2021年6月24日にNintendo Switch版が配信開始となった『HADES(ハデス)』。主人公のザグレウスを操作し、襲いかかる魔物たちを退け、何度も倒れながら冥界からの脱出を目指すローグライク要素を持つアクションRPGです。
8月13日にはXbox Series X|S版、Xbox One版、プレイステーション5版、プレイステーション4版が発売予定となっている本作。これから初めてプレイするという方も多いことと思います。
そこで本稿では、これから『HADES』に触れる方が冥界探索を快適に行うため、押さえておいてほしい知識やノウハウについていくつかご紹介します。
非常に奥深いゲームなので、ここでお伝えできる要素はほんの一部に過ぎませんが、ゲーム序盤の指針としては役立つかと思います。あなたのザグレウスが一刻も早く、地上へとたどり着く助けになれば幸いです。
『HADES』ニンテンドーeショップページ 『HADES』Steamページ初心者におすすめの“功徳”はコレ!
冥界探索中に手に入れる、神々の力が宿る“功徳”を組み合わせて、主人公であるザグレウスを強化していく本作。出現する“功徳”がランダムなため、挑戦をくり返すたびにザグレウスの能力は異なるものになっていきます。
中には組み合わせることで、非常に強力な効果を生み出す“功徳”もあります。そうした組み合わせを見つけ、周回ごとに“もっとも優れたビルド”の構築を模索していくのは、本作の醍醐味のひとつです。
ここでは数ある“功徳”の中から、「出現したらこれを選べ!」的な、初心者におすすめのものをセレクトしてご紹介。
自分に合った“功徳”の組み合わせが見つかったら無理に選ぶ必要はありませんが、最初のうちはこれらを選ぶことで、冥界をけっこう先のほうまで進んでいけるのではないかと思います。
清浄なる俊足(アテナの功徳)
知恵の女神・アテナから授かる能力。アテナの能力は敵の遠距離攻撃を跳ね返す“リフレクト”の効果を持つものが多く、乱戦時の被弾で思わぬダメージを受けることの多い本作ではとても重宝します。
数あるリフレクト効果を持つ“功徳”の中からこの能力をおすすめするのは、“ダッシュ”をくり出せば発動するので、使い勝手がいいため。なるべく攻撃の手を緩めたくない方には、通常攻撃にリフレクト効果が付く“功徳”である“清浄なる一撃”もおすすめです。
斬撃の魔弾(アレスの功徳)
初期の状態では効果の地味な“魔弾”による攻撃。しかし対応する“功徳”を付与することで、その性能は大きく変化します。戦神・アレスから貰える“斬撃の魔弾”は、魔弾をしばらくフィールド上に留まる“ブレードリフト”に変化させる能力。
ブレードリフトが漂っている近くで戦えば、複数の魔物を巻き込んで継続ダメージを与えることが可能になります。ほかにも、魔弾を複数の敵を巻き込んでダメージを与えられる性質に変える功徳はいくつかあり、効率的にダメージを稼げるものが多いので、積極的に入手するのがおすすめです。
至高の一献(ディオニュソスの功徳)
葡萄酒の神・ディオニュソスから手に入る“至高の一献”は、“ネクタル”を入手するたびにザグレウスのHPの最大値が増えるというもの。HPの最大値が増えるとその時点での残りHPも少し増えるのが、なかなか嬉しいところです。
本作では探索中にHPを回復する手段が限られているので、ほかの“功徳”でもHPが増やせるものが選べるときは、積極的に選んでいくのがおすすめです。
“ダイダロスの鎚”による武具の強化では“アーマー特攻”がおすすめ!
『HADES』で最初のうちとくに苦戦しやすいのは、攻撃を加えても怯むことのない“アーマー”を持っている魔物だと思います。この“アーマー”に有効な攻撃手段が手に入るときは、積極的に選んでいきたいところです。
“ダイダロスの鎚”は“功徳”ではありませんが、装備している武具に強力な効果を付与するアイテム。
“ダイダロスの鎚”の効果の中には「アーマーに与えるダメージが200%~900%(パーセンテージは武具によって変化)上昇する」といったものがあるので、入手できるときはこれを選ぶのがおすすめ。憎いアーマーを一瞬で引っ剥がせるようになります。
扉に描かれたアイコンの意味が分かれば、ルート選択の指針に
つぎの部屋で手に入るものが扉にアイコンとして表示されており、進むべき部屋が複数ある場合は好きなほうを選べるのも『HADES』の特徴。
最初はどのアイコンが何を意味しているか分かりづらいのですが、各種アイコンの意味が分かれば、理想的なビルドを構築するのに役立ちます。
ここではそんな扉のアイコンの中から、最初のうちは意味が分かりづらいものをいくつかご紹介。状況に合わせて上手く活用していきましょう。
ドクロマークが描かれたアイコンの先には、中ボスクラスの強力な敵が待ち構えている
報酬のアイコンの下にドクロマークがある部屋は、中ボスクラスの魔物がいたり、アーマーを備えた大量の魔物と戦うことになったり、通常の部屋と比べて難度が高くなっています。
報酬が魅力的ならば挑戦するのもよいですが、激戦になる可能性が高いです。HPが残りわずかなときなどは、それなりの覚悟を決めて挑みましょう。
金色の袋は“カロンの露店”(ショップ)のアイコン
金色の袋のアイコンの部屋は冥界の商人・カロンが経営するショップになっていて、戦闘は起きません。お金が溜まっているときならば“功徳”含む複数のアイテムが手に入る場所ですが、所持しているお金が50G未満なら、行くメリットはほとんどないかもしれません。
品揃えの中ではかなり安価な、HPを回復できる“食べ物”の買値が50G。ダメージを負っていて、かつ50G以上持っているのなら、これを目当てに訪れるのはアリかと思います。
果実のようなアイコンの“力の石榴”は、入手済みの“功徳”の強化ができる
このアイコンの部屋の報酬“力の石榴”は、入手している“功徳”のレベルを上げる効果があります。多様している技がある場合は、その攻撃力や効果をアップさせられるかもしれないので、積極的に利用してもよいでしょう。
ただ、ひとつの“功徳”の効果を高めていくよりも、さまざまな種類の“功徳”を組み合わせたほうが強力な相乗効果を生む可能性は高まります。余程重宝している能力がないのなら、ほかの“功徳”が手に入る部屋を選べる場合はそちらに向かうことをおすすめします。
腕に自信があれば狙いたい、“功徳”がふたつ描かれた部屋
扉に“功徳”のアイコンがふたつ描かれている部屋では、戦闘がはじまる前にいずれかの“功徳”を選択。すると選択しなかった“功徳”を司る神の怒りを買ってしまい、怒れる神からの攻撃を受けながら戦闘をすることになります。
魔物に対処しながら、降り注ぐ神からの攻撃も避けなければならないため、難度はかなり高め。しかし戦闘終了後、もうひとつの“功徳”も手に入るため、ひと部屋でふたつの“功徳”が手に入ることに。
一度の攻略で入手できる“功徳”の数が基本的に限られている本作において、この“ひと部屋で二度美味しい”部屋に挑戦する価値は、大きいです。腕に自信があれば、チャレンジしてみてください。
ザグレウスを永続的に強化するためのアイテムの種類と使い道をチェック!
本作では何度挑戦をくり返しても効果の消えない、いわゆる“永続強化”をザグレウスや装備品、冥界の施設などに施すことができます。冥界を脱出するためには挑戦ごとのビルドの構築も重要ですが、長い目で見たときにより重要になるのは、この永続強化の要素です。
永続的な能力強化や、新たな装備、ダンジョンで出現する施設などのアンロックに必要となるアイテムの使い道を覚えて、探索の指針にしてください。
冥府の鍵
“冥府の鍵”の主な使い道は、新たな武具のアンロック。いろいろな武具を早く試してみたい方は、優先的に手に入れるとよいでしょう。また、後述する“冥夜の鏡”で、新たな能力を取得できるようにするのにも必要になります。
闇の結晶
暗い紫色の宝石のようなアイテム“闇の水晶”は、ザグレウスの自室にある“冥夜の鏡”で必要数を消費すれば、ザグレウスに永続的に適用されるさまざまな能力を与えることができます。とくにHPがゼロになってもその場で復活できる“死神騙し”は、優先して手に入れたい能力です。
宝珠
“宝珠”はハデスの館にいる宮大工に必要数を与えることで、新たな施設の建設が可能になるアイテムです。真っ先に建設したいのは、探索途中にたびたび出現する貴重なHP回復手段“潤しの水場”の回復量を増加させる“冥府の清泉”。
ネクタル
“ネクタル”は神々が好むお酒。館や冥界探索中に出会う神々にプレゼントすれば、お返しに冥界探索で役立つ“賜物”を貰えます。
おすすめは“スケリー”から貰える“幸運の歯”。HPがゼロになったとき復活できるという、“死神騙し”と同等の効果が得られます。