ヨーロッパ最大規模の日本エンターテインメントフェスティバルが開催[JAPAN EXPO]
ゲーム プレイステーション3 Xbox 360 ニンテンドー3DS●複数のゲームメーカーが出展
2011年6月30日〜7月3日(現地時間)の4日間、フランスのパリ郊外にあるパリノール ヴィルパントにて、ヨーロッパ最大規模のエンターテインメントフェスティバル、JAPAN EXPOが開催されている。今年で11周年を迎える本イベントは、マンガやアニメ、グッズなどの販売や作家によるサイン会のほか、ライブやファッションショー、さらには空手や柔道といった日本文化の紹介など、日本に関するさまざまな催し物が開かれるイベントだ。もちろん、ゲームもその例にもれず、複数のゲームメーカーが出展を行っている。大きな盛り上がりを見せるJAPAN EXPOの開催初日の模様をリポートしていこう。
会場を訪れてまず驚かされたのは、来場者の数。それもそのはず。昨年の来場者数は、17万4000人。それほど日本文化への情熱的なファンが多いということだ。会場となっているパリノール ヴィルパントは、パリの郊外にある巨大な展示場。JAPAN EXPOで使われているホールは大別すると3つあり、ひとつは武道や書道、茶道といった日本の伝統文化や、マンガやアニメ、ファションなどのポップカルチャーが展示されているホール。もうひとつは最新ゲームの試遊台が置かれているホール。3つ目はライブが行われる巨大なライブステージだ。会場のメインゲートをくぐると、目の前には小さなブースがぎっしりと立ち並んでいる光景が広がる。東京ビッグサイトで開催されている、コミックマーケットのような感じと言えばわかりやすいだろうか。展示というよりも、グッズ販売やデモンストレーションを行っているブースが多いのが印象的だった。
一方、ゲーム展示ブースは、それぞれスペースが広く、日本のゲームメーカーとしては、任天堂、バンダイナムコゲームス、セガなどが出展。また、デベロッパーながらもグラスホッパー・マニファクチュアが出展を行っていたことも興味深い。欧州で人気を博している同社の意気込みを強く感じた。
▲こちらも任天堂ブース。ニンテンドー3DSで無料配信されている『ポケモン立体図鑑BW』を紹介するコーナー。巨大ARが設置されており、記念撮影が行えるようになっていた。スタッフがその場で作ってくれる、紙のボウシも大人気。 |
▲バンダイナムコゲームスのブースでは、プレイステーション3用ソフト『聖戦士星矢戦記』の世界初となる試遊台が設置されており、注目を集めていた。ゲームの詳細な内容に関しては、後ほどプレイリポートとしてお届けする。 |
▲グラスホッパー・マニファクチュアブース。プレイステーション3、Xbox 360用ソフト『Shadows of the DAMNED(シャドウ オブ ザ ダムド)』の試遊台コーナーのほか、TシャツやiPhoneケースの販売も行われていた。 |
▲グラスホッパー・マニファクチュアのサウンドディレクター、山岡晃氏のサイン会の模様。山岡氏はJAPAN EXPOに公式のゲストとして招かれているだけあって、多くの来場者が列を作っていた。ちなみに、山岡氏はサイン会やトークショウのほか、ライブも行う予定となっている。 |
ゲームが展示されているホールには、中規模なステージがあり、特定の時間にイベントが開催されていた。内容はまちまちなのだが、その中でとくに多くの人を集めていたのが、バンダイナムコゲームスのイベント。人気タイトルの発表、開発者によるプレゼンテーション、さらには日本でもまだ発表されていない情報が飛び出すなど、大きな盛り上がりを見せていた。
▲終始アットホームな雰囲気で行われたバンダイナムコゲームスのステージイベント。開発者の解説とともに、プレイステーション3用ソフト『聖戦士星矢戦記』、プレイステーション3、Xbox 360用ソフト『ドラゴンボール ゲームプロジェクト AGE2011(仮題)』といったタイトルの最新PVが上映された。 |
▲フランスでも高い人気を誇るRPG『テイルズ オブ』シリーズ。フランスではまだ発売の予定はないものの、プレイステーション3用ソフト『テイルズ オブ エクシリア』の最新PVが公開。本作のプロデューサーを務める馬場英雄氏は、「皆さんからの要望の声が大きければ、フランスでの発売を検討します」とコメントし、客席からは大きな歓声があがっていた。 |
▲ステージイベントの最後に登場したのは、サイバーコネクトツーの松山洋氏。松山氏は、ナルトのコスプレで登壇。日本では2011年秋に発売が予定されているPSP用ソフト『NARUTO-ナルト-疾風伝 ナルティメットインパクト』を紹介。大きな盛り上がりを見せたのだが、松山氏はさらに話を続け「バンダイナムコゲームスのブース、何か寂しかったでしょう? 皆さんの声に応え、いまから『NARUTO-ナルト-疾風伝 ナルティメットストーム ジェネレーション』の試遊コーナーをオープンします!」とコメント。この発言を受けて、会場からは割れんばかりの歓声があがる。しかし、これで終わらないのが松山氏のスゴイところ。「さらに、試遊された方には、もれなく『NARUTO-ナルト-疾風伝 ナルティメットインパクト』の体験版を差し上げます! 日本でも配っていないUMDの体験版です!!」と発言。この瞬間、会場のボルテージは最高潮に達し、松山氏が登壇中にも関わらず、席を立ってバンダイナムコゲームスブースに走り出す人まで現れていた。 |
▲ステージイベント後、バンダイナムコゲームスに現れた『NARUTO-ナルト-疾風伝 ナルティメットストーム ジェネレーション』の試遊コーナー。一楽ラーメンを再現した憎い演出。日本での発売日は未定だが、プレイステーション3、Xbox 360の両機種で発売される予定だ。 |
▲試遊コーナーにて松山氏に「NARUTO-ナルト-疾風伝 ナルティメットインパクト』体験版に関して話をうかがったところ「日本のファンの方々にも、触っていただく機会を設けますので楽しみにしていてください! また、『NARUTO-ナルト-疾風伝 ナルティメットストーム ジェネレーション』には、皆さんからのご要望が多かった、白と再不斬が登場します。さらには雷影、そして万華鏡車輪眼を開眼したサスケも登場しますので、ご期待ください!!」と作品の魅力を熱く語っていただいた。 |
最後に、JAPAN EXPOの来場者の半数近くはコスプレイヤー。ゲームやマンガのキャラクターに扮しているだけではなく、セーラー服やオリジナルの衣装を身にまとっている人も多かった。ここでは、数人の写真をピックアップしてお届け。後日、まとめて記事をアップする予定なので、お見逃しなく!!
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