いよいよ今週発売が迫った、ActivisionのミリタリーFPSシリーズ最新作『コール オブ デューティ ブラックオプス コールドウォー』。発売を控えて国内メディア向けに行われたQ&Aセッションで、本作のマルチプレイやゾンビモードについて聞いた。

Matt Scronce

Treyarchのマルチプレイ部分のリードゲームデザイナー。

Craig Houston

Treyarchのリードライター。主にゾンビモードのシナリオ等を担当。

マルチプレイについて

――βテストから製品版で変わることは? 12月に予定されているBOCWとウォーゾーンのシーズン1ではどんなものを期待できるでしょうか?

マット マルチプレイのアップデート内容については今週この後ブログ記事が出る予定だったかと思いますが、αテストからβテストの時に公開した記事のように、ものすごく長いリストになります。

 大きな所をいくつかご紹介すると、まず新しい武器ですね。FFARアサルトライフル、ブルフロッグSMG、M-60 LMG、タクティカルライフルのDMR-14、グレネードランチャーのM-79などが入ってきます。

 それ以外にPerkやモードといったコンテンツも追加されます。フリー・フォー・オールサーチ・アンド・デストロイなどβになかったモードが入ってきますし、ハードコアゲームモードもローンチに入ってきます。ハードコアはブラックオプスらしいものになっているので自分も非常に楽しみにしている所ですね。

 ファイアチーム ダーティボムやVIPエスコートなど、βにあったモードもさまざまな改良を施しています。いくつかはゲームメカニズムにちょっと大きな変更を施しました。細かい所まで話すとこのインタビューの残り時間ずっとこのテーマだけで終わってしまうぐらいなので、詳細はブログ記事をお待ち下さい。

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月末に名マップ“ニュークタウン”のリメイクマップが、そして来月からシーズン1が開始される。

クレイグ ゾンビ側では、ローンチ後のマップコンテンツは無料で提供するということをお伝えしておきたいですね。まだお話できないことばかりですが、たくさんのものをいま準備しています。

 開発側でゴールとしているのは、新モードにしても新機能にしてもストーリーの新展開にしても、ゾンビモードのプレイヤーもちゃんと定期的なアップデートを受けられることです。マップひとつのために3~4ヶ月お待たせするようなことはありません。定期的に新しいものがやってきます。

 先に発表した“Die Machine”は大きなモノの始まりにすぎません。もう言ってしまってもいいぐらい十分匂わせたと思うので言いますが、デッドオプスアーケード3もやってきます。どのコンテンツがいつ投入だったかすぐには思い出せないぐらい、本当にいろいろやっています。

――バトルロイヤルゲームの『CoD ウォーゾーン』とアンロックした武器などのプレイヤーデータを共有するとのことですが、例えばいま無料版のウォーゾーンを現行世代のゲーム機やPCで遊んでいて、シーズン途中に次世代機でBOCWを買ったというような場合、何か失うものはありますか? またシーズンごとの進捗はどうなるのでしょうか?

マット 失うものは何もないです。BOCWとウォーゾーンの連携はクロスプラットフォーム、クロスジェネレーションなので、Activision IDとプレイするプラットフォームのアカウントを連携していれば、いつどのプラットフォームでプレイするのでも同じコンテンツをキープできます。

 シーズンにおける進捗について、MWでシーズンごとのランク制度が導入されましたが、一方で伝統的なプレステージシステムが好きだという意見もいただきました。一方でプレステージに入ることで失われるものがあるのが嫌だという人がいるのも承知しています。そこで今回は両方をうまく組み合わせたものになっています。

 どのモードであれプレイしたらシーズンごとの進捗を得られて、昔のプレステージアイコンなどもをアンロックできる。シーズンごとのチャレンジもあります。すべてが統合された体験になっているのはずっとやりたかったことなので、我々としても興奮しています。
(※編注:公式記事によると、レベル55を超えるとクラス作成などの機能は失わずに“シーズンレベル”へと入る。シーズンレベルはシーズンごとにリセットされるが、レベル200までの中に4つのプレステージがあり、新シーズンは前シーズンで到達したプレステージレベルから始められる)

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シーズン1からBOCW、ウォーゾーン、前作MWでランクシステムが統合される。

マット また、BOCWのすべてのプライマリーとセカンダリーの武器をウォーゾーンに持ち込めます。オペレーターも同じです。強そうでヤバいオペレーターが一杯いますからね。BOCWでそれらをアンロックしたらウォーゾーンでも使えます。

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ウォーゾーンではBOCWの装備とMWの装備が両方登場することに。

――ダーティボム以外のファイアチームのバリエーションについて何か話せることはありますか?

マット 今話せるのはダーティボムだけなのですが、確かにシーズン1に向けていくつかのバリエーションに取り掛かっています。

 またβで頂いたフィードバックを受けて、どういった形にしていくのか模索しています。例えばちょっとカオスすぎるといったような意見ですね。なので他のバリエーションではもうちょっとスローなペースにできないか、といったことをやっています。

――テスト版で今回はシアターモードがありそうだということが確認されていますが、こちらについては?

マット シアターモードはBOCWでやっていることのひとつですが、今言えるのはあるという所までです。

ゾンビモードについて

――ゾンビモードでは今回マルチプレイと同じロードアウトで出撃できます。レア度の概念があるそうですが、出撃時の武器を強化できるのでしょうか?

クレイグ はい。今回は武器のレア度があって、プレイするに連れてすべての武器をアップグレードしていけるのですが、スタート時よりも強化された装備になっていくことで、報酬を実感できて楽しいと思います。

 それ以外にミステリーボックスなどから手に入るスペシャルウェポンもありますし、従来のようにゲーム内で買えるものもあります。

 またマルチプレイと統合された成長システムを持っていますので、ゾンビモードで武器レベルを上げてマルチプレイに挑めるということも触れておきたいですね。自分はマルチプレイでうまい人達と戦う前にゾンビモードをたっぷりやって、少しでもチャンスを高めたいんです。

――Zombies Onslaughtというモードが発表されましたが、これはマルチプレイの一部なのでしょうか、それともゾンビモードの一部なのでしょうか?

クレイグ ゾンビモードとは少し異なるタイプの内容をマルチプレイのマップで遊べるという、ミックスしたようなものですね。サプライズを減らしたくないのでネタバレは避けようと思いますが、伝統的なゾンビマップやDie Machineのようなメインモードとは異なった体験を提供します。

 実はより大きな物語に繋がってくるストーリー要素もあるので、プレイヤーが体験するのが楽しみですね。

――ところでゾンビモードのトレイラーではソフト・セルの“汚れなき愛”(Tainted Love)が使われていましたが、ゾンビモードで80sソングを聞くことはありますか?

クレイグ ゲームにはいくつかその時代の曲が収録されています。また私はゾンビモードのジングル曲にも関わってきたんですが、それは今回80年代風のテイストのものになっていますね。影響は間違いなくあります。

 合同Q&Aではそのほか、今作でのゾンビモードの世界が旧作のゾンビモードでマルチバース化してしまった世界をひとつに戻した後の世界であることが明かされており、「シリーズファンの疑問はシーズンを経てストーリーが進んでいくことで明かされていくでしょう」との予告も。

 『コール オブ デューティ ブラックオプス コールドウォー』は、プレイステーション4/Xbox Series X/Xbox One/PCで11月13日にグローバル発売予定。プレイステーション5版は北米で同日、その他地域では11月19日発売予定となっている。