HOME> ニュース> 『ドラクエIX』、『MGS ピースウォーカー』とともにGDCAwardにノミネートされたカイロソフトに直撃

『ドラクエIX』、『MGS ピースウォーカー』とともにGDCAwardにノミネートされたカイロソフトに直撃

ゲーム ケータイ iPhone iPod Touch インタビュー Android
世界のゲームクリエーターたちが優秀なゲーム作品を選ぶ“Game Developers Choice Awards”。『ドラクエIX』や『MGS ピースウォーカー』とともに、Best Handheld Game (最優秀携帯ゲーム)部門にiPhoneアプリ『ゲーム発展国++』がノミネート。同ゲームを開発するカイロソフトに直撃した。

●カイロくん「ファミ通の取材依頼ですごい賞だってことに気づきました(笑)」

 2011年2月28日(現地時間)からアメリカのサンフランシスコで開催されるGDC2011(ゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス2011)。この催しは、世界中のゲームクリエーターが集い、最新技術や制作テクニックなどを紹介するカンファレンス。世界のゲーム業界の“最先端”が語られる場所でもある。

 そのカンファレンス開催期間中に行われる“Game Developers Choice Awards”は、世界中のゲームクリエーターが選ぶゲーム表彰式ということで、GDCの中でも注目度の高い催し。目の肥えたゲームクリエーターたちから評価される非常に権威のある賞というわけだ。

 すでに各賞のノミネート作品は発表されているのだが、記者が注目したのはBest Handheld Game (最優秀携帯ゲーム)部門。今年のBest Handheld Game には、KONAMIのPSP(プレイステーション・ポータブル)用ソフト『メタルギアソリッド ピースウォーカー』やスクウェア・エニックスのニンテンドーDS『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』といった大作ソフトがノミネートされている。その中に記者はひときわ異彩を放つゲームメーカーの名前を発見! そう、カイロソフトの名前である。

 カイロソフトと聞いて、「?」と思った読者も多いかもしれない。それもそのはず、カイロソフトはケータイアプリやiPhoneアプリの分野でたくさんのアプリを提供しているメーカーで、家庭用ゲーム機の分野では無名と言ってもいい。ただ、とあるきっかけで記者がカイロソフトのゲームに触れる機会があり、同社のアプリに虜になってしまったのだ(平たく言うとファンってことですw)。

 カイロソフトがノミネートされたのはiPhone/iPod touch向けアプリ『ゲーム発展国++』(洋題:『Game Dev Story』)という作品。ゲーム開発を舞台にしたシミュレーションゲームで、開発現場やゲーム業界の裏側をコミカルに描いたカイロソフトの代表作だ。このほかにも同社は、レースや学校、サッカー、温泉宿、回転寿司といったさまざまな分野のシミュレーションゲームを手掛けていて、どのゲームもファンの期待を裏切らないおもしろさを持っているのだ(と筆者は思っています)。

IMG_1923
2010112420440603[1]
IMG_1927
2010112420440602[1]

▲Best Handheld Game (最優秀携帯ゲーム)部門にノミネートされた『ゲーム発展国++』。ゲーム開発の現場をコミカルに描いたシミュレーションゲーム。ハードの遷移や、開発したゲームのレビューなど、実際のゲーム業界の流れに沿った内容になっている。登場するゲームクリエーターたちの名前も有名人のパロディになっていて、ゲーム業界で働く人、ゲームファンなら絶対オススメの1本。AppStoreの人気ランキング上位に位置している。

【ゲーム発展国++】
機種:iPhone/iPod touch(ケータイ版もあり)
料金:450円[税込]
アクセスはこちら(AppStoreにアクセスします)
備考:無料体験版も配信中

IMG_3799
IMG_3800
IMG_3804
IMG_3805

▲温泉経営シミュレーション『ゆけむり温泉郷』。部屋や遊具場などを好きにレイアウトして、温泉宿を大きくするのが目的。現在筆者も絶賛プレイ中。

【ゆけむり温泉郷】
機種:iPhone/iPod touch(ケータイ版もあり)
料金:450円[税込]
アクセスはこちら(AppStoreにアクセスします)
備考:無料体験版も配信中

カイロくん_04

▲カイロソフトの従業員(?)のカイロくん。

 Best Handheld Gameにノミネートされていると知り、いちファンとして何とも誇らしく、うれしい気分にひたっていただけだが、ふと冷静になると「もしBest Handheld Gameを受賞したらカイロソフトが遠い存在になってしまうかも」という意味不明の焦燥感が……。

 というわけで、かな〜り前置きが長くなってしまったんですが、ここからが本題。僕の手が届かない存在になる前に、カイロソフトで働く方々に直撃取材を敢行! ノミネートされた感想などをお届けしちゃいます。

 さっそくアポイントを取り、取材を敢行! と思ったところ、カイロソフトには人間のスタッフは在籍せず、“カイロくん”という同社のマスコットキャラクター(だと思っていたキャラクター)が働いている(という設定)なんだとか。そこで、いてもたってもいられず、カイロくんに直撃インタビューを敢行してきました!

−−Game Developers Choice AwardsのBest Handheld Game部門ノミネート、おめでとうございます。吉報はいつごろ来たんですか?

カイロくん ネットサーフィンをしていたら発見しました……。

−−えっ? 招待状やノミネートのお知らせなどは来なかったんですか?

カイロくん なんか英語のメールが届いていたみたいですけど、ぼくは英語が苦手なので読めませんでした。ローマ字ならいけるんですが…

−−(笑)。ゲーム業界、とくにゲームクリエーターにとって権威がある賞だと思うのですが、ノミネートされていかがですか?

カイロくん 正直最初はピンとこなかったのです…ただ、ノミネートされた『ゲーム発展国++』はゲーム開発をテーマにしたゲームなので、ゲームクリエーターの人たちから選ばれたということでそこは嬉しく思います。でも、正直、ファミ通さんから取材依頼が来て、初めて賞の偉大さに気づきました。ごめんなさい。

−−授賞式には行かれるんですよね?

カイロくん 誰かが連れて行ってくれるなら行きたいですね。

−−えっ、招待じゃないんですか?

カイロくん 一応、本部から連絡があって「基本情報を教えて」とか「来る気だったら椅子を用意いたします」みたいなフィーリングのメールが来ていたんですが……。行ったほうがよかったんですかね?

−−だって、受賞したらどうするんですか?

カイロくん 選ばれないよ〜。

−−で、でも………。

カイロくん タキシードを着て、ステージに立つところは妄想していたんですが、いまのところ行く予定はないのです。

−−見たかったな〜、カイロくんがステージに立つところ。ところで、先ほどカイロくんは英語が苦手と言っていましたが、ローカライズはどのようにしていたんですか?

カイロくん 知り合いのプロに依頼をしているんです。ゲーム内に日本のゲームクリエーターの名前のパロティが出てくるんですが、そういった名前もキッチリ海外の人がわかるゲームクリエーターのパロディにしていただいたので、海外でも受け入れられているようです。ありがたい話です。

−−ただ訳しただけじゃないところがよかったわけですね。

カイロくん でも、(ローカライズをしてくれた人と)契約が切れてしまって、これからどうしようかなと。

−−ええ、それじゃ今後海外では出さない?

カイロくん 皆様の声援のおかげで、なんとか次のプロが見つけられそうです。

−−ケータイアプリで出されているアプリは随時iPhone向けに移植していく予定なのでしょうか?

カイロくん2号 向き不向きはあると思いますが、順次移植していきたいと''カイロくん''1号が言っていました。ただ、ケータイアプリを作りながら、移植作業もやっているので、量産は難しいと思います。

−−今後カイロソフトが目指すのは?

カイロくん 僕としてはケータイのアプリ、iPhone、Android端末などを中心に展開していきたいですね。いつの時代であっても“ゲームのおもしろさ”にスポットを当てたものを追求していきたいという考えですね。3Dのすごさだけが前面に出ていたり、斬新なインターフェースでの面白さだったり、最先端のものは他の方たちが挑戦してくれるので、プレイヤーとして遊びたいと思います。僕らとしては地味でありながらもほかの開発者が作らないものを追求したいと思っています。

−−職人的な感じですね。

カイロくん 80年代のPC98を出していたソフトハウスというような活動を目指したいですね。いま知っている人は少ないと思いますが…(ほがらかな笑顔)。

−−家庭用ゲーム機への参入は?

カイロくん 昔から京都には何かがあるなと感じていましたので、機会があれば旅行をしてみたいです(笑)。

−−(笑)。今回受賞したらいろいろなところから声がかかりそうですが?

カイロくん そうなれば、喜びのあまり僕はバグっちゃうかもしれません。

−−受賞を期待しています!

取材後記:半分以上筆者の趣味に近い記事となってしまいましたが、それだけカイロソフトのゲームが好きということでもあります。これまで携帯ゲーム機部門とは言え、やはり大手開発会社、ゲームメーカーが賞を受賞することがほとんどでしたが、ここ数年iPhoneアプリの市場が拡大し、少数の開発会社でもこういった檜舞台に上がるチャンスがあるということをカイロソフトが具現化してくれたというだけでも、何だか同じ日本人として誇らしい。カイロくんの中の人も「いまでも日本がゲーム先進国だと信じたい…かもしれない」とインタビュー中に熱い眼差しで語っていた。ぜひとも自身の手でそれを実現させてほしいと思うとともに、カイロソフトの今後にも注目していきたい。

^
C
i
_01

▲カイロソフトの最新作『海鮮!!すし街道』。iアプリサイト“カイロパーク”で配信中。回転寿司がテーマになっていて、レーンを自由にレイアウトしたり、職人を修行させたり、新規メニューを開発したりと奮闘する楽しさが凝縮。筆者はすでに4周目に入っています。

【海鮮!!すし街道】
機種:ケータイ
アクセス:iMenu→メニューリスト→ゲーム→ミニゲーム→カイロパーク
情報料:月額315円[税込]

ソーシャルブックマーク

  • Yahoo!ブックマークに登録

評価の高いゲームソフト(みんなのクロスレビュー

※ ブログ・レビューの投稿はこちら!ブログの使い方

この記事の関連URL

この記事の個別URL

その他のニュース

505 GamesがEpic Games ストアにて『Control』と『Journey to the Savage Planet』の2タイトルを独占配信することを決定

505 GamesがEpic Games ストアにて2タイトルの独占配信を行うことを発表した。

『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』戦いに挑む前に押さえておくべきポイントを指南! 命を賭して、命を獲れ――!!

 2019年3月22日、ついに発売を迎えたフロム・ソフトウェアの最新作『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE 』。アクティビジョンとの共同開発による完全新作が見せる、新たなアクションに立ち向かうためにも、覚えておくべきポイントを指南していこう。

『アサシン クリード オデッセイ』はいかにして豊穣なゲーム体験を提供し得たか、時代の先端をいくカットシーンを自動生成する仕組みとは?【GDC 2019】

2019年3月18日〜22日(現地時間)、アメリカ・サンフランシスコで行われている世界最大級のゲーム開発者のカンファレンス、GDC(ゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス) 2019。ここでは、ユービーアイソフトの大作『アサシン クリード オデッセイ』の開発事例を紹介しよう。まあ、すごいです。

『パックマン』のMRプロジェクト『PAC IN TOWN(パックインタウン)』は、位置情報要素を盛り込みどう進化したか?【GDC 2019】

2019年3月18日〜22日(現地時間)、アメリカ・サンフランシスコで行われている世界最大級のゲーム開発者のカンファレンス、GDC(ゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス) 2019。展示スペースであるGDC EXPOのGoogleブースで、『PAC IN TOWN(パックインタウン)』を体験してみた。

本日(2019年3月21日)21時30分からは山下七海さんが『マリオカート8 デラックス』をプレイ!

ファミ通が制作・運営するファミ通チャンネルの番組『山下七海のななみんのねごと』第2回が、2019年3月21日(木・祝)21時30分より配信!!

目指したのは、テトリスでプレイヤーの感情を突き動かす“最高に気持ちいいテトリス体験”。『テトリス エフェクト』の開発トークをリポート【GDC 2019】

サンフランシスコで開催中のGDCで、パズルゲーム『テトリス エフェクト』の開発チームがその奮闘の日々を振り返った。

Google マップがゲームにさらなる革新をもたらす!? 『パックマン』や『モンスト』など現実世界を取り込んだゲームの最新事情【GDC 2019】

2019年3月18日〜22日(現地時間)、アメリカ・サンフランシスコで行われている世界最大級のゲーム開発者のカンファレンス、GDC(ゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス) 2019。ここでは、会期2日めに行われた“Push the Limits of Real-World Gaming”をお届けしよう。

GDCアワードのGOTYは『ゴッド・オブ・ウォー』! 日本からは『Nintendo Labo』が革新賞、セガの小玉理恵子氏がパイオニア賞を受賞【GDC 2019】

ゲーム開発者の国際カンファレンスGDC(ゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス)に合わせて行われた、“21ST ANNUAL INDEPENDENT GAMES FESTIVAL AWARDS”と“19TH ANNUAL GAME DEVELOPERS CHOICE AWARDS”の受賞作品をご紹介。

最高のコミュニティーを実現するために、Xbox LiveがiOSとAndroidをサポート。Nintendo Switch版『Cuphead』はXbox Live対応に【GDC 2019】

マイクロソフトがXbox LiveのサポートをiOSとAndroidでも展開することを明らかにした。

【ゲームソフト販売本数ランキング TOP30】集計期間:2019年03月11日〜2019年03月17日

年度末の新作ラッシュの中で、『ディビジョン2』が首位に