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さらなる映像美は可能なのか? 『Infinity Blade』開発者にGDC会場でインタビュー【GDC 2011】

ゲーム iPhone iPad
“美しすぎる”iPhone、iPad向けタイトル『Infinity Blade』の開発者に、GDC 2011会場でインタビューを敢行した。

●数ヵ月以内にマルチプレイを搭載予定!

 2011年2月28日〜3月4日、アメリカ、サンフランシスコのモスコーニセンターにて、GDC(ゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス)2011が開催。世界中のゲームクリエイターによる、世界最大規模の技術交流カンファレンスの模様を、ファミ通.comでは総力リポートでお届けする。

 Epic Gamesの“美しすぎる”iPhone、iPad向けタイトル『Infinity Blade』。GDC 2011にて行われたセッションでは、そのハイクオリティーな映像に関する話題はもちろん、スマーフォン向けユーザーの特徴を考えたうえで作られたこだわりのゲームシステムなどについても語られた。ファミ通.comではセッション終了後に、スピーカーを務めたクリエイティブディレクターのDonald Mustard氏へインタビューを敢行。次回作の構想から、さらなる映像進化の可能性などについて聞いた。

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▲セッション直後のDonald氏(左)にインタビュー。ちなみに同席した右の方はDonald氏の兄で、本作ではテクニカルディレクターを務めたGEREMY氏。


――『Infinity Blade』が記録的なヒットを記録しましたが、次回作のアイデアなどはすでにありますか?
Donald もちろんアイデアはものすごくいっぱいあるし、その中にはゲームとして形になる可能性を持ったものも含まれています。また、『Infinity Blade』の内容をさらに拡張するという考えかたもありえるでしょう。ただ、新しいアイデア、タイトルが認められるためには、機会とタイミングのふたつが揃わなければいけない。ずっと水面下で動いている企画も少なくありません。なので、『Infinity Blade』のような成功を再び収めるためには、運も必要となってくるでしょう(笑)。

――では、『Infinity Blade』の開発段階でリアル・ソード・ファイティング以外のアイデアなどはあったのでしょうか?
Donald もちろんほかのゲームコンセプトはいろいろありましたが、それもリアル・ソード・ファイティングという前提があってのうえ。なので、方向性としては違うスタイルの戦いかた、といったところですね。たとえば刀の重みを表現したり、斧を使ったりとか。同じ振りかたでも、手触りが違うといったシステムは今後やってみたいことのひとつだ。ちなみに、『Infinity Blade』で私がいちばん好きなアクションはソードで敵を刺す部分なのですが、それを斧でやったらすごい迫力になると思います(笑)。

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▲リアル・ソード・ファイティングという軸は最初から最後までブレなかった本作。こちらはセッションで公開された開発初期の映像。基本的なゲームシステムはこの時点で完成していた。

――Unreal Engine3を使った『Infinity Blade』の映像は、ケータイアプリでは最高レベルです。今後これをさらに進化させることは可能でしょうか?
Donald 正直、いまの世代ではあれが限界だと思っています。とは言えハードは進化し続けているし、数年後にはモバイル端末が現在の据え置き機並の機能になるでしょう。そうすれば当然、映像のクオリティーはさらに上げられるはずです。

――『Infinity Blade』は当初Xbox 360の“Kinect(キネクト)”向けに開発していたそうですが、今回の成功を受けて再度Kinect向けにつくり直そうという考えはありますか?
Donald 確かに最初我々はKinect向けのタイトルとしてアイデアを出し合っていました。しかし、スマートフォンをプラットフォームにしたことでゲーム性が定まったし、いまの形がパーフェクトであると思っています。ただ、Kinectは腕を使うことができるし、体全体を使って攻撃を避けることもできるし、なによりもエクササイズになる(笑)。本作をそのままKinectで作り直す可能性は低いでしょうが、アイデアをさらに進化させて据え置き機で出すのはおもしろいかもしれません。

――アップデートで『Infinity Blade』にマルチプレイが搭載されるという噂がありますが、それは本当でしょうか?
Donald それは確かな情報で、2ヵ月以内に無料のアップデートでリリースする予定です。楽しくてクールで、いままでとはちょっと違うモードになるでしょう。またそれ以降も皆さんに楽しんでもらえるものを提供していく予定です。

――Unreal EngineはNGPへの対応も発表されていますが、同ハードを使って何か手掛けてみたいと思いますか? また、すでにアイデアがあったりするのでしょうか。
Donald NGP向けのアイデアはたくさん持っていますし、実際に本体を触らせてもらいましたが本体背面のタッチスクリーンや2本のアナログスティックなど、非常に魅力的な機能が盛り込まれたハードでした。また、テクノロジー面でシェーダーが優秀であったりするので、より凝ったアートデザインにも期待できるでしょう。個人的にはNGPで『Shadow Complex』(※)が遊べたらおもしろいと思いますね。

※Epic Gamesの子会社Chair Entertainmentが開発し、2009年にXbox LIVE アーケードで配信されたマップ探索型2Dアクションゲーム。

――最後に聞きたいのですが、スマートフォン向けゲームの理想型とは何でしょうか?
Donald 『Infinity Blade』だね(笑)。

――もう少し抽象的な感じでお願いします(笑)。
Donald いまのはジョークだよ(笑)。スマートフォンのいちばんいいところは、多くの人が持っているという点。そして今後それがさらに拡大するであろうというところ。なのでゲームの方向性としてはソーシャル・ネットワークを使ったものがいいでしょう。ポケットに入れたまま世界中とアクセスできるゲーム機というのはいままでにないもの。なので、作る側は従来までの考えかたでアプローチするべきではないと思います。

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