染谷西郷(FUNKIST):『テイルズ オブ ザ ヒーローズ ツインブレイヴ』【週刊ファミ通Face完全版】

週刊ファミ通のニュースページ“エクスプレス”で連載中のゲームに関連した著名人へのインタビューコーナー“Face”。誌面スペースの都合などからカットした部分を網羅した完全版をファミ通.comでお届け。今回のゲストは、バンド“FUNKIST(ファンキスト)”のボーカル、染谷西郷さんです。

 週刊ファミ通のニュースページ“エクスプレス”で連載中のゲームに関連した著名人へのインタビューコーナー“Face”。誌面スペースの都合などからカットした部分を網羅した完全版をファミ通.comでお届け。今回のゲストは、バンド“FUNKIST(ファンキスト)”のボーカル、染谷西郷さんです。

今週のお題
テイルズ オブ ザ ヒーローズ ツインブレイヴ
プレイステーション・ポータブル
バンダイナムコゲームス 2012年2月23日発売 6280円[税込]
初回生産限定プレミアムエディションは9980円[税込]

歴代の『テイルズ オブ』シリーズに登場した人気キャラクターを操作し、パートナーキャラクターとともに大勢の敵に立ち向かうアクションゲーム。パートナーとの協力攻撃や、パートナーが続けざまに“秘奥義”を発動してくれる“連携秘奥義”などによって爽快な戦闘が楽しめる。


●この曲を奏でられたことは自分にとっての宝物です

染谷西郷 ソメヤサイゴウ
バンド“FUNKIST(ファンキスト)”のボーカル。本記事で紹介している3曲を収録した最新シングル「SHINE」を2012年2月22日にリリース。テイルズ盤(2500円[税込])にはミニドラマと特典を、FUNKIST盤(1200円[税込])には新曲「Waiting for your call」を収録している。

 バンダイナムコゲームスの人気RPG『テイルズ オブ』シリーズのキャラクターが集結し、ふたりひと組のタッグを組んで戦うアクションゲーム『テイルズ オブ ザ ヒーローズ ツインブレイヴ』。本作に、オープニング曲「SHINE」、エンディング曲「NEW DAYS」、挿入曲「Brave」の3曲を提供しているバンドFUNKISTのボーカル、染谷西郷さんが今回のゲスト。それぞれの曲のテーマや、制作中の思い出などを聞いた。

――『テイルズ オブ ザ ヒーローズ ツインブレイヴ』のために書かれた3曲それぞれについて、コンセプトを伺いたいと思います。まず、オープニング曲「SHINE」について教えていただけますでしょうか。
染谷 “信頼できる仲間とともに戦う”ゲームとのことでしたので、「SHINE」は友情をテーマにして書きました。いろんな経験を経て、信頼できるパートナーを得て戦うキャラクターたちと、バンドメンバーと出会い、いっしょに音楽をやってこれた自分を重ねて。それから、ゲームをプレイする若い世代の人たちに、何を伝えられるかを考えまして……希望や明るいことだけではなくて、痛みや苦しみもあるんだけれど、それらを乗り越えたから出会える、出会えた仲間がいるということを伝えようと思いました。

――メロディーは、オープニングらしい、疾走感のあるものになっていますね。
染谷 曲に込めた強いメッセージを、優しさで包むような曲にしたかったんです。疾走感あるロックチューンではありますが、フルートがやさしく緩和させてくれるようになっています。

――それに対して、エンディング曲の「NEW DAYS」はミドルテンポな仕上がりになっていますね。
染谷 そうですね……今回のお話をいただいて、すぐに「SHINE」を作ったんですが、その後に東日本大震災があったんです。僕たちは2011年4月の頭に宮城県石巻市に行ったのですが、そのときに子どもたちがみんなPSP(プレイステーション・ポータブル)で遊んでいる姿を見て。ゲームが彼らの大きい支えになっているのを目の当たりにしたんです。そして、「自分たちの曲をこの子たちが聴くかもしれない」と思ったとき、優しいメロディーや、光が降り注ぐような音楽を届けたいと考えるようになって……それで「NEW DAYS」ができました。

――「SHINE」も「NEW DAYS」も、歌を聴く子どもたちのことを思って作られた曲だったのですね。では、インストゥルメンタルである「Brave」は、どのように作られた曲なのでしょうか。
染谷 この曲は、去年の10月……レコーディングのちょうど1ヵ月後に亡くなった、FUNKISTのフルート担当の春日井陽子ちゃんが作った曲です。これまで、CDアルバムには必ず陽子ちゃんが作ったインスト曲を入れていたので、バンダイナムコゲームスさんから「インスト曲を作ってほしい」と言われたとき、これは陽子ちゃんの役目だなとすぐに思いました。今回のお話をいただいたことで、陽子ちゃんは最後の作品を残すことができたんです。

――春日井さんは、「Brave」にどんな思いを込めたのでしょうか。
染谷 陽子ちゃんは、タイトルを「Brave」にするか、『Go To The Future』にするかで迷っていました。なので、これは彼女なりの応援歌なんだろうな、と考えています。

――ほかの2曲と同じく、聴く人の背中を押してくれる曲ですね。
染谷 そうですね。僕たちは、バンダイナムコゲームスさんからオファーをいただいたことに本当に感謝していて……シリーズ作品のキャラクターたちが集まって力を合わせて戦うというゲームだったからこそ、友情をテーマにした曲を書くことができました。レコーディングのとき、照れくさいんですけど、スタジオでみんなに出会えたことの感謝を伝えたんです。みんなニヤニヤして、「何言っちゃってるの?」なんて言ってましたけど……でもその言葉を伝えられてよかったですし、みんなで「出会えてよかった」と思いながらこれらの曲を奏でられたことは、自分にとって大きな宝物ですね。

――ゲームの中で、これらの曲が流れている場面は、もうご覧になりましたか?
染谷 はい。オープニングムービーは、本当に格好よくて、鳥肌が立ちましたね。「Brave」も、チュートリアルの場面で流していただいているので、すぐに聴いていただけると思います。僕自身、ゲームをプレイするのをとても楽しみにしていますよ。

――ゲームはお好きなのですか?
染谷 もう、『スパルタンX』とか『レッキングクルー』のころから遊んでいるぐらい好きです。宮田(ギターの宮田泰治さん)とは小学校1年生からの付き合いなのですが、宮田がいちばん最初にファミコンを買ってもらったんですよ。それからはずっと宮田の家でゲームをして。宮田がRPGやってるのをただ見てる、なんてこともありましたね。「復活の呪文だけ書かせて!」とか(笑)。帰りはいつもソフトを貸す、貸さないでケンカしてました(笑)。

――(笑)。ほかのメンバーの皆さんもゲームは遊ばれるのでしょうか。
染谷 ベースのJOTARO(じょうたろう)は、ゲームにハマりすぎてベースが下手になったことがあるんです。ほどほどに、って言ってあります(笑)。JOTAROはプロレスが好きで、プロレスゲームのエディットモードでメンバー全員を作っていましたよ(笑)。あのレスラーの中では、ドラムの住職がいちばん強かったなあ……。

――本当に皆さん、ゲームがお好きなのですね。では、今回のテーマソング作りも、イメージが湧きやすかったですか?
染谷 はい。曲作りは本当に楽しかったです。

――では、今回書かれた3曲をどのように聴いてほしいか、読者にひと言いただけますでしょうか。
染谷 今回の曲を作らせていただいたことで、僕らも改めて友情の意味や仲間がいる強さを教えてもらった気がしています。だから、僕らが受け取ったものを、曲を通じて、ゲームをプレイしてくれるみんなに返したい。いま自分がひとりぼっちな気がしている人や、さみしいなと思っている人に、一歩踏み出す勇気を届けたいです。その一歩踏み出したときに、かけがえのない人と出会える未来があると思いますので、僕たちの曲がその後押しをできたらうれしいですね。

「SHINE」
テイルズ盤
2012年2月22日発売 2500円[税込]
スペシャルミニドラマを収録。また、『テイルズ オブ ザ ヒーローズ ツインブレイヴ』対応の武器ベルセリオス(リオン専用)がダウンロードできるシリアルコード、PSP用オリジナル・クリーニングクロスを封入

スペシャルミニドラマ登場キャラクター
ファラ・エルステッド(声:皆口裕子)、ゼロス・ワイルダー(声:小野坂昌也)、ガイ・セシル(声:松本保典)、リオン・マグナス(声:緑川光)、ロイド・アーヴィング(声:小西克幸)、ユーリ・ローウェル(声:鳥海浩輔)

「SHINE」
FUNKIST盤
2012年2月22日発売 1200円[税込]
新曲「Waiting for your call」を収録



(C)いのまたむつみ (C)藤島康介 (C)2012 NAMCO BANDAI Games Inc.