●正真正銘の初心者があの『ニンジャガ』に挑戦!

TAK_6822

▲早矢仕氏は、『NINJA GAIDEN』シリーズの前身、『忍者龍剣伝』のリュウをモチーフにしたアクセサリーを首に提げて登場。

 2011年9月15日〜18日の4日間、千葉県・幕張メッセにて東京ゲームショウ 2011が開催。初日のコーエーテクモゲームスブースでは、Team NINJAの早矢仕洋介氏が、みずから『NINJA GAIDEN 3(ニンジャガイデン3)』をプレゼンテーションするステージが開催された。
 ステージに登場した早矢仕氏は、まず本作のテーマが“ジャパニーズダークヒーロー”であると説明。単純に敵を倒して進むだけのゲームではなく、敵を殺すことで報いを受ける、という部分もしっかり描写され、「大人のエンターテインメントとして楽しんでほしい」(早矢仕氏)という作品になっていると語った。

TAK_6737
TAK_6742
TAK_6757

▲人を斬ることの重さを描いたトレーラー。まさに“大人のエンターテインメント”だ。

  そして、ここからがこのステージの本題。『NINJA GAIDEN』シリーズと言えば、ゲームファンのあいだでは、超絶難度で知られるタイトルだ。しかし『NINJA GAIDEN 3(ニンジャガイデン3)』では、そんな難度の高い『NINJA GAIDEN』を支持してくれるファンの期待に応えつつも、初めての人でもプレイできる、そんな仕掛けを用意しているのだという。それを証明するべく、コーエーテクモゲームスのコンパニオンを務める女性の中から、『NINJA GAIDEN』シリーズをプレイしたことがない人物“チエ”さんをステージに招き、実際に東京ゲームショウで出展している試遊バージョンをプレイしてもらうことになった。
 そこで早矢仕氏から説明されたのは、本作には“HEROスタイル”と“NINJAスタイル”があるということ。“NINJAスタイル”を選んで遊べば、従来通りの歯ごたえのある内容に。“HEROスタイル”を選ぶと、サポート機能が有効になり、アクションゲームが苦手な人をサポートしてくれるというのだ。
 ……などと説明されているうちに、ゲームがスタート。いきなりビルの上から滑空して地上に着地し、立ちふさがる敵をバッサバッサとなぎ倒していくチエさん。しかし彼女が言うには、ボタンを適当に押しているだけなのだという。早矢仕氏によると、難しいボタンの押し分けをしなくても、状況に合わせて多彩な技が繰り出されるようになっているとのこと。また、“チエ”さんは巧みに敵の攻撃をかわしたり、ガードしたりしていたが、じつはこれもサポート機能によるもの。リュウの体力が減ってくると、自動的にガードや回避を行ってくれるサポート機能が有効になり、体力が回復すると、またサポート機能が無効になる。プレイヤーに意識させずに、自然にサポートしてくれるというわけだ。
 というわけで、無事“チエ”さんは体験版をクリアー。「初めて遊ぶという女性が、本当にちゃんとプレイできるのかな……」(早矢仕氏)と少々不安げだった早矢仕氏も、ほっと胸をなで下ろす結果となった。プレイを終えた“チエ”さんも、「自分がうまいんじゃないか、っていう感覚が味わえました」と満足げだった。

TAK_6790
TAK_6793
TAK_6795

▲コントローラーを持った女性の、緊張した表情に注目。

▲解説しようとしていたデモシーンをスキップされてしまい、思わず早矢仕氏が苦笑いするひと幕も。

▲「パズルゲームを少し遊ぶくらいで、アクションゲームは苦手です……」という“チエ”さんの予想を超える好プレイに、早矢仕氏もビックリ。

●コーエーテクモゲームスブース名物!? Twitter質問コーナー

 体験版をひと通り披露したのち、東京ゲームショウ期間中、特別に開設しているコーエーテクモゲームスのTwitterアカウントに寄せられたゲームファンからの質問に、早矢仕氏が答えていくことになった。

Q1 前作の“超忍の道”などの高難度モードは、本作にもありますか?
早矢仕氏 もちろん用意しています。楽しみに待っていてください。

Q2 トレーラーを見て遊んでみたくなりました。いままでのシリーズは未プレイですが、ストーリーなどもちゃんと楽しめますか?
早矢仕氏 ストーリーは『3』だけで完結していますので、問題なく遊べます。もちろん、前作などをプレイしている方なら、「このキャラは、あの……?」などという部分も楽しんでもらえると思います。

Q3 クリアー後のシークレット衣装などはありますか?
早矢仕氏 現在開発中ですので、どれくらいおまけ要素を入れられるかはわかりませんし、下手にここでお約束すると、開発チームに「聞いてないよ!」と言われてしまいますので(笑)。でも、今回はオンライン要素もありますし、ストーリーモードも何回も楽しめる仕掛けは用意したいと考えています。

Q4 今回、脚本がかなり凝っているようですが、もう少し詳しく教えてください。
早矢仕氏 これはすでに発表したことですが、本作の脚本は、ファミコンで発売した、このシリーズの前身にあたる『忍者龍剣伝』で脚本を手がけた加藤正人さんと、Team NINJAとが協力して作り上げました。忍者が現代においてどんな活躍、苦悩、決断をするか。あまり詳しくは言えませんが、リュウの苦しみを感じ取ってほしいですね。


 最後に、早矢仕氏からファンへのメッセージは以下の通りだ。

「シリーズファンの方に楽しんでもらえるものを、というのはもちろんですが、いまの時代にふさわしい、いま求められているものはなんだろう、と考えて開発してきました。発売まではまだもう少しかかりますが、ぜひ楽しみにしていてほしいです」

TAK_6815
TAK_6816
TAK_6802

▲ファンからの質問によどみなく応えていく早矢仕氏。

▲一方そのころ、『NINJA GAIDEN 3(ニンジャガイデン3)』の試遊は、ビジネスデーながら40分待ち状態の人気ぶりだった。