2021年1月21日より、iOS、Androidにて配信が開始された、『アイドルマスター』（『以下、『アイマス』）シリーズ5ブランドのアイドルたちが登場するスマートフォン用アプリ『アイドルマスター ポップリンクス』（以下、『ポプマス』）。
本作の配信を記念して、『ポプマス』の宣伝大使を務め、『アイドルマスター SideM』（以下、『SideM』）では渡辺みのり役を演じる高塚智人さんにインタビュー。『アイマス』作品のプロデューサー（『アイマス』シリーズのファンのこと）の顔も持つ高塚さんに、本作の魅力、そして『アイマス』やみのりとの出会いについて聞いた。
※本インタビューは『ポプマス』のサービス開始前に実施しました。
高塚智人さん（たかつかともひと）
8月25日生まれ、東京都出身。2015年に『SideM』の渡辺みのり役として声優デビュー。スマホアプリ『スタンドマイヒーローズ』（荒木田蒼生役）や、アニメ『八男って、それはないでしょう！』（ローデリヒ役）を始め、多数の作品に出演するほか、ラジオ番組のパーソナリティーを務めるなど、マルチに活躍（文中は高塚）。
『アイマス』の魅力であるライブをパズルゲームでしっかり楽しめる作品
――『ポプマス』のことを聞いたときの印象を教えてください。
高塚『アイマス』シリーズ5ブランドのアイドルたちが共演する作品ということで、とても驚きましたが、それと同時に「ついに5ブランドが揃う作品が出るんだ」と、うれしい気持ちになりました。ただ、これまでの『アイマス』シリーズの作品は、シミュレーションゲームやリズムゲームが多かったので、最初にジャンルがパズルゲームと聞いたときに、「意外だな」とも感じました。
――本作では宣伝大使も担当されていますね。
高塚僕自身、『アイマス』シリーズが大好きなので、『SideM』の代表として宣伝大使に選んでいただけて、うれしかったです。
――宣伝大使として、『ポプマス』の公式番組などで本作をプレイされていましたが、どういった印象を持たれましたか？
高塚『ポプマス』は、これまでの『アイマス』作品とは違うパズルゲームというジャンルですが、アイドルたちがステージ上で歌って踊るという、『アイマス』のいちばんの魅力であるライブを、音をつなぐパズルゲームという形でしっかりと表現されていたので、とても驚きました。
――番組ではユニットも編成されていましたが、渡辺みのり(※)を入れてユニットを組むとしたら、どんなメンバーにしますか？
※渡辺みのりは『アイドルマスター ポップリンクス』サービス開始時は未登場です。
高塚僕がいま夢を見ているのは、渡辺みのり、そして僕のいちばん大好きなアイドルの諸星きらりちゃん、そしてもうひとりがめちゃくちゃ悩みますが、黛冬優子ちゃんの3人で組んでみたいです。
ひとりのプロデューサーから、憧れの『アイマス』の一員に
――なるほど。先ほど少しお話いただきましたが、高塚さんは渡辺みのり役が決まる前から『アイマス』シリーズのファンということですが、『アイマス』との出会いは、どういったものだったのでしょう？
高塚初めて『アイマス』を知ったのは、アーケード版をプレイしていた友人からおすすめされたことです。ですが、そのときはそこまで夢中になるという感じではなくて。その後、『アイドルマスターSP』でライバルキャラクターとして登場した四条貴音を見て、すごく惹かれたんです。それがきっかけで『アイマス』が好きになり、そこから『アイマス』作品が出るたびに遊ぶようになりました。
――ちなみに、『アイマス』シリーズの中で好きな曲はありますか？
高塚そうですね……。たくさんありますが、その中でもいちばん好きな曲は『M@STERPIECE』ですね。この楽曲を挙げる人は多いとは思いますが、『M@STERPIECE』はプロデューサーに大きな感動を与えてくれた楽曲かなと思っていて。僕自身のお気に入りの楽曲です。また、当時はプロデューサーとして聞いていた楽曲を、いま『アイマス』に関わっているという状況で聞いていると、歌詞の感じかたも変わっているところもありまして。ですので、思い入れもより強くなっています。
――なるほど。それほど『アイマス』がお好きだというと、『SideM』のオーディションの話を聞いたときはビックリしたのではないですか？
高塚そうですね。とにかく「受かりたい！」と思いました。オーディションでは、桜庭薫と渡辺みのりのふたりを受けることとなったのですが、オーディションの前には、マネージャー、同期や先輩たちと集まって練習をしました。
当時、自分では桜庭薫のほうがやりやすいかなと思っていましたし、手応えも感じていたのですが、まわりからは「渡辺みのりのほうがいい感じだよ」と言われまして。オーディション当日も、演技審査では桜庭薫と渡辺みのりの両方を演じたのですが、その後の歌唱審査で「渡辺みのりで歌ってください」と言われて。そのときに改めて、自分には渡辺みのりが合っていることを実感しました。
――オーディションの手応えとしては、いかがでしたか？
高塚じつは僕、スタジオオーディションを受けるのはそのときが初めてだったので、会場に向かうときもすごく緊張していて。スタジオ内でも、まわりに同じ資料を持ったライバルたちが座っていて、とても怖かったです（笑）。
ただ、レコーディングブースに入ってみると、すごく楽しんで挑むことができました。そこから、スタッフさんとの質疑応答のようなものもありましたが、すごくリラックスした状態で、アピールすることができました。ですので、マネージャーさんに「楽しんで、全力を出せました」と報告できましたし、手応えも感じていました。
――オーディションを経て、その後渡辺みのり役に決まったと聞いたときはいかがでしたか？
高塚それが、事務所からサプライズで、みのり役が決まったということを教えてもらいまして。「新しいオーディションの音声を収録するから、事務所に来て」とマネージャーから連絡を受けて事務所に着いて、手渡された資料を見たら、「おめでとうございます。あなたが渡辺みのりです」と書いてあって、見た瞬間、その場で泣き崩れちゃいました（苦笑）。
――素敵なサプライズですね。
高塚そうなんです。マネージャーも、その場面を動画で撮ったりして（笑）。あの瞬間は、僕の声優人生がスタートした瞬間でもありましたし、本当に引くほど泣きましたし、一生の思い出になっています。
――ここで、改めて渡辺みのりというキャラクターの魅力を教えていただけますか？
高塚とにかく、魅力だらけのアイドルだと思っています。一見するとやさしいお兄さんですが、年齢は31歳だったり、じつは元ヤンキーだったり、めちゃくちゃアイドル好きのオタクという側面があったり。本当に、知れば知るほど魅力が湧いてきて、沼に入っていくアイドルなんじゃないかなと思います。
――みのりを演じるときに、ディレクションされたことで、印象的だったことはありますか？
高塚ディレクションをいただいて、何度も意識して直したところは、話すスピードです。元ヤンキーという過去はありますが、根はやさしく、ふわふわしたようなお兄さんですので、スタッフさんから話すスピードを、「すごくゆっくり話してほしい」と言われて。
そこで僕は、「こんなにゆっくり話して大丈夫？」というぐらいゆっくり話したのですが、「いまよりも、もう少しゆっくりでいいから」とディレクションいただきました（笑）。そういう意味でも、みのりの話しかたに慣れるまでは、なかなか苦労しましたね。
――そうだったのですね。では、みのりと似ていると感じる部分などはありますか？
高塚やはり、アイドルオタクというところは似ていると思いますし、一見するとやさしいお兄さんだけど、中身と外見にギャップがあるというところは、みのりと共通しているのかなと思います。あとみのりは、ユニット内や315プロでの活動の際に、まわりをよく見て気遣ってくれているところがありますが、そういったところも似ているのかなと感じますね。
――それでは最後に『ポプマス』の宣伝大使として、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
高塚『アイドルマスター』には、本当にたくさんのアイドルが登場します。『ポプマス』は、シリーズの垣根を超えた作品となっているので、本作を通じて、これまで知らなかったブランドのアイドルたちを知ることができると思います。
また、なじみ深いアイドルたちも、他ブランドのアイドルとの交流を通じて、新たな魅力が発見できるはずです。そういった『ポプマス』の魅力をプロデューサーの皆さんに感じていただきたいですし、僕もしっかりアピールできるよう、がんばります！
