Wii Uでなければ実現できなかったゲームシステム！
現地時間2012年6月5日、E3 2012の開幕に併せて任天堂はプレスカンファレンスを開催した。本記事では、同カンファレンスの中で紹介されたユービーアイソフトのWii U用タイトルのプレゼンを紹介する。
数あるサードパーティーの中でも、現時点でとくにWii Uへ注力しているメーカーとして紹介されたユービーアイソフト。登壇した同社CEOのYVES GUILLEMOT氏はWii Uについて「同じゲームをいっしょに遊んでいるプレイヤーどうしが、違う立場でプレイできる。初めて、本当の意味で非対称のゲームプレイが実現する。開発者からのメッセージは“ありがとう”これひと言です」と、最大の賛辞を贈った。
最初に紹介されたタイトルは、昨日のユービーアイソフトカンファレンスで初お披露目された『Just Dance 4』。前日の段階では具体的なゲーム内容は不明だったが、このステージではWii U GamePadを使った遊びかたが明らかになった。デモンストレーションでは、4人のダンサーとWii U GamePadを持った人が登場。4人がふつうにダンスを踊る中、Wii U GamePadを持ったプレイヤーはスクリーンを見ながらタッチ操作をしている。じつはこれ、振り付けを指示しているのだ。テレビに映されているのは従来通りの『Just Dance』のプレイ画面、そしてWii U GamePadのスクリーンには、テレビ画面に表示したい振り付けの候補が映し出されるという仕組みである。つまり、Wii U GamePadを持った人は振付師とも言える役割を担うことになるのだ。これぞまさに、Wii Uが掲げる非対称のゲームプレイと言えるものだろう。
続いてのタイトルは、これまた昨日のユービーアイソフトカンファレンスで初お披露目された『ZombiU』。同作はゾンビにかまれたら即死、というシビアなルールのFPS（一人称視点のシューティングゲーム）で、Wii U GamePadはプレイヤーのサバイバルを助ける便利ツールとなる。映像の中では具体的な使いかたとして、スクリーンにマップを表示して敵の位置を把握する“SONAR”、タッチ操作でアイテムを選択＆使用できる“INVENTORY”、周囲の生体反応を調べ（ていると思われる）障害物の向こうにいるゾンビを調べる“SCANNER”、スクリーン部分をスナイパーライフルのスコープとして使用する“SNIPER”、ゾンビに掴まれたときWii U GamePadを振り回して抵抗する“BREAK FREE”、ボタン式のキーロックをスクリーン上で操作する、などが明らかになった。そのほか、スクリーンにプレイヤーの顔を映すと、そこにゾンビの顔が重なるというお遊び的要素も明らかに。いずれにせよWii U GamePadの存在によって、本作は数あるゾンビゲームの中でもとくにユニークな存在となりそうだ。
