スクウェア・エニックスのクリエイターが受賞をお祝い
スクウェア・エニックスの『ファイナルファンタジー』(以下、『FF』)シリーズの25周年を記念し、昨年開催された“FINAL FANTASY SUPER FAN コンテスト”の優勝者、ランディス・アルビオン氏へのインタビューをお届け。
※この記事は、週刊ファミ通2013年2月7日号(2013年1月24日発売)に掲載された記事に、誌面スペースの都合などからカットした画像・文章を加えた完全版です。
スクウェア・エニックスの『ファイナルファンタジー』シリーズの25周年を記念し、昨年開催された“FINAL FANTASY SUPER FAN コンテスト”。世界中の『FF』ファンを対象に、『FF』への愛をアピールするプレゼンテーション動画を募集した本コンテストの優勝者が、一般投票によって決定。タイ在住のドイツ人アーティスト、ランディス・アルビオン氏が選ばれた。
■アルビオン氏のプレゼン動画
アルビオン氏は、フランスで行われた『FF』コンサート“Distant Worlds music from FINAL FANTASY”に招待され、現地を訪れた『ライトニング リターンズ ファイナルファンタジーXIII』プロデューサーの北瀬佳範氏と、ディレクター鳥山求氏から記念品を贈られた。なお、アルビオン氏の名前は、『ライトニング リターンズ ファイナルファンタジーXIII』のスタッフロールに掲載される予定だ。
スーパーファンが語る『FF』への熱い思い
――初めに、コンテスト優勝が決まったときの心境を教えてください。
アルビオン ひと言で言うと、「やったー!」です(笑)。とてもうれしく、光栄でした。
――コンテストに応募した動画は、どのような思い・コンセプトで撮影されたのですか?
アルビオン 私は子どものとき、スクウェア・エニックスのゲーム、とくに『FF』シリーズに感銘を受け、ゲームクリエイター・アーティストになろうと決意しました。ですので、動画の前半では、『FF』が私の人生にどれだけポジティブな影響を与えたてくれたかを語り、後半では、自分にとってそれだけ『FF』が大切な存在なので、グッズを集めたことをアピールしました。
――アルビオンさんが最初に『FF』シリーズをプレイしたのは、いつのことですか?
アルビオン 11歳のとき、シリーズ1作目『FF』をプレイしたのが始まりです。心底ファンになったのは『FFIV』をプレイしてからで、すっかりハマってしまいました。
――『FF』シリーズの、どんなところに魅力を感じたのでしょうか。
アルビオン たくさんありますが、ゲームをプレイしていると、開発スタッフの方の作品への愛が伝わってくることが、いちばんの魅力だと思います。天野喜孝さんのアートもすばらしく、強い影響を受けました。
――では、いちばん好きな『FF』タイトルは何ですか?
アルビオン 私の中の『FF』トップ5は、『FFVI』、『FFタクティクス』、『FFVII』、『FFXI』、『FFIV』です。
――『FFVI』がナンバーワンなのですね。その理由は?
アルビオン ストーリー、音楽がすばらしいです。曲の中では、各キャラクターのテーマのメロディーが盛り込まれている、「蘇る緑」がいちばん好きです。
――「蘇る緑」は、エンディングで流れる曲ですね。
アルビオン とても壮大な、名曲だと思います。また、近年のゲームは、若くてかわいいキャラクターが登場することが多いですが、『FFVI』には、モンスターだったり、老人だったり、じつに多彩なキャラクターが登場します。その点も魅力的ですね。ウーマロは、グレイトだと思います。
――ところで、これだけ『FF』に愛を注いでいると、あなたのフィアンセが焼きもちを焼いてしまうのでは?(笑)
※今回のパリのコンサートには、アルビオン氏のフィアンセも同行していた。
アルビオン (笑)。彼女も『FF』が好きで、私のコレクションのために、たくさんのアイテムを見つけてきてくれます。また、彼女はコスプレイヤーで、『FF』のコスプレもしているんですよ。
――それはすごいですね! おふたりは、世界一の『FF』カップルですね。それでは最後に、スーパーファンとしての今後の抱負を教えてください。
アルビオン 私は『FF』とともに育ってきた、大の『FF』ファンです。『FF』のオールドファンの中には、『FF』の新しい方向性を受け入れがたいと思っている人もいるようですが、私はこれからもずっと『FF』をプレイして、楽しんでいきたいと思っています。