待望の完全新規キャラクターが追加!

 『メルティブラッド』シリーズでおなじみの制作チーム“フランスパン“が手掛ける人気2D対戦格闘ゲーム『アンダーナイトイン ヴァース エクセレイト』。2015年5月22日から24日まで東京のCLUBSEGA新宿西口と大阪のセガ難波アビオンにて、最新バージョンとなる『アンダーナイトイン ヴァース エクセレイト エスト』のロケテストが開始された。取材班はCLUBSEGA新宿西口で取材を敢行。その模様をリポートする。

 2014年にアークシステムワークスより家庭用が発売されて以降、しばらく動きがなかった本作。今回、ロケテストが行われた最新バージョンでは大きな変更を施し、タイトルも『アンダーナイトイン ヴァース エクセレイト エスト』に改題されている。変更の筆頭は、家庭用の新キャラクターナナセとビャクヤに加えて、完全新規のキャラクターとなるフォノンが参戦したこと。そのほかにも、新システムの搭載や既存キャラクターのバトルバランスにも調整が施されている。今回は、新システムとフォノンのインプレッションをお届けする。

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■新システム
・ファーストアタック
 新バージョンではラウンドの最初にダメージを与えると“ファーストアタック”となり、“ヴォーパル”状態へと突入する。ヴォーパルとは一定周期でGRD(戦況の優劣をあらわすゲージ)の多いほうが自動で突入する、キャラクターが強化される状態のこと。効果時間中は攻撃力がアップし、攻撃のスキをなくすことができる“チェインシフト”が使用可能となる。ファーストアタックをとったときはGRDに関わらずこのヴォーパルの恩恵を得られるので、開幕直後の展開は勝負に大きな影響を与えそうだ。なお、投げは成立時にヒットとして認識されるようで、投げ抜け時にはファーストヒットとして扱われない模様。

・クロスキャストヴェールオフ
 “ヴェールオフ”とは、EXS(いわゆる超必技ゲージ)が100%(ゲージ総量の半分に相当)以上のときにA+B+Cで発動できる、自キャラクターが一定時間パワーアップするシステム。効果時間中はEXSが使い放題になり、GRDの増加量がアップ。強力な超必殺技インフィニットワースが発動可能となる。新バージョンではヴォーパル時に限り、このヴェールオフが攻撃をキャンセルして発動できるようになるのだ。これが“クロスキャストヴェールオフ”と呼ばれる新システム。
 発動時には衝撃波が発生して相手を上方向に吹き飛ばし、追撃可能となるのでおもにコンボの中継として役立つことが予想される。加えて、通常攻撃からコンボ中にヴェールオフ状態に突入できるため、連続技にインフィニットワースを組み込みやすくなる効果もある。ヴェールオフの使いかたには大きな可能性が生まれているので、新バージョンでは特に研究し甲斐のある要素になりそうだ。

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■フォノン、プレイインプレッション
 新バージョンで参戦する“フォノン”を早速プレイしてきたので、インプレッションをお届けする。フォノンは鞭をメインウェポンにしており、しゃがみAや特殊技ではヒールでの蹴り攻撃をくり出すなど、まさに女王様気質の少女だ。

 バトルスタイルは鞭を用いたリーチの長い攻撃が最大の特徴。彼女を使用してみて真っ先に感じたのは、攻撃の使用感の斬新さだ。見た目はしなる鞭の軌跡がカッコよく、攻撃種類によって大幅に変化するリーチとヒット時の感触で、鞭を操る攻撃を実感できる。移動速度は遅くなく、移動しているときの疾走感が心地よい。リーチの長い攻撃によるプレッシャーと、機動性を駆使して戦いのペースを作っていく戦法を楽しめそうだ。

 必殺技は飛び道具、対空攻撃、多段ヒット攻撃といった使いやすい技が多く、初心者でも扱いやすいように感じたぞ。なお、攻勢時はまさに女王様が“責め”ているかのようなボイスを味わうことができる。フォノンに叩かれるほうは、何かのきっかけで“目覚めてしまう”かもしれないが、気にせずビシバシひっぱたいていこう!

■フォノン、特徴的な技
・レバー左+B
真横への攻撃で、ヒット時は浮かせ効果と共に引き寄せ効果がある。C系統の攻撃から派生可能なので、空中コンボへのきっかけに利用価値が高そうだ。

・レバー右下+C
ステージの8割ほどのリーチのある、足元への攻撃。ダウン効果があり、先端でもB版滑走アフリクトで追撃可能。

・滑走アフリクト
飛び道具必殺技。地上版は地面を這う軌道で、空中版は地上へ向けて撃ち放つ。A版とB版で弾速が異なる模様。

・調律サティスファクト
2回まで追加入力可能な多段攻撃の必殺技。初撃はA版は真横、B版はやや斜め上を攻撃する。この時のボイスは必聴!

・拘束ビアティチュード
インフィニットワース。鞭で相手をロックし、爆発を伴う攻撃を加える。ド派手なアニメーション演出が魅力的なので、アーケードで一度は決めてみたい大技だ。

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フランスパンの“なりたのぶや”氏&“芹沢鴨音”氏インタビュー

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なりたのぶや氏(右)、芹沢鴨音氏(左)。

 記念すべきロケテスト初日、会場にいたフランスパン代表のなりたのぶや氏と本作のバトルプランナーを務める芹沢鴨音氏も会場でロケテストを見守っていた。その最中にミニインタビューを敢行。コメントをいただくことができたぞ。

――待望の最新作がアーケードに帰ってきますね。その所感を教えてください。

なりたのぶや氏(以下、なりた氏) ずいぶん長らくお待たせしてしまって申し訳ありません。

芹沢鴨音氏(以下、芹沢) 家庭用からちょうど1年、アーケードの前回のアップデートからはそれ以上になります。自分としてもやっと本作を投入できてよかったという感じです。お待たせしました!

――新キャラクターのフォノンをひっさげて最新作のロケテストが実施されました。このキャラクターの特徴をざっと紹介いただいけないですか?

芹沢 本作では、家庭用版で追加されたナナセとビャクヤのほかに、ムチを使うフォノンという新規キャラクターが加わりました。この武器の名前はムーニー。ムチですのでリーチが非常に長くて、遠距離からも攻撃できる特徴があります。さらにしなりがいいので、相手を引き寄せたり縛り付けたり、という技もありますよ。

――このムチが対戦では猛威をふるいそうですね(笑)。

芹沢 リーチが長いだけではなく、サディスティックに一方的に攻められるキャラクターというコンセプトもあります。いわば闘って気持ちよさを覚えるキャラクターですね。

――意外とシンプルな操作の割には多彩なアクションができるキャラクターですね。

芹沢 本作のどのキャラクターも操作を難しくしすぎないようにはしているのですが、フォノンは新規キャラクターですので初めてプレイされるかたにも入りやすいキャラクターにすることは意識していました。

――ストーリーモードをプレイしてみたところ、魅力的な女性ですね。ストーリーではどう関わるのでしょうか?

なりた 作中のある人物の知り合いなんですが、ネタバレになるからあまり言えません(笑)。プレイしてからのお楽しみということでお願いします。既存のキャラクターとは深い部分では関わらないのですが、交流がありますよ。

――本作は全キャラクターのバトルバランスを調整したとのことですが、調整のコンセプトがあれば教えてください。

芹沢 家庭用版で練習したことがムダにならないようにする、という点ですね。いままでできたことはできる、ということです。調整が施されているので微妙な違いはありますが、家庭用版で練習をしてアーケードで実戦に挑む……というスタイルで楽しんでいただければと思います。

――新たな技の追加はあるのですか?

芹沢 先日、特設サイトのほうに全キャラクターのコマンドリストを公開しましたが、新しい追加入力技や新しい派生のルートが増えています。いままでの闘いかたにプラスアルファを加えて遊べるようにしています。

――新システムのクロスキャストヴェールオフについてはいかがですか?

芹沢 これまで、何度かゲームが進化していくうちに、今回こそこのシステムが必要と思い実装しました。最初期のヴェールオフとは似ている部分もあるかもしれませんが、使ってみると狙っていることが違うことがおわかりいただけるかと思います。どのように使っていただくか、今後みなさんに研究していただけるとうれしいです。

――格闘部分において、本作で目指してたことを教えてください。

芹沢 基本的には家庭用をさらに発展、進化させたゲームになっています。家庭用で可能だったことはすべてできる。そしてプラスアルファでより新しい遊びができるようにしています。従来の“エクセレイト“にさらに“エスト”を加えたタイトルにしたこともそれを象徴しています。これまで遊んでくださったかたも引き続き楽しんでいただけますと幸いです。同時に、本作はこれまでにない対戦格闘ゲームだと思っていますので、ぜひこれまで未体験のかたにも楽しんでほしいですね。

――ほかに、注目してもらいたいところはありますか?

なりた 弊社ドッターさんががんばってくれた、フォノンのドット絵ビジュアルに注目していただきたいですね。

芹沢 そうですね。トレーニングモードが搭載されているのですが、このモードでは任意のタイミングでポーズがかけられます。そこで好きなキャラクターのドッド絵をじっくり眺めることもできますよ。弊社のゲームの長所は細密なドット絵のキャラクターが気持よく動かせることだと思います。ぜひキャラクターのビジュアルもきっかけにして触れていただけますとうれしいです。

≪ロケーションテスト情報≫

開催期間:5月22日(金) ~ 24日(日)
開催店舗:
●東京 / CLUBSEGA新宿西口
●大阪 / セガ難波アビオン
開催時間:上記店舗の店舗営業時間に準じます。
ルール:NORMALモード、 プレイステージ制限数:5(スコアアタック、タイムアタックは全10戦になります)
プレイヤー対戦連勝制限:5
対戦本数:2本先取(デフォルト)
稼動台数:
【CLUBSEGA新宿西口】
対戦台の台数: 3セット(22日~23日) ※24日のみ4セット
シングル台の台数:1台(22日~23日) ※24日のみシングル台なし
【セガ難波アビオン】
対戦台の台数:2セット
シングル台の台数:2台
備考:
・ルールや稼動台数などの設定は当日の状況により変更する場合があります。