「これからも『薄ミュ』は続きます」とキャストが思いを語る!

 本日2015年7月4日、都内にて“ミュージカル『薄桜鬼』藤堂平助篇”のDVD発売記念イベントが開催。藤堂平助役を演じた池田純矢さんを始めとするキャスト陣が登壇した。

“ミュージカル『薄桜鬼』藤堂平助篇”DVD発売記念イベントで「いまだから言える」裏話が続出!?_01
▲左から、江戸川萬時さん、高崎翔太さん、五十嵐麻朝さん、池田純矢さん、井澤勇貴さん、井俣太良さん、郷本直也さん

 2015年初旬に東京・大阪で上演された“藤堂平助篇”は、ミュージカル『薄桜鬼』シリーズの第5弾作品(ゲネプロリポート記事はこちら)。その名の通り、新選組の藤堂平助を主役に据えた物語で、5月には公演DVDがリリースされている。今回のイベントは、このDVD購入者を対象に開催されたもの。藤堂平助役の池田純矢さんはもちろん、土方歳三役の井澤勇貴さん、原田左之助役の五十嵐麻朝さん、近藤勇役の井俣太良さん、山崎烝役の高崎翔太さん、天霧九寿役の郷本直也さん、そして雪村綱道役の江戸川萬時さんが登壇した。こちらの記事では、14時30分開始の部をリポート!

 最初のトークテーマは、本DVDの見どころ。「公演から日が経ったから言えるんですけど」との前置きで、井俣さんが「仙台城のセットの転換は、カミシモ(上手・下手)で僕と郷本直也が転換してます!」という裏話を明かした。転換の合図は平助と千鶴のキスシーンだったとのことで、感動的なワンシーンの裏では、ふたりが裏方として活躍していたそう(笑)。そしてつぎに見どころを訊かれた井澤さんは、池田さんから「お好み焼きの歌、歌って!」というムチャぶりを受け、美声で「♪井澤家の味を継ぐ……」と替え歌を披露(井澤さんのご実家はお好み焼き屋さんだそう)。そんな井澤さんから「平助の最初の歌大好きなんですよ~」とムチャぶり返しを受けた池田さんは、劇中化を朗々と歌い上げ、見事に応戦。公演から日が経っているにも関わらず見事に再現した池田さんは「終わってからも、“ひとり『薄桜鬼』”してたんで……」と語っており、本作への熱い思い入れが垣間見えた。

 江戸川さんが語る本作の見どころは、特典映像として収録されている“雪村綱道篇”。これはなんと本作脚本・演出・作詞の毛利亘宏氏がじきじきに台本を書いたという、かなり手の込んだ代物。江戸川さんを始めとしたキャスト陣の奮闘は、ぜひDVDをゲットして堪能していただきたい。

 続いてのトークテーマは、座長・池田純矢さんの印象。ここでは平助同様にアツい魂を持った池田さんへのラブコール(?)が続出した。井澤さんが「座長は支えるタイプとついていきたくなるタイプがいますが、純矢くんはついていきたくなるタイプ」と分析すると、五十嵐さんも「付き合いは8年くらいになりますが、『薄桜鬼』で観たときに、すべて尊敬できると思った」と絶賛。劇中では“3バカ”として絆を深めていた平助、左之助、永倉新八だが、五十嵐さんと新八を演じた宮崎秋人さんが、池田さんに毎日日替わりで手紙を書いていた……というエピソードも飛び出した。

 そして高崎さんは、ハードな公演だったことから「純矢くんの体が心配になっちゃった」と公演当時の印象を吐露。池田さんは本作のために、稽古前に5日断食してウェイトを落としたそう。その理由はといえば、「平助は小柄なイメージだから、最初に(体重を)落とさないと、そう見えない」とのこと。役者魂が滲むエピソードに、高崎さんも「超カッコイイ座長でした」と語っていた。

 おつぎは客席から質問を募る質問コーナーへ。「いちばん楽しかった曲は?」という質問では、それぞれが回答した曲を歌う流れになるというムチャぶりも頻発。また、「皆さんの筋肉を見せてください」というリクエストには、井俣さんがその鍛え上げられた肉体美を披露するというファンサービスも飛び出し、キャスト陣の和気あいあいとした仲の良さがにじみ出る。さらに本日の出演が叶わなかった廣瀬大介さん、橋本祥平さん、宮崎秋人さんからのビデオメッセージもお披露目。改めて、ミュージカル『薄桜鬼』が生んだキャストどうしの絆を感じさせるイベントとなった。

 最後のメッセージでは、池田さんが「めちゃめちゃ楽しかったです。“藤堂平助役の”と名乗るのは、もしかしたらこの挨拶が最後かもしれないですけど、我々“ミュージカル『薄桜鬼』”を背負ってきた人間も、この先“ミュージカル『薄桜鬼』”がどんどん大きくなっていったときに、その礎になれていたらいいなと思いました。これからも“ミュージカル『薄桜鬼』”は続きます。そして、それぞれの役者にもそれぞれの道があります。これからも末永く応援していただけたら」と熱く語り、イベントを締めくくった。5月にはキャストをほぼ一新して開幕した“黎明録”が上演され、新たな歴史が幕を開けた“ミュージカル『薄桜鬼』”。歴代キャストが紡いできた歴史を噛みしめながら、今後の展開にも期待しよう!