発売が待ちきれない! 開発の秘話も飛び出したトークショー!!

 2013年11月24日、東京・池袋のヤマダ電機LABI1池袋モバイルドリーム館にて、11月28日にPS3とPS Vitaで発売が予定されている『真・三國無双7 with 猛将伝』の店頭体験会と開発者トークショーが開催。体験会に先駆けて、『真・三國無双7 with 猛将伝』のプロデューサー鈴木亮浩氏とディレクターの宮内淳氏のトークショーが行われた。
まず始めに、本邦初公開となる本作のオープニングムービーが流れ、会場に居たファンの目を釘付けに。その後、呂布のストーリーモードや新武将の紹介など、本作の魅力を鈴木亮浩氏、宮内淳氏の両氏が紹介。本作は、従来の『猛将伝』よりも新規で追加された武将が多いことに触れ、「于禁は、魏の五将軍の最後のひとりが満を持しての登場となります」とコメント。また、「呉の朱然は『無双』シリーズではおなじみの火計の火付け役ですが、ようやく無双武将としての登場です(笑)。蜀の法正は“報いの精神の持ち主”と言うことで、やられたらやり返す“倍返し”ではないですが、クセのあるキャラクター設定になっています」と語り、会場からは笑い声が起こる場面も。残るふたりの新武将、陳宮と呂玲綺は「呂布のストーリーを語るために必要なふたりです」とのこと。また、前作『真・三國無双7』で好評を博した“IFストーリー”にも触れ、魏、呉、蜀、晋のストーリーモードも充実していることをアピール。「三国志が好きな方ならグッとくるIFのストーリーを用意しています。そのほかにも、お遊び的な外伝シナリオもありますので、お楽しみに」と鈴木氏は語った。

『真・三國無双7 with 猛将伝』の店頭体験会と開発者トークショーが開催_01
▲鈴木亮浩プロデューサー(写真右)と宮内淳ディレクター(写真左)。総勢82名のプレイアブル武将が操作できる『真・三國無双7 with 猛将伝』でいちばん思い入れのある武将についても触れ、「得意武器の“三尖刀”がユニークな武器で、演じてくださった声優さんが私と同姓同名なので于禁です」(宮内氏)、「今回は呂布のストーリーに力を入れてますので、陳宮が気に入っています」(鈴木氏)とコメントした。

 本作のアクションについても触れ、EX攻撃が2種類になった点や新たな武器系統の追加など、注目ポイントを宮内氏が解説。また、やり込み要素が増した将星モードとチャレンジモードの解説では、「将星モードは護衛武将に指示を出しつつ戦うなど、タクティカルな面でパワーアップしています。開発の中でも時間泥棒と言われているくらいやり込みがいがあります。また、チャレンジモードは、このモードでしか入手できない武器属性がありますので、ぜひ楽しんでください」と語ってくれた。さらに「『真・三國無双7 with 猛将伝』をPS Vitaに移植する際、作品のクオリティを保つことに苦労しました。その甲斐あって、PS Vita版はPS3版と遜色ない仕上がりになっています」(宮内氏)、「前作で追加したアクションの“ストームラッシュ”を、自動と任意のどちらでも出せるように改善したんですが、現在の仕様に落ち着くまでかなり協議を重ねたんです。かなり苦労して組み立てたので思い出深いです」(鈴木氏)と、開発の苦労話についてもコメントした。

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▲トークショーの中盤では、宮内氏の実機プレイ&解説のコーナーも。新武将、于禁を使用し、アクションの解説や護衛武将の仕様について紹介した。
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▲最後には、『真・三國無双7』の魏、呉、蜀、晋のクリアファイルに加え、『真・三國無双7 with 猛将伝』の新武将が描かれたクリアファイルをセットにして3名にプレゼントする恒例のじゃんけん大会も開催された。
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▲体験コーナーでは、いち早く新武将が使用できた。遊べたのは、ストーリー・十常侍の乱、ストーリー・呂布討伐戦、ストーリー・上庸防衛戦とチャレンジモードの暴風と彗星。PS3版の体験コーナーは、整理券の配布がイベント開始前に終了するなど大盛況だった。

トークショーの後には囲み取材も

 トークショー終了後は、メディアの囲み取材も実施された。以下では、その模様をお届けする。

『真・三國無双7 with 猛将伝』の店頭体験会と開発者トークショーが開催_07

――今回のトークショーと体験会でユーザーさんの生の反応をご覧になって、どのように感じましたでしょうか?
鈴木 PS Vita版の出来が気になるユーザーさんの声を多く聞いていたので、今回の体験会もPS Vita版の方が盛況なのかなと思っていたのですが、整理券の配布状況などを見ると、PS3版の方が人気のようでした。今回のような体験会の場では、皆さんより画面が綺麗な方を好まれるのかなと感じました。
宮内 このようなイベントを開催すると毎回感じるのですが、女性のユーザーさんが多いことが印象深いです。さまざまなユーザーさんが楽しみにしてくださっていることを再認識しますね。

――トークショーの中で宮内さんも触れていましたが、PS Vita版を制作でご苦労された点やセールスポイントはどこでしょうか?
鈴木 個人的なPS Vita版のセールスポイントは、馬の呼び出しですね。画面の右下をタッチし続けるだけでスムーズに馬に乗れるようになっています。やはりPS VitaはPS3に比べボタンの数が少ないので、いかに操作性をよくするかで考慮しました。
宮内 PS Vitaは画面が繊細で綺麗なので、表現の部分で苦労しました。PS3とは遜色ない表現をしていることをユーザーさんに認識していただくために、キャラクターの配置や遠近感のバランスをシーンやカットごとに調整し、全体のパフォーマンスをつねに一定にするようにしています。

――なるほど。ちなみに新武将で、開発チームの中で人気の武将って誰なのでしょうか?
宮内 開発チームの男性陣は呂玲綺にメロメロになっています(笑)。
鈴木 呂玲綺はメディアさんにも人気ありますね。開発チームの女性陣からは、法正が人気です。法正のアクの強さが受けているみたいですね。
宮内 法正はトランポリンのように敵兵を攻撃するアクションもユニークなので、皆さんにも注目してほしいです。

――今回のトークショーでは于禁のデモプレイが行われましたが、なぜ于禁がチョイスされたのでしょうか?
宮内 于禁の得意武器“三尖刀”はアクションが特徴的かつ、分かりやすかったので選びました。チャージ攻撃で武器に属性をまとわせ、さらに強化して攻撃する……というアクションは視覚的にも目立つので。

――本作の初回特典で『金色のコルダ3』とのコラボなどが実施されていますが、どのような経緯で決まったのでしょうか?
鈴木 初回特典として何がいいのかを考えたとき、やはり衣装が喜ばれるかなと思いました。『真・三國無双6』のころから、かなり多くの衣装を作ってきているので、インパクトの大きさを考慮し、コラボ衣装の実施に至りました。武将の選定は人気投票の上位3人にしようと決めていたので、その結果(趙雲、王元姫、徐庶)を受けてからコラボするタイトルは決めたんです。

――『無双』シリーズの作りかたについても伺いたいと思います。シリーズを重ねてきましたが、ゲームを作る際に、次回作のことも意識しているのでしょうか?
宮内 続編の有無に関わらず、何かしらのシステムを次回作に取っておこうということは絶対ないです。つねにすべてを出し切って、作品を作っています。また、『無双』の場合、新作を作るタイミングで前作で使用した技術的なフローを一度廃棄しています。そうしないと、前作の積み上げでしかない作品が出来てしまいますから。「この時代の『無双』はどうあるべきか」を開発内で議論し、イチから積み上げるようにしています。
鈴木 毎回、やり尽くしていますね。ただギリギリの状況で作りあげているので、「入れたかったけれど入らなかったもの」などは残るので、そういうものを次回作への教訓として活かしています。本作はかなりシリーズを重ねてきたので、どうやったらユーザーさんに新しさを感じてもらえるのかを念頭に入れて作っています。

――では最後に、本作の発売を楽しみにしている読者の皆さんにメッセージをお願いいたします。
宮内 本作は『猛将伝』単体でも楽しめますし、『with 猛将伝』なら前作の内容も併せて楽しむことができます。ぜひこの機会にご購入いただき、たっぷり遊んでもらいたいですね。
鈴木 『猛将伝』の原点に帰るつもりで作りました。前作でユーザーさんからいただいた意見をもとに、前向きに改良を加えています。超ボリュームで三国志の世界に浸ってもらえると思いますので、ぜひ楽しんでください。

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