CTOSモバイルにユービーアイソフトの本気を見た!

 ユービーアイソフトのWii U、プレイステーション4、プレイステーション3、Xbox One、Xbox 360用ソフト、『Watch_Dogs』。発表以来その映像、世界設定のインパクトから注目を集めている新規タイトルだが、全貌はまだまだ不明な点が多い。今回、8月21日~25日(現地時間)の期間、ドイツ・ケルンで開催されている欧州最大級のゲームイベント“gamescom 2013”にて、メディア向けのハンズオン(試遊)に参加できたので、そのプレイリポートをお届けする。ここでリポートするのは、ゲーム本編とは別に体験できた“CTOSモバイル”なるアプリ。本編のプレイリポートは下記リンクを参照。

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『Watch_Dogs』を持っていなくても『Watch_Dogs』のプレイヤーとオンライン対戦ができるトンデモアプリが登場! 『Watch_Dogs』CTOSモバイルプレイリポート【gamescom 2013】_03

 まず、このCTOSモバイルというアプリがいかなるものかを説明しておこう。これは、iOS、Android、携帯電話、タブレットで使えるアプリ。ゲームのリリースと同時に使えるようになるそうだ。アプリは無料で課金要素もなし。さらになんと、『Watch_Dogs』自体をを買う必要もなく、もちろんゲームハードもいらない。このアプリとインターネット接続、ユープレイ・アカウントさえあれば世界中どこでも遊べてしまうんです! 説明してくれた担当の人ですら「クレイジーだよ!」と言ってしまうほどの超親切仕様だ。
 さて、このアプリで何ができるのか。簡単に言うと、『Watch_Dogs』をプレイしているフレンドやプレイヤーと一緒に遊ぶことができる。PSNやXbox Liveのゲーマータグを登録しておけばフレンドと遊べるし、フレンド以外のプレイヤーとのマッチングも可能だ。何をして遊ぶかと言うと、CTOSモバイルのプレイヤーがシカゴの街の一定範囲のエリアに作ったチャレンジコースに『Watch_Dogs』を遊んでいるプレイヤーを招待。招待されたプレイヤーは制限時間内にコースのゴールを目指し、CTOSモバイルのプレイヤーはそれを阻止する。CTOSモバイル側はハッキングはすべて使え、さらに警察も自由に操作できるという条件になっている。チャレンジへの誘い方は簡単で、現在ミッションをやっていないフレンドなどがCTOSモバイルのマップ上に表示されるので、遊べる人の名前をタップして招待を送り、相手がOKすればゲームスタートだ。

『Watch_Dogs』を持っていなくても『Watch_Dogs』のプレイヤーとオンライン対戦ができるトンデモアプリが登場! 『Watch_Dogs』CTOSモバイルプレイリポート【gamescom 2013】_01

 というわけで、説明だけでは何なのでさっそく体験してみることに。今回は、記者が『Watch_Dogs』のプレイヤー、スタッフさんがCTOSモバイル側を担当した。招待が来てオーケーすると、チャレンジコースのエリアにワープ。ゲームがスタートする。ルートは道に表示されているので、とりあえず近くを走っていたクルマを奪ってダッシュ! いくつかのチェックポイントを通ってゴールを目指すんだな。などと考えていたらいきなり道の真ん中が爆発!? 下水管かなにかを破裂させたようだが、前が見えません! もちろんCTOSモバイル側の仕業だ。ようやく視界が戻り、カーブを曲がろうとすると今度はクルマ止めが地面からボコボコわいてきて衝突。避けようとバックしていると、上空に警察のヘリが! これで自分の位置を特定されてしまったため、四方からパトカーが突っ込んでくる超緊急事態に。ギリギリで包囲をすりぬけるも、依然パトカー軍団は猛追してくる。これ逃げ切れるのか? と考えていたら、今度は目の前の跳ね橋が勝手に上がりだしてるじゃないですか! 当然止まれるはずもなく(というか前門の跳ね橋後門のパトカー)クルマは大ジャンプ。横転して走行不能に。もちろんここまで全部CTOSモバイル側の仕業だ。仕方がないのでクルマを降りて走ってゴールを目指すことに。そして必死に走っていると、CTOSモバイル担当のスタッフさんが「ヘイ、歩道を見てみな」というのでゴールにでも着いたのかと思ったら、歩道にある電光掲示板に“Hi Famitsu”の文字が! そんなこともできるのかよ!! とここでタイムアップ。チャレンジ失敗となってしまった。

『Watch_Dogs』を持っていなくても『Watch_Dogs』のプレイヤーとオンライン対戦ができるトンデモアプリが登場! 『Watch_Dogs』CTOSモバイルプレイリポート【gamescom 2013】_02

 これは盛り上がる。実際盛り上がってました。CTOSモバイルだけでも十分楽しめそうだ。チャレンジコースはカスタマイズも可能で、スタート地点からゲートや目標、制限時間、時刻、天候を設定できる。また、経験値が上がればアップグレードも可能で、さらによいヘリコプターや無線、弾などを手に入れられるそうだ。ただ、オンラインでどこでもできるとはいえ、今回のようにCTOSモバイル側が『Watch_Dogs』のプレイヤーの画面を見られる環境の方が断然盛り上がるので、できればそちらがオススメ。ほかには例えばPS4の実況配信で代用するというのもアリだろう。ともあれ、かなり新鮮な体験ができることは間違いなし。また、これを無料で配信してしまうユービーアイソフトの太っ腹ぶりにも驚愕だ。リリースされたら、ぜひ触れてみてほしい。