恋愛アドベンチャーゲーム『薄桜鬼』シリーズの総合プロデューサーを務める。2022年には最新作『薄桜鬼 真改 天雲ノ抄』が発売、そして『WOWOWオリジナルドラマ 薄桜鬼』も放送された。

2023年のキーワード

節目

2023年の抱負

 2023年も皆様のお手もとに製品をお届けして楽しんでもらい、それが制作への活力になれればうれしいです。

近況報告

 2023年は『薄桜鬼』が15周年となる節目の年です。これまで応援してくださったファンの皆様とともに楽しみ、うれしく思えるような一年になればと考えています。ぜひ、お楽しみいただければと思います。

2023年に注目していること、もしくはエンターテイメント作品

 楽しみにしているのは、『インディ・ジョーンズ』5作目です。2022年の『トップ・ガン』もそうですが、このとしになって続きが見られるのは本当にうれしいです。制作側の愛が溢れる作品は色あせず、不滅ですね。

アイディアファクトリー 松尾幸次氏

2021年より展開されているアイディアファクトリーの新ゲームブランド“ALTERGEAR(オルタギア)”のブランドプロデューサーを担当。最新作は2021年12月8日発売のNintendoSwitch『滄海天記』。今後も『新宿羅生門』、『DIG-ROCK -Documentary of Youthful Sounds-』をリリース予定。

2023年のキーワード

進取果敢

2023年の抱負

 昨年より展開が開始された“ALTERGEAR(オルタギア)”。友情と絆をテーマにした新タイトルを続々とプロデュースしていけたらと思っております。

 第1弾となるタイトル『滄海天記』が先月発売され、これからもますます勢いをつけて展開していけるよう精進していきたいと思います!

近況報告

 今年告知できれば……と思っております!

2023年に注目していること、もしくはエンターテイメント作品

 昨年は忙しく見られなかった映画を、今年こそはたくさん見たいですね。映画館にも足を運びたいところ。

アイディアファクトリー 安井 光氏

『ネプテューヌ』シリーズ最新作『超次元ゲイム ネプテューヌ Sisters vs Sisters』にて、プロデューサー、ディレクターを務める。

2023年のキーワード

進化

2023年の抱負

 2022年発売の『超次元ゲイム ネプテューヌ Sisters vs Sisters』では、刷新したゲームシステムと進化させた3Dグラフィック、ひさしぶりのRPGタイトルをファンの皆様にお届けすることができました。2023年はさらに“進化”したゲームを、ファンの皆様にお届けできるようにがんばります。

近況報告

 2023年は『ネプテューヌ』シリーズ作品の更なる“進化”となる年にしたいと考えています。今年は、新たな展開があると思いますので、ご期待ください。

2023年に注目していること、もしくはエンターテイメント作品

 大河ドラマ『どうする家康』。誰もが知る歴史上の人物ではありますが、徳川家康の生涯が新たな視点で描かれるということで、大河ドラマのファンとしてたいへん楽しみにしています。

アイディス 竹島輝弥氏

アイディスのゲーム事業部統括。プロデューサーとしては『ラストクラウディア』をリリース。2022年は同作で、さまざまなコラボ企画などを展開した。

2023年のキーワード

飽くなき挑戦

2023年の抱負

 昨年は“一意専心”をキーワードにとにかくラストクラウディアを全世界に届けることを考え、さまざまな施策を仕掛けてきました。今年はさらなる飛躍の年と考え、多くの挑戦をし、より多くのお客様に我々のゲームを届けて参ります。

近況報告

 プロデューサーを担当している『ラストクラウディア』は、2023年4月で4周年を迎えます。

 さらに遊びやすくなるよう新たな機能追加、改善を行い、驚くようなコラボやキャンペーンを仕掛けていきます。ご期待ください!

2023年に注目していること、もしくはエンターテイメント作品

 『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム

アイディス 早貸久敏氏

『ブレイブ フロンティア』などを手掛けた後、代表取締役社長として2016年に同社を設立。その後も多数の作品に携わり、2019年には『ラストクラウディア』をリリース。

2023年のキーワード

世界

2023年の抱負

 現在配信中の『ラストクラウディア』は昨年11月に韓国語版をリリースして34ヵ国になりました。

 日本だけではなく、世界中の人たちに楽しんでもらえるゲームを作り続けることが我々の使命だと考えています。もっと多くの人たちに届けられるように、もっとおもしろいゲームを作り続けていくために、我々は大きな挑戦を考えています。将来、世界で戦う日本のゲーム会社と肩を並べていっしょに戦うため、2023年、しっかりと結果を残したいと思います。

近況報告

 現在配信中の『ラストクラウディア』は2023年春ごろにギルドの大型アップデートを予定しています。ストーリーもさらにおもしろくなっていきますので、これからも『ラスクラ』をよろしくお願いします。

2023年に注目していること、もしくはエンターテイメント作品

 2023年はメタバース系のゲームが増えそうなので、いまのゲーム市場がどう変わっていくかは正直楽しみです。