夢の対決が目白押し！
2016年1月30日～1月31日、千葉・幕張メッセにて開催された、ゲーム実況とゲーム大会の祭典“闘会議2016”。会期2日目となる本日1月31日、闘会議GPブースブルーステージにて、『ウルトラストリートファイターIV』のTOPANGA コンセプトマッチが開催された。その模様をリポートする。
コンセプトマッチは、国内最高レベルのリーグTOPANGAリーグを始め、数々のトーナメントで名勝負を見せてくれたプレイヤーたちの夢の対決を実現したイベントだ。ルールは7試合先取（1試合2ラウンド先取）の長期戦で行われた。それでは各組合せを見ていこう。
■第1試合 ふ～ど選手（フェイロン） 対 ボンちゃん選手（サガット）
第1試合は、Team Razer所属のプロゲーマーふーど選手と、Red Bull所属のプロゲーマーボンちゃん選手の一戦。格闘ゲーム配信番組“勝ちたがりTV”にレギュラー出演しているふたりだ。
序盤はお互いに相手を画面端に追い込もうと、アグレッシブに前に出て殴り合う展開に。サガットの強キックにしゃがみ弱パンチのコンボを決めていくなど、ふ～ど選手がペースを握り2連勝。その後、展開の早さに慣れてきたボンちゃん選手が少しずつ流れを引き寄せ、2勝2敗の五分に持ち直すが、体力残りわずからの状態から大技のウルトラコンボを決めて逆転するなど、要所で大ダメージを奪っていったふ～ど選手が、7-3で勝利した。試合後のふ～ど選手は「楽しかったです。笑顔でやろうと思ったけど、ついつい真剣になってしまいました」とコメント。
■第2試合 ときど選手（豪鬼） 対 マゴ選手（ヤン）
第2試合はともにマッドキャッツに所属するプロゲーマー、ときど選手とマゴ選手の同門対決。試合前のインタビューでは、「ときどとは『ストリートファイターIV』が始まって7年くらい近くでいっしょにプレイしてきたので、最後の最後に対戦するのは感慨深いです」とマゴ選手。一方のときど選手は、「賞金100万円のかかったトーナメントで負けているので、今回は勝ちたい」と意気込みを語った。
試合で先行したのは、ときど選手。一進一退の試合内容ながら、少ないチャンスにしっかりと大ダメージのコンボ決めていき、勝ち星を重ねていく。4試合目になってようやくマゴ選手がときど選手を画面端に抑え込んで待望の1勝を上げる。そのまま2連勝したマゴ選手だったが、やはり相手のミスを見逃さずに的確なコンボを決めていったときど選手が、試合をコントロールし、7-3で勝利。試合後のときど選手は「『ウルIV』はひと段落した感があったんですけど、ヤンの対策はしていました。集中していたのでコンボの精度も高かったと思います。」と感想を述べていた。
■第3試合 板橋ザンギエフ選手 対 ネモ選手
第3試合はTeam Razer所属のプロゲーマーの板橋ザンギエフ選手とトリッキーな攻めを得意とするネモ選手の対決で、ふたりはプライベートでも仲のいい間柄だそうだ。「ここ2年くらいロレントを楽しくプレイさせてもらったので、最後にロレントに恩返しをしたい」とともに戦ってきたキャラクターへの感謝を述べるネモ選手に対して板橋ザンギエフ選手は、「ぜひ（試合中の）ネモの表情に注目してほしい」と、ネモ選手の表情を曇らせる気満々の様子。
ふたをあけてみると、ザンギエフのジャンプ攻撃を捌いて的確にダメージを奪っていくネモ選手と、ワンチャンスでウルトラコンボを豪快に決めていく板橋ザンギエフという構図に。序盤はお互いに勝っては負けてをくり返す一進一退の攻防が続く。しかし、5試合目あたりから、ジャンプ攻撃の迎撃ミスや、要所で投げ技のスクリューパイルドライバーを食らってしまうなど、ネモ選手の集中力が乱れ始める。試合の流れをつかんだ板橋ザンギエフ選手は、バックステップで逃げるところにウルトラコンボ、ジャンプで逃げるところに頭突きを当てるなど読み合いを制し、7-4でネモ選手に勝利した。試合後は「やっぱり『ウルIV』は楽しいですね。やりたいことができたのと、ミスをフォローできたのがよかった。これだけ祖国（ウルトラコンボ）が入ると乗ってきますよね」と、要所で決めたウルトラコンボがポイントになったことを強調していた。
■第4試合 かずのこ選手（ユン） 対 wao選手（狂オシキ鬼）
コンセプトマッチ最終戦は、公式世界大会カプコンカップ2015で優勝を果たしたTeam GODSGARDEN所属のかずのこ選手と、大坂のトッププレイヤーwao選手の一戦。このふたりはかつてのトパンガリーグで対決したことがあり、そのときはwao選手が勝利している因縁の対決。当時の対決をかずのこ選手は「あのときは衝撃的な負け方をして、ショックでした」と振り返り、「今日は勝ちたい気持ちが強いです」と今回の対戦に備えて仕上げてきた様子。対するwao選手は多くのギャラリーに緊張しながらも「いつもどおりやりたいです」とコメント。
試合のほうは、かずのこ選手が飛び道具に対して鉄山靠を合せれば、wao選手もコンボをあえて途切れさせて“ダブルアップ”を狙うなど、お互いの持ち味を発揮した動きを見せる。読み合いは五分に近い状態だったが、わずかな差で最後に競り勝つかずのこ選手が勝ち星を積み上げていく。6試合目でようやくwao選手がかずのこ選手の連勝を止め、じょじょにエンジンがかかり始める。しかし時はすでに遅く、逆襲及ばず7-3でかずのこ選手が勝利した。
■発売直前の『ストリートファイターV』のエキシビションマッチも
コンセプトマッチ終了後、カプコンの杉山プロデューサーと綾野アシスタントプロデューサーが登場。2015年2月18日発売となる『ストリートファイター』シリーズ最新作『ストリートファイターV』のプレゼンを行った。最新作の情報をおさらいしていると、杉山氏は「やっぱり対戦を見たくないですか？」とのひと言から、なんと先日行われた『ストリートファイターV』国内最速トーナメント覇者のはげじん選手とカプコンカップ2015覇者のかずのこ選手のエキシビションマッチが行われることに。はげじん選手は国内最速トーナメント同様にバーディーを巧みに操り、かずのこ選手のネカリを圧倒。苦戦を強いられるかずのこ選手は、途中でナッシュにキャラクターを変更して挑む。お互いにクリティカルアーツやVスキル、Vトリガーといった新システムを巧みに使いこなし、『ストリートファイターV』ならではの闘いを見せる。そんな好勝負は、『ストリートファイターV』のやり込みで勝るはげじんさんが、かずのこ選手に見事勝利してイベントを締めくくった。
