今井麻美NEWシングル『遠雷』や2ndソロライブについて、その想いを語る

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2011年5月25日に自身6枚目のシングル『遠雷』をリリースする今井麻美。そんな彼女のインタビューをお届け!!

●6thシングル発売! 8月には7thシングルやライブBD&DVDも!

 2011年5月25日に自身6枚目のシングル『遠雷』をリリースする今井麻美。同5月15日には2ndソロライブを開催し、大成功を収めた彼女が、NEWシングル『遠雷』、そして2ndソロライブについて語る合同インタビューが行われた。また、ファミ通.comで大好評配信中のWebラジオ『今井麻美のSinger Song Gamer』から2011年6月25日に発売されるCD+DVD『今井麻美のSinger Song Gamer Okinawa Stage』についても語ってもらった。今回のインタビューには多数のメディアが集まるなど、その人気もうかがい知れる彼女の、“いま”に、ぜひ耳を傾けてほしい。

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■今井麻美

――まずは、先日行われましたライブの感想をお願いします。
今井麻美(以下、今井) 終わってから、まだ1週間しか経ってないんですけれど、遥か昔のことのような気がしてならない今日この頃です(笑)。本当に多くの方に来ていただいて、O-EASTという大きなステージにひとりで立てる日が来るなんて、まったく予想していなかったです。田舎からウチの両親も見に来てくれたんですけれども、終わったあと、翌日までずっと「夢のようだった」という風に言っていまして、私も同じような気持ちでした。1回目のライブは去年(2010年)の12月だったんですが、わけのわからないまま準備が終わり、本番が終わり、まさに通り過ぎていったような感覚だったんです。でも、今回のライブは最初から最後まで、リハも含めて楽しみながらステージを終えることができました。これもやっぱり支えてくださっているスタッフさんが、私がいちばんいい環境で歌えるようにと、いろんな準備をずっとしてくださっていたことが実を結んだのかな、と感じています。

――2時間予定だったんですけれども……。
今井 あ……言っちゃダメ…………。

――え? 言っちゃダメなの?(笑)
今井 …………う、言っていい。

――調子よかったからなんだろうな、と僕は思っていたんですが、ライブの時間が3時間を超えるという……。
今井 この記事をご覧になられている、ライブを観に来てくださった方。とくに新幹線がなくなってしまったという皆様に、多大なるご迷惑をおかけしたことをこの場を借りて謝らせていただきます。ステージが終わって、気持ちよくアンコールも終わり、「ありがとー、またねー!」とステージの袖に戻っていった直後にプロデューサーから「長すぎだよー!」って言われたのは一生忘れられません(笑)。「労いの言葉じゃない!」って。(ライブの時間が)長くなっている自覚はあったんですが、それでも終われたことに対する感動の余韻に浸っている瞬間の出来事だったので、一瞬何が起こったのかわからなくて目をパチクリさせてしまいました(笑)。ただ、たしかに3時間と言えば、ソロライブとして考えたらちょっとだけ長いかな、とは思います。つぎは土曜日がいいかなーみたいな(笑)。なぜこうなってしまったのか、原因は分かっているんです。ひとつは、めちゃめちゃ調子がよかったということ。もうひとつは、1曲目と2曲目が私の曲の中ではわりとアップテンポなかわいらしい元気系ソングだったんです。それで1曲目を歌っている最中から調子を上げ過ぎてしまいまして、心臓が口のあたりにあるような感覚だったんですよね(笑)。「あ、はしゃぎすぎた!」と思って、その溜飲を下げようと思って、2曲目と3曲目のあいだにしゃべり過ぎてしまったんです。ここからちょっといろんなもののテンポが崩れ始めてしまいました(笑)。私、しゃべるのはあまり疲れないんですよ。しゃべっているのはどちらかと言うと休憩に近いので、トークの合間に休憩をしていたんですね、それが3時間に及ぶ原因かな、と。次回があるときは伸びても2時間ちょっとから2時間半ぐらいのあいだで押しとどめたいな、と思います。もしつぎのライブがあるときは、その点を2番目ぐらいのテーマにしたいと思っているので、つぎは新幹線の切符を取っても大丈夫だと……思いたい!(笑)

――僕も最後はずっと受付にいて、お客さんの中には「帰れなくなった」という人もいましたけど、みんなそれでも「大丈夫です!」って明るく帰って行ったから、きっと大丈夫なんじゃないですかね。
今井 よかった。私も親友のめぐちゃんが群馬でお仕事をしていて、群馬から渋谷まで見に来てくれたんです。ライブのあと、その足で群馬まで帰らなきゃいけなかったんですけれど、ライブ後に時間を見て「おっと麻美ちゃん?」と思ったみたいで。ギリギリ終電には間に合ったようなんですが、置いてあった荷物を取りに会社まで行ったものの、会社のシャッターが全部閉まっていたそうで。何も回収できずに、そのまま宿まで帰ったらしいです(笑)。

●6枚目のシングル『遠雷

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――ライブでもお披露目された『遠雷』ですが、いよいよ発売が迫ってきていまの感想はいかがですか?
今井 おだやかでやさしくて、いままで私がシングルとして出してきたどの曲とも、また少し雰囲気が違う、やさしい大人の女性みたいな曲です。ライブで歌っていて、すごくゆったりとした気持ちになれたような気がします。とくにライブの前半部分には元気な曲を集めていたんですが、その中でもいちばんやさしい曲だったんです。そのおかげもあってか、皆さんの印象に強く残っていたみたいで、関係者の方からも『遠雷』がすごく好きだと言っていただけたりして、すごくうれしかったです。

――表題曲でこういうタイプは今井さんのシングルとしては珍しいですよね。
今井 そうですね。いままではアップテンポの曲や、カッコいい系、おどろおどろしい系が多い中、いわゆる癒し曲なんですよね。こういう曲が受け入れられるかというのは、私の中でもチャレンジでした。ただ、ライブを終えて、この曲のことを好きだと言ってくれる人がいたことが発売前からわかったことはすごくうれしかったです。ライブで歌えてよかったな、と思いました。

――今井さんのオススメポイントは?
今井 メロディーラインと編曲の音楽の絡み合いというのが、本当にやさしくて、包み込んでくれるような雰囲気の曲で、聴いていると穏やかになる音ばかりなんです。言葉も穏やかで、やさしい曲になりました。この曲は『Ever17』のエンディングテーマとなっているんですけれど、私のソロ活動は『Ever17』から始まったと言っても過言ではないので、そういった意味でも自分の中では節目になる作品のひとつになったな、と思っています。私の中の慈愛をふんわりと歌声に乗せるようにがんばったので、そういった部分を聴いてほしいな、と思います。

――『Ever17』のリメイク版のエンディングであるということを意識はされましたか?
今井 ゲームのストーリー自体は自分も知っているので、ゲームが終わったあとに、どのシーンで聴けるかということをだいたいわかっているわけです。前の『Ever17』のときは少しアップテンポな力強い曲で、またもう1回やりたくなるような雰囲気だったんですけれども、今回の曲はやさしく迎え入れてくれるような曲なので、言葉ひとつひとつのエッジを、なるべく柔らかく歌うように気をつけました。映画館に行ったときに席を立ちたくないな、と思う映画ってあるじゃないですか。電気がつくまでこの場にいたいな、と思えるような。そんな曲になるように気をつけました。曲を聴きながら、作品世界に没頭できたらいいな、と思ったので、曲が前に出すぎて押しつけにならないようにということを意識して歌いました。

――カップリング曲はPSP用ソフト『白衣性恋愛症候群』のオープニングテーマ『想いの羽根〜Angelic White〜』という曲ですが、この曲もライブで歌われていましたよね。
今井 そうですね。CDで録音したときよりも、ライブで歌ったときのほうが馴染みがよくて、すごくライブ映えする曲だなぁという印象を受けました。私は高音が特徴的だと言われているんですけれども、そういった部分を引き出してくれる、ギリギリまで挑戦しようという意志を感じられる曲ですね。

――この曲をもらったときの印象は?
今井 爽やかな曲に聴こえるんですけれど、すごく難しくて。もらったときにちょっとクラっとしたぐらいなんです。レコーディングでは歌えるだろうと思っていたんですけれど、ライブで歌えるか本当に心配だったんですよ。調子がよくないと歌えないんじゃないか、と。じつは、レコーディング前に自宅で練習しているときにはまったく歌えなくて(笑)。マイク前で歌うのと、家でなんとなく歌うのとでは、本気度も違うし、環境もぜんぜん違いますからね。実際に収録になったらスコーンと出て、「あ、よかった」とホッとして(笑)。そのつぎにライブで歌うってなったときに、ドキっとして。リハとかで回数を重ねて、コツをつかんできたところでようやくまたちょっとホッとして。ただ、すごいトラップがあるんですよ。2番のサビに入るところのブレイクがめちゃめちゃ難しいんです(笑)。これはライブ前に何度も何度も練習しましたね。1番はリズム通りに入っていくんですけれども、1.8拍でしたっけ? 2.8拍でしたっけ?
濱田プロデューサー 1小節と2拍4分の1とか、そんな感じだったかな。
今井 嫌らしいでしょ?(笑) レコーディングのときはそうはなっていなかったんですけれども、TD(トラックダウン)のときにカッコよくしようということでスタッフさんがやってくださった結果、ライブで超絶難しいという(笑)。

――ライブではうまくいったんですか?
今井 いきましたね。最初のころのリハは何回やってもできないから、ちょっとしゅんとしていたんですけれど、回数を重ねていくうちにリハでちゃんとできたときがあったんです。そのときの私の顔があまりにも「できたー!」っていう顔をしていたみたいで、あとでみんなにしこたま笑われました(笑)。そんなつもりなかったんですけれど、めちゃめちゃうれしかったみたいで。回数を重ねていくうちにバンドメンバーとの息も合っていって、本番で歌っているときに、この曲がいちばんライブで化ける曲だなぁ、という印象を受けました。

――『遠雷』のパッケージの中身は見ました?
今井 見ました! 希望通りのお色になっていて、めっちゃうれしかったです。これ言っていいのかな……。今回はわりとシンプルな感じでやりたいな、と思っていたんですね。ゴテゴテしたきらびやかな感じとか、私の大好きなゴシック的な雰囲気ではなくて、シンプルにいきたいねーって話をしていたんです。私のCDには毎回、曲によってテーマカラーがありまして、今回は(CDの盤面を指しながら)この色なんですよ。お願いするときに「ジンオウガで」って(笑)。「ジンオウガの色でお願いします!」って言ったら、この色になってきて「あ! ジンオウガだ!」と思いました。やっぱり雷だしね(笑)。

――『遠雷』という感じに自分としてもなったということですね。
今井 自分が胸につけているペンダントの色もジンオウガの色を探して街をさまよい歩いた結果です。なかなか碧玉が出なくて……。

――なるほど。このシングルのほかに、2ndソロライブのBlu-ray&DVDが2011年8月31日に発売が決定しました。初めてパッケージ化されるお気持ちは?
今井 正直、ライブが本当に楽しかったんですよ。ステージに立つときに、私は緊張していないとポカをいっぱいしてしまうんです。ステージに立つ前は緊張していなかったのに、ステージに立つと変に上がっちゃうということがすごく多くて、逆に本番前にすごく緊張していて、ステージ裏で「どうしようどうしよう。大丈夫大丈夫大丈夫」って自分に言い聞かせるとわりとうまくいくパターンが多かったんです。そんな中、今回はステージに出る前からすごくリラックスしていて、ステージに立った瞬間からところどころのミスはあったりしたんですけれども、本当に最初から最後まで自分は最高に楽しめて。ドキドキしていた方もたくさんいたとは思うんですけれど……時間とか(苦笑)。だけど本当に楽しくて、細かいところは覚えていないんですよね。その一瞬一瞬を本当に楽しんでいたので。だから、Blu-rayやDVDで、そのときの自分を観たときに「思っていたよりちょっとカッコ悪い」と思ってしまいそうで怖いんですけど(笑)。やっぱり自分の中でもメモリアルなライブになったと思いますし、将来自分がこんな活動をしてきたんだという証にもなるので、すごくありがたいなと思いつつも、……ずっとビクビクしています。

――じつは、つぎのシングルもすでに発表されていまして。7枚目のシングル『花の咲く場所』。こちらもライブで超先行披露されたんですよね。
今井 新曲が今回のライブは多くて、逆に知らない曲が続くと皆さんどう思うのかな、と心配していたんですけれども、会場で歌うことができてすごくよかったと思います。自分の中でもすごく大事に作ってきた、かなり気合を入れて作った曲なので、それをCDよりも何よりも先に聴いていただけたのはうれしかったですね。この曲のときはさすがにちょっと緊張しました。一瞬舞い上がる気持ちをグッと堪えて、一歩後ろに引いて、少し気持ちを落ちつけてから歌い始めたと記憶しています。

――『シャングリラ』もご自身の中でプレッシャーのかかる重い曲だったと思うんですが、その続編の曲ということで、かかるプレッシャーも大きかったんじゃないでしょうか?
今井 私よりも作曲をされている濱田さんのほうがプレッシャーが大きかったんじゃないかな、と思います。やっぱり『シャングリラ』が皆さんにすごく受け入れられている印象が強くて、私もこの曲が好きで何度も歌わせていただいているので、どんどん自分の中でもブラッシュアップされている曲のひとつになっているんです。そのつぎに続く曲となると、やはり『シャングリラ』と比べられると思いますし、ライブパフォーマンスにしても私の中でいろいろと考えていかない部分も出てくるだろうというプレッシャーはたしかにありましたね。でも、曲のメロディーも『シャングリラ』と同じ系譜を踏みつつも、また新しいものを提示してくださったので、歌っていてとても気持ちがいいんですよ。今回歌詞を森由里子さんにお願いすることができました。森さんはいちばん尊敬していると言ってもいいぐらい大好きで、森さんの書かれる世界観が本当に好きなんです。曲が上がってきて「わー、かっこいい。どんなアレンジになるんだろう?」、「アレンジもかっこいい!」、それで詞が上がってきて見たときに「ああ、もう、完璧!」って思っちゃって(笑)。どうしよう、これに歌を入れなきゃいけないんだ、と(笑)。そういう意味でのプレッシャーはあったんですけれども、出来上がる前からこの曲が好きだって思っていたので、レコーディングもすごく楽しくできました。

――ライブBlu-ray&DVDと『花の咲く場所』では、連動特典もあるんですよね。それぞれについてくる応募券を5pb.に送っていただくと特製フォトブックがもらえるという初めての試みです(※詳しくはこちら)。
今井 欲しいかどうか、私にはわからない……とか言って(笑)。このお仕事を始めさせていただいてから写真に撮られることがすごく多くて、声優だけをやっているときも写真に撮られることはすごく多かったんですけれども、歌を歌うお仕事をさせていただくようになってからは本当に増えました。最初は写真に撮られるのが苦手だったんですが、最近では自分の中でも表現することが楽しくなってきたところで。今回のフォトブックには、『Day by Day』の頃のまだまだ雰囲気がつかめなくて、表情が硬かったりしている初々しい写真もひょっとしたら入ってくるかもしれないですから、自分のビジュアル的な面でのいろいろな顔が見れるものになるのかなと思います。

●『今井麻美のSSG』沖縄に初上陸

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――ファミ通.comで配信中の『今井麻美のSinger Song Gamer』が3年目になりましたが、ラジオCDなのに沖縄に行ってしまったそうで。
今井 ソロ活動を始めさせていただいてからは、わりと自分の意見をたくさん聞いてくださるスタッフさんが多くて、まずは私がどうしたいとか、どんなふうにしたいという意見をすごくくみ取ってくださるパターンがとても多い中、わりと珍しい、気がついたら決まっていた企画でしたね(笑)。スタッフと冗談で言っていたんですよ。「沖縄にみんなで行ったら楽しいじゃーん」って。そうしたら、(2010年)12月のライブの前あたりに翌年のカレンダーを見たら、“沖縄”って知らないあいだに書いてあって。そのときはライブのことで頭がいっぱいだったんでとくにつっこみはしなかったんですが、年が明けてから「本当に行くの!? 冗談でしょ?」みたいな空気感になりまして(笑)。当日まで本当に行くのか疑っていたんですが、行ってみたら、すっっっごく楽しかったです! びっくりするぐらい! 企画もわりとモヤっとした感じで、モヤっとお届けしているんですけれども、私がお友だちとかと沖縄に行ったらこんな感じでおしゃべりをしながら、こんな感じで街を歩いて、という姿が垣間見れるものになっています。これを観ると、いっしょに旅行をしている気分になれるんじゃないかな、と。企画も現地に行ってから取材交渉をしていたので、どんな形になるのか終わるまでさっぱりわからなかったんですけれども、終わってみたらいい思い出がたくさん作れたな、と。行き当たりばったりだったんですけれど、すごく充実した内容のDVDになったかな、と思いますね。

――『SSG』に限らず、ラジオの現場では、「海外に行きたいね」とか「沖縄に行きたいね」なんて話が出るのはよくあることなんですよね。それがここまで形になることは滅多にないので、ちょっとびっくりですよね。
今井 でもいちばんびっくりしたのは現地で突然沖縄のリスナーさんを招集したことですね。その節は皆さんどうもありがとうございました(笑)。ホテルの近くでご飯を食べながら、みんなお酒も飲んでないのに陽気になってきて、調子がぐぐっと上がってきたころに「沖縄の現地の人たちを、明日の野外収録のときに呼んじゃえば?」みたいな話が出たんです。時間的に飛行機もなかったので、ホントに沖縄にいる人じゃないと来れないようなタイミングだったんですよ。それでTwitterで呼びかけたところ、総勢8名の方が現地に突然来てくださって。しかも、那覇市からけっこう遠いのに(笑)。たまたま大阪から出張で来ていたという方もいらっしゃったりして、「冗談かと思いました」なんて言われつつ、現地でお話をすることができました。そういうビックリ箱みたいなところが、すごくSSGっぽいな、ということを改めて感じましたね。こういう企画に乗ってくれるリスナーさんがいるというのも本当にありがたいなと思います。つぎはいつどういうタイミングでこういうことができるか、私たちにもわからないのですが、いずれ何かしらの形でやりたいね、ということはよくスタッフとご飯を食べながら話したりはしています。

――ほかに印象に残っているところはありますか?
今井 粘土からシーサー作りを体験できるというお店があったので、シーサーを作ったんですけれども、すごくよくできたんですよ。「自分、天才かな?」って思ったんですけれども、けっこうまわりのスタッフみんながドン引きしていたのがショックで(笑)。何ならお店のお兄さんすらちょっと苦笑してるというレベルの作品が仕上がって、軽く納得がいかなかったんです。でも、最近になって久々に対面したんですが、たしかにみんなの気持ちがちょっとわかりました……(笑)。自分で作ったときはノリと勢いで作っていたので、そのわりにはすげぇなと、「生きてるよ! 鼓動を感じる!」と思っていたんですけれども、時が経って、落ち着いてみんなと同じテンションで見たときに、「あ、なるほどな。ちょっと怖いかな……呪われそうかな……」と思いましたね。

――あのシーサーはどこに行っちゃったんですか?
今井 たぶんエンターブレインさんに保管してあると思います。

――CDの発売記念イベントのときとかに見られるかもしれない、と。
今井 ご利益あると思いますよ。すごいパワーを放っています。見るとちょっとぎょっとしますが。

――いまお話いただいたのは、DVDに収録される映像なんですが、CDの内容はどんなものになるんでしょう?
今井 録り下ろしのトークと新曲が入ります。新曲は、ラジオの中の企画でみんなに曲のテーマを投票してもらったり、デモテープを3曲流した中から、投票で曲を決めてもらったりして、今回もリスナーさんとともに作りました。わりとノリは軽い感じなんですけど、この企画で作った曲がいつもけっこう真剣味を帯びている曲が多いんですよね。みんなが私に求めているのはこういうものなのかな、というのが垣間見れる曲が出来上がるんです。今回は、『海と空と君と』という琉球楽曲風の曲を作りました。実際に沖縄ロケの中で買った三線の音を使ったりとか、野外収録のときにみんなに集まってもらった海で濱田プロデューサーがひとりで海にマイクを向けて波の音を録音したものがそのまま使われていたりしていて、すごく企画に合った作品に仕上がりました。個人的にはこの曲はすごく大事な曲で、ライブでも話をさせてもらったんですが、東日本大震災の前日にできあがった曲なんです。(2011年)3月9日に作詞をして、作り上げるまではぜんぜん違うテーマで作ろうと思っていたんですけど、書き始めたら現在の歌詞が30分ぐらいでAメロから最後までぶわーっと書けちゃって、「なんでこんな歌詞を書いちゃったんだろう」と自分で不思議に思っちゃうような歌詞に仕上がって、レコーディングも気持ちよく歌えたんです。でも、(2011年)3月11日に震災が起こったあとに、出来上がったものを聴いてみると、震災によって離れ離れになってしまった人たちのことを歌っているような歌詞になっていて、自分でも驚いたし、これを聴いて傷つく人がいるんじゃないか、と思ってすごくナーバスになったりもしたんですね。でも、少し落ち着いて聴いてみると、その後もう一度出会いたいね、というテーマに最後はなっているので、実際にそういう境遇に合っている人にとっても、「離れ離れになってもいつか迎えに行くよ」と言ってくれる人がいるという、“希望”を込めた曲になったのかな、と思いまして、すごく大事な曲になりました。

――なるほど。CDの初回生産分には32ページのブックレットも用意されているんですよね。
今井 やりすぎでしょー?(笑) 「32ページも何を載せるの?」と思っていたんですけれど、出来上がってみたらけっこう楽しい感じに仕上がっています。沖縄で撮った写真も入っていますし、沖縄ロケの中で買った服を着て写真を撮っていたり、イラストを描いたりとか、いろいろ趣向を凝らしたブックレットになっています。遊びたい放題な『SSG』という番組を体現したブックレットになっているな、と思いました。

――それでは最後にひと言メッセージをお願いします。
今井 2011年上半期はあっという間に終わってしまって、本当に充実した半年を過ごさせていただきました。その中で大きな震災があって、自分の中でも音楽活動をしていくことの意味が揺らいだり、改めて確信を持ったりと、大きく揺らぐことがあった半年間でした。今回ライブをやらせていただいたことで、私がお仕事として歌を歌っているのではなくて、誰かに歌を届けることが私にとって大事な仕事のひとつなんだ、ということを改めて感じました。自分は少し謙遜しちゃうところがあって、自分は歌が好きだけれど、好きだって言ってくれる人がいてくれたら聴いてほしいな、ぐらいに思っていたところがあったんです。でも、震災を経て、ライブを経て、このお仕事を誇りに思いながらもっと前向きに活動に取り組める気持ちを強く持てたので、そういった意味では、ここからが私のスタートかな、と思っています。自分のために歌うのではなくて、誰かのためだったりとか、この空間を楽しんでくれる人のためだったりとか、そういう気持ちが心の奥から本当に湧きあがってきたところがあったので、これからの活動はいままでとは違った進みかたをしていくのかな、と思っていて。そんななか、立て続けにいろんな作品に関わらせていただけるということで、本当に自分は、ラッキーだなと思っています。自分の活動を支えてくださっているスタッフさんや、聴いてくださっている皆さんがいてくれるからこそ、自分も前向きにがんばれているという部分もあります。時々弱音を吐いちゃうこともありますけど、それを乗り越えられるのは、聴いてくださっている皆さんがいるからだな、と思っていますので、これからの新しい自分を見てほしいな、と思います。

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■遠雷
発売日:2011年5月25日発売予定
価格:1260円[税込]
収録曲
01. 遠雷
(作詞:濱田智之 作曲/編曲:酒井陽一)
02. 想いの羽根 〜Angelic White〜
(作詞:HIROMI 作曲:濱田智之 編曲:南 利一)
03. 遠雷(off vocal)
04. 想いの羽根 〜Angelic White〜(off vocal)
発売元:5pb.
販売元:メディアファクトリー

■今井麻美のSinger Song Gamer Okinawa Stage
発売日:2011年6月15日発売予定
価格:3990円[税込]
発売元:エンターブレイン
販売元:ポニーキャニオン

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