『WoT』と『WoWs』のファンが原宿に集結
2017年5月27日、ウォーゲーミングジャパンが運営するPC用オンライン対戦ゲームのオフラインイベント“WG Friendship Day 2017 in Tokyo”が開催された。会場は東京・原宿のクエストホール。
本イベントは2部構成になっており、前半は海戦ストラテジー『World of Warships』(以下、WoWs)、後半は戦車戦アクション『World of Tanks』(以下、WoT)がテーマ。参加者どうし、もしくは運営スタッフとの交流を目的としたイベントで、変則ルールでの対戦や即席チームでのトーナメントが実施された。
イベント中には初出の情報も公開。既報のとおり、『World of Warships』とアニメ『ハイスクール・フリート』のコラボ艦艇がプレミアムシップとして実装される予定で、こちらは2017年6月29日前後に発売する。
実装されるのは、晴風とグラーフ・シュペー。ゲーム内での名称はそれぞれ“駆逐艦 HSF HAREKAZE”と“巡洋艦 HSF GRAF SPEE”だ。艦長キャラはふたりで1セットになっていて、状況に応じてしゃべるキャラが変わる。オリジナルの艦長音声も新たに収録したとのこと。
本作のプロダクトスペシャリストを務める畑井氏によると、ぎりぎりまでバランス調整を行うので“前後”としているようだ。
とはいえ、対戦企画のひとつとして晴風とグラフ・シュペーを使って敵AIを倒す“ハイスクール・フリートチャレンジ”を実施するなど、ほぼ完成している様子。日時が大きくズレることはないだろう。
『World of Tanks』では、デル主催の大会“ALIENWARE CUP(仮)”が、2017年夏に開催予定だと発表された。7月下旬から行われるオンライン予選を勝ち抜いたチームは、9月に実施されるオフライン決勝でぶつかるという。
オフライン決勝の会場について明言こそされなかったが、登壇者は「9月の某オフラインイベント。だいたい想像つきますよね」などと意味深な発言をしていた。9月に開催される「あの」イベント。詳細は後日、デルやウォーゲーミングジャパンから発表される予定だ。
気軽に参加できる大会を目指して
『WoWs』と『WoT』のどちらも、メインイベントは即席チームによる7対7のトーナメント“フレンドシップデーカップ in Tokyo”。いわゆるガチ勢じゃない人にも真剣勝負の楽しさを知ってもらうため、カジュアルな大会を開きたかったのだそうだ。
そのほかに変則ルールでの対戦企画も実施。艦艇でレースをしたり、快足戦車でジャンプに挑戦したりと、よりいっそうカジュアルだった。ばかばかしい企画に大人数でまじめに取り組むと、妙なグルーヴが生まれるのである。
これまでにも多くのイベントを開催してきている『WoT』とは異なり、『WoWs』において来場者によるゲームプレイが中心のイベントは今回が初めて。
まだ観戦に適した機能やモードが実装されていないため、「お客さんにどう見せるか」、「即席チームでのプレイに適したルール設定はどうか」など、さまざまな点について試行錯誤中とのこと。
『WoWs』は一般的な対戦ゲームに比べて試合進行がゆっくりだ。十分な時間をかけて布陣を敷き、終盤にバタバタっと艦艇が撃破されていく展開が目立った。後半はともかく、前半はドラマティックな展開にはなりにくい。
だからといって観戦に向かないわけではない。同じように試合展開がゆっくりで、素人目には優勢・劣勢がわかりにくい将棋や囲碁には、対局を見るのが好きな観戦勢もたくさんいる。盤面の解説やトークを聞くのも楽しいものだ。
『WoWs』も見せかたや演出しだいでどうとでもなるというか、伸び代を感じるイベントだった。
2017年6月17日には愛知県で“WG Friendship Day 2017 in Nagoya”が開催され、ウォーゲーミングジャパンとしてはその後も全国各地にお邪魔したい気持ちがある様子。運営スタッフは「トライ&エラーをくり返すつもりで、少しずつイベントや大会をレベルアップさせていきたい」と意気込んでいた。
経験を積めば、イベントや大会の質はどんどんよくなっていく。プレイヤーのみなさんにおかれましては、イベントごとには積極的に参加してほしい。これもある意味ゲームの一環。イベント育成シミュレーションみたいなものである。