Kinectならではの格闘ゲーム『ファイターズ アンケージ』インプレッション
Xbox 360 ゲーム インプレッション●日々の健康維持に役立てられる!?
Kinectで対戦格闘を極める! 国内販売元・日本マイクロソフト、発売元・ユービーアイソフトによるXbox 360 Kinect専用タイトル『ファイターズ アンケージ』。同作の魅力をライターの戸塚伎一がインプレッションする!
ゲームの中ではかなり荒っぽいことを平然とやってのけるのに、当の本人はヒョロヒョロ。ゲーマーにはよくあるケースです。私もそれに該当するひとり。整体やマッサージ屋さんによれば「何かスポーツしていそうな体つき」らしいけど、実際にやっているのは、自宅でゲームのコントローラーを握りしめることくらい。このままでは肉体を無駄に鈍らせていくだけ。かといって、何か健康的な趣味をすぐに持てるほど爽やかな性格でもない。……自然に全身運動できる、おもしろいテレビゲームがあれば、万事解決ってことか!! そんな都合のいいソフトとしてつきあえる可能性を持っているのが、Kinect専用の格闘アクション『ファイターズ アンケージ』です。
基本的なゲーム内容は、いかついファイターと打撃技でタイマン勝負、というシンプルなもの。モニター(Kinectセンサー)に向かって拳を突き出せばストレートパンチ、足を投げ出せばフロントキック……といった具合に、身体の部位とその軌道に応じた技を、画面上のプレイヤーキャラクターがくり出します。といっても、全身操り人形状態でどんな動きも再現するわけではなく、あくまで特定の動きに対応した技が出る仕組みなので、やたらめったら手足をバタバタさせても、実りは多くありません。敵を倒すには、自分勝手なタイミングで技を出すだけではなく、相手の動きやコンディションを読み、適切なタイミングで適切なアクションを実行する必要があります。敵との距離(ファイティングレンジ)に合わせた技を出さなければ攻撃が当たらないのはもちろんのこと、挑発したり汗を拭ったりといった“隙”を見逃さず、攻めどころで一気に畳みかけることも重要です。
敵が特定の攻撃を仕掛けてくると、ゲーム進行が一時的にスローモーションになり、ブロック(防御)またはドッジ(回避)のアクションをするよう指示が出ます。これに素早く対応できればダメージは一切受けないばかりか、画面左側に表示されているスーパー・ストライクゲージが上昇します。しかも、ゲージが満タンになると、強力な必殺技が発動可能に。このあたり、攻防をシンプルに一体化したシステムは、うまい落としどころだと思いました。
ゲームスタートし、アクションの基礎を実戦形式で学ぶトレーニング・セッションが終了すると、複数の対戦相手と好きな順番で戦えるリーグ戦モードにそのまま突入します。最初のリーグ(リーグ3)の対戦相手は6人。それぞれ、独自の方向性のガラの悪さと攻撃スタイルを持っています。基本的には、ガードを固めて相手の出方を伺いつつ、試合開始前に表示されるワンポイントアドバイスに沿った攻めかたを心がければ、まったく歯が立たないということはないでしょう。ただ、ひとつ上のリーグに進むためには、より短い試合時間、より少ない被ダメージで勝利する必要があります。やり込み要素のあるゲームとして長期的にみれば、対戦相手ひとりひとりに対する戦法を限りなくスマートにしていくことが、重要課題になってくるでしょう。
じつは私は、今回のレビューのために、ここ2ヵ月ほど本作を地道にプレイしてきました。なんとかリーグ3まで進み、対戦相手が12人まで増えたのはいいのですが、敵の体力や反応速度が大幅に向上しているため、なかなかいい勝ちかたができなくなってしまいました。全身を激しく動かした末に負けたときのガッカリ感は大きく、試合後は『あしたのジョー』ばりに真っ白に燃え尽きることしばしばです。
本作を続けてきて気づいたのは、長時間プレイしても息が切れにくくなったなど、基礎体力が明らかに向上したこと。最初のうちはペース配分を考えず、ぶっ通しで戦ってはフラフラに……をくり返していました。アクションの加減もわからず、連続してドッジする場面では腰に大きな負担をかけ、湿布のお世話になったりもしました。しかし、戦いの合間にこまめに水分補給し、各アクションをより柔らかい動きで出すことを心がけるようになってからは、より長時間のプレイに対応できるようになりました。
本作は、誰にも迷惑をかけずに徒手空拳をくり出せる“ストレス解消ソフト”として、刹那的に楽しむこともできます。しかし、華麗な勝利の瞬間と、Xbox 360ゲームおなじみの各種実績の達成をモチベーションにしつつ、じっくり取り組むことで、日々の健康維持に役立てられる側面も確かにあります。自身の運動不足に目を背けてきたゲーマーの皆さんは、一日のゲーム時間のシメに、本作を組み込んでみてはいかがでしょうか?
※本作の健康面の効果に関する記述は、あくまで個人の感想です。
■戸塚伎一プロフィール
ファミ通Xbox 360誌でクロスレビューを担当する文章&まんが書き。『ファイターズ アンケージ』をプレイしている姿を家族にまじまじと見られるのに、まだ慣れません。皆が寝静まってからプレイしようにも、必殺技を出すときに“大きなかけ声”を出す必要があるので、なかなか難しいところです。とりあえず“大きな咳払い”で代用していますが……。
[戸塚伎一の過去のレビュー記事]
※衝撃の展開に真実味が宿る『HOMEFRONT(ホームフロント)』インプレッション
※前作をさらに上回る魅力『Mass Effect 2(マスエフェクト 2)』プレイインプレッション
※ハンドル操作をベースにしたアクションバラエティー、『Kinect ジョイライド』プレイインプレッション
※良質な舞台を観終わったあとの余韻を漂わせる良質な娯楽作『ゴースト トリック』インプレッション
※他作品とは一線を画するオリジナリティーが魅力『ジャストコーズ2』インプレッション
※操作しているだけで幸せな気持ちになれる会心の1作、『BAYONETTA(ベヨネッタ)』インプレッション
※ローカライズされてこそ増した楽しみ、『ギアーズ オブ ウォー 2』インプレッション
※ゲーマーにとってのまさに“故郷” 『イースI&IIクロニクルズ』インプレッション
※演出、シナリオ……ゲームファンの心をくすぐる『銃声とダイヤモンド』インプレッション
※30秒の戦いにすべてを注ぎ込んだ快作『勇者30』インプレッション
※まさに硬派! 骨太のSFワールドを満喫せよ『Mass Effect(マスエフェクト)』インプレッション
※人間の“表と裏”を描く『Another Time Another Leaf(アナザータイムアナザーリーフ)〜鏡の中の探偵〜』インプレッション
※プロ野球ファンの皆さん、球春到来です! 『実況パワフルプロ野球NEXT』インプレッション
※伝説的なシューティングがPSPで蘇る『零・超兄貴』インプレッション
※“現実”と“妄想”が入り乱れる不思議な体験……『カオスヘッド ノア』インプレッション
※仲間と戦うことの力強さと、圧倒的なゾンビの恐怖と……『レフト 4 デッド』インプレッション
| メーカー | ユービーアイソフト(国内販売:日本マイクロソフト) |
|---|---|
| 対応機種 |
Xbox 360
|
| 発売日 | 2011年05月26日 |
| 価格 | 5,880円[税込] |
| ジャンル | アクション / 格闘 |
| 備考 |
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