■ノクトとルーナと犬の関係、そして“黒髪パッツン”の立ち位置は?
――今回発表されたイメージビジュアルについておうかがいできればと思うのですが、ちょうど松澤さん(松澤雄生氏。アーティスト。レギスが幼いノクトを抱くイラストも担当)がいらっしゃるので、この絵のテーマについてひと言いただけますか?
松澤 この絵では、ルーナの強さ、精神的な強さを表現しています。彼女は険しい顔をしていますが、これはまわりを兵士に囲まれているからというわけではありません。先に待つ未来を見据えてこういった表情をしているんです。だから、現在の状況などは眼中になく、銃を片手ではねのけられたりもする。それくらい、先に待つものはきびしいということの暗示でもあります。
――そんな秘密があったのですね。それをおうかがいして、この絵も、同じ場面を描いた映像も、彼女の強さや聡明さがより際立った印象です。またイラストには、“黒髪パッツン”改めゲンティアナも描かれていますが、彼女について少しだけ教えていただければ。
田畑 そうですね……ルーナの後ろに控えてはいますが、ただの付き人ではなく、彼女自身も特別な存在です、といったところでしょうか。
――ルーナは神凪という立場にあり、その力で世界の浄化をしているんですよね。彼女は何から世界を守り、浄化しているのですか?
田畑 ルーナは“星の病(やまい)”が進行しないように、その力を使っています。じつはこの世界は、星の病によって、日を追うごとに夜がどんどん長くなっていっているんです。彼女は闇に向かっている世界を食い止めているわけです。
――それはもしや、ゲームシステム的にも影響が……?
田畑 あります。ストーリーが進むと、システム的にも夜が長くなっていきます。トレーラーの“夜明け”というタイトルは、この世界にとって非常に重要な意味を持つキーワードなんですよ。
――そんな意味があったとは! また、ATRではほかのビジュアルも公開されていました。幼いノクトとルーナ、そして2頭の犬が描かれていましたが、片方は以前のトレーラーで“ある人物間のメッセンジャー”として描かれていた犬です。ノクトとルーナをつなぐメッセンジャーだったんですね。
田畑 そうですね。でも、ノクト専任のメッセンジャーではないです。また、ルーナを守る立場にもあるので、ペットというよりもゲンティアナに近しい立ち位置かもしれません。なお、白いほうの犬もちゃんと登場しますよ。
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――このイラストを見るに、幼少時代のノクトは大きなケガをしていたようですね。かなり前に公開された情報になりますが、幼いころに死にかけた、という設定に基づいているのでしょうか。
田畑 はい。その設定は生きています。このケガが原因で、ノクトとルーナが過ごす時期ができたというか。そこでノクトは、ルーナとある約束を交わして別れます。後年婚約することになりましたが、その約束とは無関係です。
――もうひとつ気になったのが、ルーナが戦う場面がある、ということです。それはゲストとしての参戦なのでしょうか。それとも操作ができるという意味で?
田畑 ゲストとしてともに戦うことになります。しかしコルのような仲間に近い立ち位置ではなく、ルーナの戦いにプレイヤーが関わる形になる予定です。
――それとDLCについて。コスチュームの配信は行う可能性が高そうですが、飛空艇は現状、本編に入りそうでしょうか。DLCになりそうでしょうか。
田畑 いまの見通しだとDLCですね。その場合は今日のATRステージでも言ったように、無料で配信したいと思います。
――ギルガメッシュもDLCでの実装の可能性が出てきたようですが、キャラクターがDLCというと、シナリオが含まれるものを期待してしまいます。そのあたりについては?
田畑 あり得ます。製品版の『FFXV』を遊んだ後、より濃く深く遊びたい、というユーザーさんが、長くこの世界に触れられるもの、遊べるものを用意したいと考えていて。そのために、ギルガメッシュはいい題材かもしれません。
――ここでちょっと毛色の違う質問ですが……海外のイベントや今回のTGSでも、VR作品が増えていますよね。田畑さんはVRには興味がありますか?
田畑 うちの開発は、みんな興味ありますね。それぞれやってみたいことがありますし、技術研究もしています。第2ビジネス・ディビジョンで制作している技術デモ、『WITCH』の映像をVRで見られるようにしていたり。じつは『FFXV』もVRにしてみたんですが、戦闘は3D酔いしてしまってダメでした(笑)。そうやって、自分たちなら何ができるか、模索していきたいなと。
――それは先々、楽しみなお話ですね。それでは最後に、ユーザーの皆さんにメッセージをお願いします。
田畑 少し先の話ですが、来年3月に開催する発表会では、発売日はもちろん、触れるテックデモについても正式名称や仕様といった部分をはっきりさせたいと思います。また、皆さんが予想されていないようなものも公開することになります。けっこう大きなニュースになるんじゃないかな。あとは、コールマン以外にも、設定やシステムと深く結びついて、この世界を身近に思ってもらえるようなタイアップを仕込んでいます。『FFXV』を通じて体験する旅が、より豊かになるようなものを用意したい。期待していただければと思います。