30秒で世界を救え! 『HALF-MINUTE HERO -Super Mega Neo Climax-』インプレッション
ゲーム Xbox 360 インプレッション●気持ちを切らさずに最後までプレイできる
30秒で世界を救う、RPGの快作マーベラスエンターテイメントの『勇者30』がXbox LIVE アーケードで装いも新たに登場。『HALF-MINUTE HERO -Super Mega Neo Climax-』として配信中だ。ここでは、シリーズが大好きなライターの戸塚伎一に、本作の魅力を語ってもらった。
「魔王が“世界を滅ぼすハメツの呪文”を唱え終えるまで、残り30秒……世界を救ってくれ!」という投げやりなゲームスタイルが多くのユーザーの度肝を抜いたハイスピードRPG『勇者30』。そのグレードアップ移植版が登場するとあっては、放っておけません。オリジナルのPSP版をプレイし、そのあえてローファイなグラフィックと、意外に壮大なファンタジーストーリーに感動したおっさんゲーマーとして、どうすごくなっているかが、単純に気になるんです。
まず一目みてわかる大きな違いが、グラフィック。オリジナル版は、1990年代初頭までにリリースされた16ビット家庭用ゲーム機水準のドット絵で表現されていました。
その点本作は、HD出力対応ハードの強みを活かした、ポップで暖かみのあるグラフィックデザイン調。各登場人物の表情などのディテールがある程度描かれているので、オリジナル版の、ある意味突き放した印象はだいぶ薄まっています。……まあ、その突き放した感じが、おっさんゲーマー的にはグッとくるんですけどね。
主人公キャラがパーツ単位で装備する武器・防具も一目瞭然。オリジナル版の、なんだかぐしゃっとした感じは完全に払拭されています。……まあ、ぐしゃっとしてよくわからないけど、ちゃんと絵が変化するところが、おっさんゲーマー的にはグッとくるんですけどね。
本作にはオプション設定で、グラフィックをオリジナル版と同じスタイルにすることもできるので、「さっきからおっさんおっさん、しつこいよ!」という方は、実際に見比べてみるのがいいでしょう。
メインのゲームモード“勇者30”のゲーム内容は、オリジナル版とほぼ同じ。フィールド移動中や戦闘中、刻一刻と減っていく残り時間タイマーを気にしつつ、戦闘によるレベルアップ、町や村での買い物&情報収集、ゲーム展開が有利になるイベントをこなして、タイマーが0になる前に魔王にトドメをさせばクエストクリアー。複数のルート分岐がある全30のクエストを制覇すればエンディング……となります(各クエストクリアー時にもスタッフロールが流れるけど、超高速ですっ飛ばせます)。
町や村にいる間はタイマーが一時停止するので、ひと息つくことができます。残り時間は、町の中にある“時の女神像”に献金することでフル状態(30秒)に回復。これを利用することで、実際のプレイタイムを30秒以上にすることができるので、一部の特殊なステージ以外は、じっくり時間をかければ誰でもクリアーできるようになっているのがうれしいです。
『〜Super Mega Neo Climax』では新たなルート分岐&クエストが追加された上、すべてのクエストをプレイタイム30秒以内でクリアーできるよう、ゲームバランスが再調整されているそうです。あまりに挑発的(?)な仕様に、私もゲーマー根性を刺激され、いくつか挑戦してみたのですが……標準コントローラーでの4方向移動を克服できず、早々に挫折しました。入力デバイスの特徴やクセになじむことを含めたゲーム攻略に意欲を燃やせるユーザーであれば、かなりやりがいがあると思います。どーしても無理! という場合は、方向パッドの入りっぷりがいいと言われるワイヤレスコントローラーSEを導入する手もありますが、このあたりは自己責任で。
“勇者30”をクリアーすると順次アンロックされていく外伝ゲームモード“魔王30”、“王女30”、“騎士30”は、『〜Super Mega Neo Climax』にも収録されています。ただし、オリジナル版ではそれぞれ異なるゲームシステムが採用された全30ステージのミニゲーム形式だったのに対し、本作では、“勇者30”と同タイプの特殊RPG形式に統一されています。ステージ数やシナリオもぐっと短縮され、オリジナル版経験者としては“あっさりしたダイジェスト”との印象を受けました。これら外伝モードをすべてクリアーすると、“勇者30”を含めたすべての冒険の集大成となるゲームモードをプレイできるのですが、そこに至るまでの気持ちの盛り上がりという点では、若干物足りなさを感じました。
とはいえ、気持ちを切らさず最後まで一気にプレイしやすくなったのは確か。ひと通り遊んでから、あとは各クエストのタイムアタックなど、自分なりの目標をもったプレイに移行するのがいいでしょう。
■戸塚伎一プロフィール
ファミ通Xbox 360誌でクロスレビューを担当する文章&漫画かき。2年前に本作のオリジナル版をプレイして以来、しばらく遠ざかっていた大作系RPGに、すんなり手をだせるようになりました。ひょっとしたら本作は、RPGのリハビリ用にも役立つんじゃないかと思います。
[戸塚伎一の過去のレビュー記事]
※Kinectならではの格闘ゲーム『ファイターズ アンケージ』インプレッション
※衝撃の展開に真実味が宿る『HOMEFRONT(ホームフロント)』インプレッション
※ハンドル操作をベースにしたアクションバラエティー、『Kinect ジョイライド』プレイインプレッション
※良質な舞台を観終わったあとの余韻を漂わせる良質な娯楽作『ゴースト トリック』インプレッション
※他作品とは一線を画するオリジナリティーが魅力『ジャストコーズ2』インプレッション
※操作しているだけで幸せな気持ちになれる会心の1作、『BAYONETTA(ベヨネッタ)』インプレッション
※ローカライズされてこそ増した楽しみ、『ギアーズ オブ ウォー 2』インプレッション
※ゲーマーにとってのまさに“故郷” 『イースI&IIクロニクルズ』インプレッション
※演出、シナリオ……ゲームファンの心をくすぐる『銃声とダイヤモンド』インプレッション
※30秒の戦いにすべてを注ぎ込んだ快作『勇者30』インプレッション
※まさに硬派! 骨太のSFワールドを満喫せよ『Mass Effect(マスエフェクト)』インプレッション
※人間の“表と裏”を描く『Another Time Another Leaf(アナザータイムアナザーリーフ)〜鏡の中の探偵〜』インプレッション
※プロ野球ファンの皆さん、球春到来です! 『実況パワフルプロ野球NEXT』インプレッション
※伝説的なシューティングがPSPで蘇る『零・超兄貴』インプレッション
※“現実”と“妄想”が入り乱れる不思議な体験……『カオスヘッド ノア』インプレッション
※仲間と戦うことの力強さと、圧倒的なゾンビの恐怖と……『レフト 4 デッド』インプレッション
ソーシャルブックマーク |
評価の高いゲームソフト(みんなのクロスレビュー) |
| ※ ブログ・レビューの投稿はこちら!(ブログの使い方) | |
この記事の個別URL
その他のニュース
Fuga: Melodies of Steel 2 Fan Survey Results!
サイバーコネクトツ―が実施した『戦場のフーガ2』の登場キャラクターの投票結果を英語にてご紹介。
『戦場のフーガ』最新アプデで追加されたジュークボックスに参加した公式アンバサダーのコメントを紹介。タラニスのトートバッグやTシャツのグッズ情報も
サイバーコネクトツーが発売している『戦場のフーガ2』の最新アップデート情報をまとめてご紹介。戦車タラニスがデザインされた公式グッズの情報も。
【漫画の裏側を語る!】『チェイサーゲーム』原作コラム 『デバッグルーム』シーズン2 第35回
サイバーコネクトツー松山社長が『チェイサーゲーム』の短期連載期間中、ゲーム業界のウラ秘話を赤裸々に解説する『デバッグルーム』のシーズン2の第35回をお届け。
【ゲームソフト販売本数ランキング TOP30】集計期間:2024年08月26日〜2024年09月01日
『ガンダムブレイカー4』のSwitch版が首位獲得、『ウマ娘 プリティーダービー 熱血ハチャメチャ大感謝祭!』が2位に
ギャグ漫画『ELDEN RING 黄金樹への道』第49話公開。褪夫vs褪夫、その決着やいかに!?
アクションRPG『エルデンリング』をもとにしたギャグ漫画作品『ELDEN RING 黄金樹への道』が、“COMIC Hu(コミックヒュー)”にて2024年9月4日に更新され、新たに第49話が公開となった。
『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第52.5回
サイバーコネクトツー松山社長が『戦場のフーガ』の開発秘話を赤裸々に解説する『インターミッション』。第52.5回をお届け。
【企画を携え、再び東京】『チェイサーゲーム』シーズン2 第35話 失われた楽園(2)
アニメ業界の闇に切り込む内容となったシーズン2の『チェイサーゲーム』は、実在のゲーム制作会社サイバーコネクトツーを舞台にしたゲーム業界お仕事マンガ。シーズン2の第35話を掲載。
【ゲームソフト販売本数ランキング TOP30】集計期間:2024年08月19日〜2024年08月25日
『パワフルプロ野球2024-2025』のSwitch版が2週連続、5度目の首位を獲得
【 あのとき、バウムとシュトーレンは……。 “戦争×復讐×ケモノ”マンガ】『戦場のフーガ 鋼鉄のメロディ』第52.5話
ファミ通.comで連載されている“戦争×復讐×ケモノ”をテーマにしたドラマティックシミュレーションRPG『戦場のフーガ』の公式コミカライズ、『戦場のフーガ 鋼鉄のメロディ』の第52.5話を掲載。
【ゲームソフト販売本数ランキング TOP30】集計期間:2024年08月12日〜2024年08月18日
『パワフルプロ野球2024-2025』のSwitch版が2週ぶりに首位獲得











