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E3後のXbox 360の国内戦略は!?――日本マイクロソフト泉水氏に訊く【E3 2011】

ゲーム Xbox 360
E3のマイクロソフトブースで、日本マイクロソフト 執行役 常務 ホーム&エンターテイメント事業本部長の泉水敬氏にインタビューを敢行。E3でのプレスカンファレンスを受けての国内展開などについてお話をうかがった。

●Xbox 360もリビングへ――コアからカジュアルまで楽しめるコンテンツを多数用意

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 2011年6月7日〜9日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスにて開催中の世界最大のゲーム見本市E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)2011。そのマイクロソフトブースで、日本マイクロソフト 執行役 常務 ホーム&エンターテイメント事業本部長の泉水敬氏にインタビューを敢行。E3でのプレスカンファレンスを受けての国内展開などについてお話をうかがった。

――今年は、コア層とライト層など、さまざまなターゲット層に届く強力なタイトルを全面に押し出すというカンファレンス(“Xbox 360 E311 Media Briefing”)でしたね。

泉水敬(以下、泉水) 今年は充実したコンテンツをお見せしようと思っていました。

――ある意味、Xbox 360の集大成とも言えるコンテンツが揃った感じで。

泉水 まさにそのとおりです。

――今回、Kinect(キネクト)の比重がさらに重くなったタイトルラインアップですが、昨年の発表のときはどちらかと言えばファミリー層向けのタイトルが多い印象でした。今年はコアゲーマー寄りのゲームも増えてきましたね。

泉水 Xbox 360はコアからカジュアルにシフトしたわけではなくて、コアからカジュアルまで楽しめるものになってきます。昨年はカジュアル路線になるのか、とよく聞かれましたが、カンファレンスも『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』から始まり『TOMB RAIDER(トゥームレイダー)』、『ゴーストリコン フューチャーソルジャー』などと続きましたから(笑)。Xbox 360プラットフォームではKinectというシステムが、ほかにない特徴ですので、これを推進するにはコア層向けのタイトルも必要だと感じていました。

――カジュアル層向けでも『Kinect: Disneyland Adventures』を筆頭にいろいろなタイトルが発表されました。この『Kinect: Disneyland Adventures』は日本ではいつごろ発売されますか?

泉水 世界とほぼ同時期の発売を予定しています。現在、開発と同時にローカライズの作業も進めています。

――日本では『Kinect: Disneyland Adventures』をどう戦略に活かしていくおつもりですか?

泉水 Kinectは、まだまだ認知度・理解度が低いんですね。まだまだアピールが足りないというところが課題だと思っています。そこで『Kinect: Disneyland Adventures』もそうですが『Kinect Star Wars』といった、誰もが知っている作品のタイトルをキッカケにKinectを知り、実際に触ってそのよさを実感してもらいたいんです。そのための宣伝活動もしっかり、徹底的にやっていきます。

――YoutubeやUFC Liveとの提携などの発表がありましたが、そういったゲーム以外のサービスを今後日本で展開する予定はありますか?

泉水 今回のカンファレンスで我々が明確にアピールさせていただいたのは、テレビ放送などゲーム以外のコンテンツも積極的に取り込んでいこうということです。それは日本でも同様ですが、日本での放送の映像配信といった場合、Xbox 360以外でもそうですが、ひとつひとつ整理して進めていかないとならない課題が山積みで、いまいろいろと調整している段階です。

――Kinectタイトル以外に関していうと、直近では『ギアーズ オブ ウォー 3』になりますか?

泉水 そうですね。そのあと『フォルツァ モータースポーツ4』、年末にはサードパーティさんからの作品『ファイナルファンタジーXIII-2』、『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』なども控えています。今年の年末は、コアなゲームファンによろこんでいただけるタイトルもかなりあると思いますよ。

――今回のE3はもちろんですが、以前から各ハードメーカーさんはリビングで使ってもらえるようになる施策に取り組んでいます。Xbox 360もカジュアルゲームの展開、ゲーム以外のコンテンツを展開するということで、今後、リビングの取り合いがさらに激化していくことになると思いますが、その点についてはどうお感じですか?

泉水 過去においては、Xboxはコア層を中心としたユーザーが多く、リビングというよりは個人の部屋で、といった利用が多かったと思います。Kinectを中心として誰でも楽しめるコンテンツを揃えていくことで、リビングに置いていただけるようになると考えていますが、同じリビングでの使われかたも、それぞれのハードで方向性が少しずつ違うと思いますので、共存できるかもしれません。競合する場合でもそれによってゲーム業界が活性化するので、私はいいと思います。いまはゲーム機自体もさまざまな機能が付いていて、ゲーム業界だけではなく、ほかの業界との競争もありますし。そのなかでゲーム業界自体を高めていくために、切磋琢磨していく必要もあると思います。選択肢があることもユーザーの皆さんにとっていいことですから。

――Wii UというHDゲーム機も発表されましたし、同発表会でコア層向けのタイトルも紹介されていました。それぞれ方向性が明確に違っていたように思っていたんですが、かなり同じ方向に近づいてきましたね。

泉水 Xbox 360でもカジュアル向けのディズニー作品が登場しますしね(笑)。

――時代が変わったことを実感します。リビングにXbox 360を置くと、どんなメリットあるのかアピールしていただけると。

泉水 リビングで利用していただくには、ゲームに限らず、皆さんに楽しんでいただけるコンテンツが豊富にあることが必須条件だと思っています。それらコンテンツを揃えていくことが我々の目標でもありますし、戦略でもあります。Xbox 360がほかと明確に違うのは、Kinectによってコントローラを使わずゲームもできるし、テレビや映画の視聴などさまざまなコンテンツの操作もできるという点です。これを家庭の中で広めていきたい。我々の統計では、世界のユーザーがXbox 360を利用している時間の6割がゲームで、残り4割の時間はほかのことに使っている。4割もゲーム以外のことに利用していただけているんです。しかも、ゲームをプレイしている時間が減っているわけではなく、ゲーム以外の用途にXbox 360を使い始めた方が多いということなんです。日本でもそういった使いかたを広めていきたいですね。今後は、“Bing(ビング)”を活用した音声検索機能で、楽しみたいエンターテイメントコンテンツを、すぐに探し出すことが可能になりますし、かなり便利になると思います。“Bing(ビング)”は来年になりますが日本でも利用可能になります。

――Xbox 360ユーザーに向けてメッセージを。

泉水 日本でXbox 360を支えてくださっているユーザーの方々には、これまで以上にゲームラインアップを提供することをお約束します。コントローラを使う作品も究極のレベルにまで達した作品ばかりですので、ぜひ楽しみにしていただければと思います。また、Kinectを使って、そういったコアなタイトルやカジュアルなタイトルを家族や友だちと体験を共有していただければと思っています。

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