シリーズ1作目の14年前を描く『ギアーズ オブ ウォー3』DLC『ラームの影』インプレッション【動画あり】

さきごろ配信されたばかりのXbox 360『ギアーズ オブ ウォー 3』ダウンロードコンテンツ『ラームの影』のインプレッションをお届けしよう。

●『ギアーズ オブ ウォー3』DLC第二弾は、シリーズ作とのミッシングリンクを埋める!

 惑星セラを舞台に人類と、謎の侵略者"ローカスト"たちとの生き残りをかけた戦いを描く人気のTPS(三人称視点シューティング)『ギアーズ オブ ウォー3』(以下、『Gears3』)。ついにシリーズ完結を迎え、世界中で話題になった本作だが、本編だけを楽しんで満足していちゃぁ~、もったいない!

 2011年11月に配信されたオンライン用マップを始め、各種スキンなどももちろんですが、12月13日に配信されたばかりのDLC、『ラームの影』にも大注目です。
 このDLCにはタイトルにあるとおり、第1作目で主人公のマーカスたちに葬られたラーム将軍が、深く関わっています。そう、本作は1作目よりも14年ほど過去のお話……突如始まったローカストの大侵攻、“エマージェンス デー”の直後が描かれていたのです! 『ギアーズ1』以来のどこぞとあらわれるローカストホールとの攻防の緊張感、囲まれ感をしっかり楽しめるDLCでもあります。まずは、DLCの配信に合わせて制作されたPVをどうぞ。


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●思わず唸ってしまうキャラクターのセレクトにニヤリ!

ラームの影』の舞台となるのは、ローカストの驚異に晒されるイリマシティ。この街は迫り来るローカストと、シーダーが作り出す“インク”の闇に誘われて飛翔する凶悪な“クリル”によって、陥落するのは時間の問題となっている。そんななか、絶望的な撤退戦を強いられながらも、市民を助けるために奮戦する“ゼータチーム”の活躍を体験していくことになるのだが……!?

 本作に参戦するゼータチームの“ギアーズ”(兵士)たちは、実直で堅物な隊長、ミン・ヤン・キム、巨漢で抽象的な語りが特徴のタイ・カリーソ、侵略されているイリマが故郷の紅一点、アリシア・バレラ、そして主人公であるマイケル・バリックの4名。一部の名前を聞いて、ピンときた人も多いのではないでしょうか? そう、キムは一作目の序盤で、ラーム将軍に命を絶たれる悲運のデルタ部隊隊長。なんとも、因縁深い人選です(笑)。そして、タイは、『Gears2』でマーカスに「ブルマックよりタフ!」と例えられ、途中まで共闘していた強者。本作でも、暗号のような語り口は堪能できますよ。さらに、主人公のマイケル・バリックは、アメリカでコミック化された『Gears』に出てくるコミックオリジナルのキャラクターなのです。じつは、もうひとり、中盤から部隊には民間人の青年が加わります。名前は、ジェイソン・ストラットン……『Gears3』で新参入したメンバー、若かりしころのジェイスです。このジェイスもバリックと同じく、コミック版からの参戦。つまり、メンバーのほとんどが、これまでの『Gears』を存分に楽しんでいた人なら、胸が熱くなるセレクトになっているのです。う~ん、これは、まさに極上のファンサービスですな。


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●全方位型ホルモン放出オヤジ、バリックの戦いを見よ!

 そうそう、バリックについて語るのを忘れていました。気になるのは……その風貌! フレンドリーマトンチョップスと呼ばれるタップリめの髭を蓄え、それとは反して、いさぎよいほど無毛な頭頂部。簡単に言うとハゲでヒゲ。そして、ご多分にもれず首太マッチョ。なんとも強烈なビジュアルなので、カワイイキャラクターに慣れた日本の小学生などは、「何面のボス?」などと口走ってしまいそうです。もちろん、ビジュアルだけではなく行動も然り。ぶっとい腕で、これまたぶっとい葉巻を口に運び、上司であるはずのキムに、これでもかと嫌みや軽口を吐きまくります。そして、まるで自分が隊長であるかのように、ずんずん、さきへ進んで行っちゃったり。抑えきれない男性ホルモンがそうさせるのでしょうか? 草食、肉食とかそういう次元ではない、ホルモン系。甲子園の味。とにかく濃いめの味付けのキャラクターです。
 こういうキャラクターが主人公になれる。これが、アメリカンドリームだと言っても過言ではないでしょう! ……過言かな? でも、日本じゃムリでしょ、無毛系主人公は(笑)!! あと、個人的な話ですが、彼を見ているとハゲ的な危機感を抱いている身としては「ハゲても大丈夫ダゼ」と励まされた気がしました。


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 スイマセン、ちょっと脱線してしまいました。ストーリー的なお話になるのですが、バリックはCOG(統一連合政府)に対し、浅からぬ恨みを持っており、それがキムへの反抗心につながっているようです。ここらへんは、道中の語りで見て取れたりします。注意深くプレイをしてみて、その理由を確認してみましょう。COGが市民にとって、必ずしも頼りになる信頼すべき相手ではなかった……ということが語られています。『Gears3』の本編でも、首都ハシントを巻き込んだ闘いが発端となり、市民とCOGに深刻な亀裂が入ってしまっていました。しかし、じつは、それ以前からバリックが持つような不信感を、多くの市民たちも感じていたようです。


●手応えバッチリのゲーム難度! ラーム将軍で大暴れもできる!!

 さて、ゲームの難度とボリュームですが、ご心配無用! 『Gears3』本編の後半以上の手強いステージが待ち受けています。左右の建物にイヤらしくスナイパーが配置され、中央からずんずんとブーマーがにじりよってきたり……。ちゃんとカバーの位置を考えないと、すぐに行動不能になってしまったりします。また、机の下を無数のティッカーたちが、走り回るシーンは、難度がどうこうではなく、とても不気味! いい意味で(笑)。思わずゴキ……を連想してしまったりするかも!? もちろん、歴代の強敵、セラピードやベルセルクたちも、新たな攻略法を引っさげて待っていますよ。とくにセラピードとモーラーの連携がね……もう! キィ~ッ、悔しい(笑)!! バリックの残り少ない毛髪がプツプツ抜けていくような、そんなステキな攻撃を味わってください。


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 そして、本作で最重要なのがチャプターの一部で、“ラーム将軍を操作できる”シーン。1作目のクライマックスを飾った、あの激闘の主、ラーム将軍を操作できるんです! もちろん、猛威を振るったクリルによる攻撃だって体験できちゃいます。慣れてくると、COGの兵士を5~6人連続で葬れたり! う~ん、強い!! これじゃぁ、苦戦するはずだ(笑)。ローカスト側の目的は、将軍直属のエリート部隊を率いて、イリマの街に“インク”の闇を広めていくという内容。街を闇で満たせば、狂暴な“クリル”が舞うことになり、制圧したも同然になります。
 このクリルとは、小型の飛翔するローカストのこと。暗闇の中を無数の群れで行動し、人間だろうがローカストであろうが、暗闇に入った者を襲う習性を持っています。1作目の各所では、このクリルを避けるステージが用意されており、襲われると、ほぼ即死という凶悪な難度を誇っていました。さらにラストのボスであるラーム将軍は、このクリルを狙ったところに放ってくるのですから……。もう、マーカスのバンダナの下が、バリックみたいになるくらい、頭に血を上らせてくれたものです。
 ちなみにクリルは、1作目のクライマックスで使用された兵器、ライトマス爆弾により、全滅しているという設定なので、『Gears2』、『Gears3』からプレイをし始めた人は、知らない人もいるかもしれません。ぜひ、このDLCでクリルの爽快感と恐怖を、両方とも味わってください(笑)。


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●シビレルほどのせめぎ合い……ゼータとラーム将軍の死闘の行方は!?

 シナリオがクライマックスに近づくにつれ、戦いは激しさを増し、攻撃方法も巧妙になっていきます。とくにセロンエリートやラーム将軍が使う“インク”には、苦戦しながらも感心させられました。詳しくは書かないので、ぜひ、体験してみてください。いままで、頼っていたカバーアクションを奪われる恐怖を体験できますよ。そして、本作のシナリオの核心、ラーム将軍とゼータチームの因縁めいた幕引き……。クライマックスに近いとあるシーンでは、シリーズ作で体験したことがあるイベントがフラッシュバックしてしまいました。ほかにも、まだ幼さを残すジェイス青年の初陣や、強敵を倒した後のバリックのボヤキも聞き逃さないように! いちいち、おもしろいこと言ってますよ、あのオヤジは(笑)。
 それでは、我々、COGはキミの参戦をまってるぞ。ゼータへようこそ!!


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■山本ペンキ
海外ゲームばかりを担当していたりしますが、ゲームについては、なんでもプレイする雑食系のゲームライター。ナイスな無毛系主人公、バリックとの邂逅は、必然であったのか? あれは……あの頭は、未来の自分? うそっ、これがあたし? キレイ……なーんて言うわけないだろ! ちくしょー、それならバリックみたいにヒゲを蓄え、ぶっとい葉巻を咥えれば、カッコよくハゲることができるはずだ! なんとなくブロンソン大陸が見えてきそうだし。

ギアーズ オブ ウォー 3
発売元:日本マイクロソフト
対応機種:Xbox 360
発売日:2011年9月22日
価格:7140円[税込]
ジャンル:アクションアドベンチャー




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※『ギアーズ オブ ウォー 3』はCEROにより18歳以上のみ対象の指定を受けておりますが、掲載にあたっては、本誌掲載基準に従い配慮しています。