Frontwire Studiosが、『Galaxy in Turmoil』のSteamでの配信についてValveと合意に達したことを発表した。

●非営利のファンフィクションとしてなら権利侵害にあたらないと判断

 Frontwire Studiosが、PC向けに開発中の『Galaxy in Turmoil』のSteamでの配信についてValveと合意に達したことを発表した。ゲームは無料で配信される予定。

 『Galaxy in Turmoil』、直訳すれば”大混乱の銀河”というタイトルを持つこのゲーム、実はFree Radical Designによって開発され、『スター・ウォーズ バトルフロント3』となる予定だったスター・ウォーズゲームが土台となっている。本作はプロジェクト中止となったのだが、ファンによってXbox 360版の開発中プログラムが発掘され、それを土台にボランティアを募りながら開発が続けられてきたのだ。

 プロジェクトの鍵となっているのは、「スター・ウォーズ」というフランチャイズ自体が、ファンフィルムのコンテストを公式に行うなど、非営利の二次創作を広く認めていること。だから本作は無料で配信されなければいけないし、Frontwire Studiosも(海外の非営利プロジェクトでは一般的な)寄付の受け取りを拒否している。
 今回の発表は、そうやって非営利のファンフィクションあるいはパロディとしての立場を守る限り、ルーカスフィルムやその親会社であるディズニーの権利侵害にはあたらないだろうとValveが判断したということになる。

 なおゲーム自体はエンジンにUnreal Engine 4を採用し、シングルプレイのストーリーモードと最大32対32の対戦が可能なマルチプレイ対戦を実装予定。時間軸としてはクローン大戦(新三部作)から銀河大戦(旧三部作)にかけての複数の時代をカバーし、地上戦・空中戦だけでなく宇宙戦闘も含めた戦いが描かれるという。

 またFrontwire Studios自体、本来は本作の開発進行のために設立されたスタジオであるものの(開発自体は世界各国のボランティアがオンライン経由で貢献する形)、未発表のプロジェクトとしてモバイルゲームとAAA(大作級)ゲームの計画もあるとのこと。
 これらのプロジェクトが「スター・ウォーズ」と関係があるものかどうかはわからないが、仮に非営利のファンプロジェクトからオリジナルゲームを展開する商業スタジオになるのだとすれば、『Galaxy in Turmoil』 自体から収益をあげられなかったとしても、なかなか面白いプロモーションになるだろう。