1986年(昭和61年)2月21日は、任天堂から初代『ゼルダの伝説』が発売された日。と同時に現在も続く同シリーズの記念すべき始まりの日でもある。なんと本日で発売から35周年という大きな節目を迎えることとなった。

 『ゼルダの伝説』は、ファミリーコンピュータ ディスクシステムのローンチタイトルの1本として登場したアクションRPG(アクション・アドベンチャー)。全世界で圧倒的な評価を獲得し、愛され続ける『ゼルダの伝説』シリーズの初代作品となっている。

 ゲームの主人公はもちろんリンク。ゼルダ姫によって8つの小片に分けられ秘匿された知恵のトライフォースを探し出し、大魔王ガノンの討伐を果たすのが目的という具合に、1作目から定番のスタイルができあがっていた。全128画面(縦8画面×横16画面)にも及ぶフィールドは当時としては非常に広大で、おなじみのイカす地上BGMを聴きながらの探索にゲームキッズの誰もが胸を躍らせ、目をキラキラさせていた。

 フィールド上にはいくつものダンジョンが隠されているのだが、攻略の順番はプレイヤーに委ねられているなど、自由度が高い点も非常にユニーク。ダンジョンの入口を探す楽しみもあり、そういったところは最新のシリーズにも通じていておもしろい。初めて爆弾で壁を破壊できると知ったときなんかは、驚きと嬉しさでテンションが爆上がりしたのをいまでも記憶している。隠し部屋で「ミンナニ ナイショダヨ」と言われたのに、つぎの日には友だちに自慢して教えまくった覚えもある。

 ダンジョン内の攻略は、ちょっと知恵を絞らなければならないというのも変わっていて、謎を解いたときの達成感は『ゼルダの伝説』ならでは。最初はどんな形状かもわからない迷宮を進んでいくのにはドキドキしたし、扉がいきなり閉まって閉じ込められたときは本気で恐怖したものだった。トライフォースの欠片を守るボスモンスターはいずれも強敵で、直前の部屋でボスの咆哮が聞こえる演出にビビらされた人も多かったはず。

 クリアー後などの条件を満たすとプレイできる“裏ゼルダ”の存在もかなり話題を呼んだ。ネットなどがない時代なので存在するのかどうかも疑わしかったのだが、本当に隠されていたと知ったときは心底驚いた。難しくてすぐ挫折してしまったと思うが、いま考えると高難度モードを搭載していたというのはなかなかにスゴイ。そう言えば、筆者的にはディスクカードに付属していた冊子状の説明書が印象深く記憶に残っている。アニメ調で描かれたイラストが表紙や挿絵として使われていて、じつにカッコよかった。ちなみに、本作をいまプレイしたいならNintendo Switch Onlineの特典でダウンロードするのがおすすめだ。

 以降、本作はシリーズ化。1987年1月14日に、サイドビューでアクション要素が非常に高い『リンクの冒険』を挟んだ後、1991年11月21日にスーパーファミコンで『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』を発売。それから『ゼルダの伝説 時のオカリナ』、『ゼルダの伝説 風のタクト』、『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』、『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』などの名作を生み出していくことになる。

 2017年3月3日には、オープンワールドの新しい可能性を見出した『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』を発売。全世界のゲームファンに大きな衝撃を与えたのが記憶に新しい。現在続編が開発中であり、2021年内に続報が発表されることが明らかになっている。また、2021年7月16日には『ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD』がNintendo Switch向けに発売予定。オリジナル版はWiiリモコンやヌンチャクを使用したが、本作ではボタン操作にも対応し、スティックを弾くことでリンクが剣を振るようになる。