『三国戦紀WEB』は爽快なアクションが楽しいアクションRPG 台湾の老舗メーカーInternational Games System(IGS)が満を持して日本市場に参入【台湾スタジオツアー(3)】

台湾注目のゲームメーカーを取材する台湾スタジオツアー。第3回目にしてトリを飾るのは国内にて『三国戦紀WEB』の展開を発表したばかりのInternational Games System(IGS)だ。

●アーケードとオンラインゲームの2本柱で台湾トップクラスのメーカーに

▲自社ビルを構えるIGS。

 先日、ライオンズフィルムが、台湾のInternational Games System社(IGS)とブラウザゲーム『三国戦紀WEB』の日本国内における独占配信契約を発表した。台湾メーカーとの協業を積極的に展開しているライオンズフィルムだが、台湾における最新の提携先がIGSということになる。とはいえ、このIGSは創業30年という、台湾のゲームメーカーとしては相当老舗的な存在にあたる。あまり明確な基準とはならないかもしれないが、「台湾で唯一の自社ビルを持っている会社」という事実も、台湾におけるIGSの立ち位置を推し量るひとつの判断材料にはなるかもしれない。いずれにせよ、社員数は800人を超え、2006年には上場を果たしているとのことなので、台湾ではトップクラスのゲームメーカーと言っていいだろう。今回、そんなIGSのスタジオツアーに参加することができたので、その模様をリポートしよう。

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▲IGS総経理の江順成氏。

 さて、IGSの特筆すべきところは、業務用アーケードゲームの開発・販売を手掛けているところ。ご存じの通りアーケードゲームは、世界的に見て必ずしも絶好調という状態にあるとは言いがたいわけであるが、創業から30年に渡って一貫して展開しているという。「昔は中小のゲームメーカーもアーケードゲームを作っていましたが、いま台湾ではうち1社だけですね。まあ、激しく儲かっているわけではないです(笑)」とは、日本の取材陣を出迎えてくれたIGSの総経理の江順成氏。聞けば、IGSは大学時代クラスメートだった江氏ら3人で設立した会社。3人ともエンジニアとのことで、「実直にゲーム開発に取り組んでいるのかもしれませんね」とは、同行したライオンズフィルムのご担当さんの言葉。ちなみに、いまアーケードゲームは中国や東南アジアで人気が盛り上がってきているようで、地域によってはこれからアーケードゲームの波が来るのかな……と思ってみたり。

▲まずは、専用の講演ルームで、IGSの説明を受ける取材陣。歓待されてかしこまることしきり……。会社はエンジニア3人で設立した。

 とはいえ、このご時世にあって、IGSもアーケードゲームだけで展開……というわけにもいかず、12年前よりオンラインゲームの事業に参入。以降着々と成果を挙げて、いまやアーケードゲームとオンラインゲームはIGSの2本柱になっているという。「4月の業績は、アーケードゲームとオンラインゲームで半々くらいですね」と江氏。オンラインゲームに関しても、おおむね自社開発・自社運営だというから、IGSの質実剛健ぶり(?)がうかがわれる。

 IGSのオンラインゲーム事業の収益の柱となっているのがゲームポータルサイト“Game tower”。1日のDAU(1日にサービスを利用したユーザーの数)は40~50万で、台湾のふたりにひとりが“Game tower”の利用者だという。“Game tower”でもっとも人気のあるコンテンツが麻雀系タイトル。人気のヒミツの一端は、実際のアイドルをゲーム中の登場キャラクターに起用していることだという。どうやら台湾では、アイドルをゲームのキャラクターとして活用するというプロモーションが大人気のようで、ゲームキャラクターのコスチュームをしたアイドルのポスターが、IGSのオフィスのそこかしこに貼られているのが見られた。

▲以下、IGSさんよりご提供いただいたパワーポイントの資料により会社の概要を紹介。左は提携会社のうちのほんの一部。IGSの稼ぎ頭とも言えるゲームポータルの“Game tower”(右)。

▲“Game tower”のコンテンツは、アイドルをアバターに使った麻雀などが人気だ(左)。IGSのアーケードゲームの売上は、イタリア市場が3位。規制が緩やかなようだ(右)。

▲大人向けから子ども向けまで幅広いアーケードゲームを展開するIGS。

 これまで30タイトル以上のオンラインゲームをリリースしてきたというIGSだが、同社のもっとも大きなIPが『三国戦紀』で、今回まさに満を持しての日本市場での展開となる。総経理の江氏は「オンラインゲームを12年間手がけてきましたが、日本で展開するのはこれが初めてです。いままで進出したくても果たせなかったので、とてもうれしく思います。日本市場は初めてなので、正直恐い一面もありますが、ライオンズフィルムというすばらしい会社と組めるので心強いです。日本の皆さんにも、ぜひ『三国戦紀WEB』を楽しんでください」という率直なコメントを寄せてくれた。

 というわけで、おつぎはスタジオツアーのメインとなる『三国戦紀WEB』のプレゼンの模様をお伝えしよう。ちなみに、さきほど紹介したとおり、『三国戦紀』はIGS最大のコンテンツとのことで、今回のPCブラウザゲーム版『三国戦紀WEB』のほかにも、プレイステーション4版『三国戦紀Knights of Valour』も予定している。こちらは『三国戦紀WEB』とはまったく別の内容になるとのことで、今後の『三国戦紀』の展開から目が離せなそうだ。