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クリフ・ブレジンスキ氏に聞く!『ギアーズ オブ ウォー 3』と結婚するくらいの気持ちで遊んでほしい

ゲーム Xbox 360 インタビュー
マイクロソフトによる『ギアーズ オブ ウォー 3』のイベントが、サンフランシスコにて開催された。新情報が続々と公開されたイベントの詳細をお届けする。おなじみクリフ・ブレジンスキ氏への直撃インタビューも掲載。

●新しい武器や新しいマップなど、新要素が続々と判明

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 マイクロソフトがXbox 360やPC、Windows Phone 7など、自社プラットフォームのタイトルをお披露目する“February Games Showcase”が、2011年2月24日(現地時間)にアメリカ・サンフランシスコにて開催。その一環として、前夜にあたる2月23日には“Gears of War 3 Beta Preview Event”が行われた。既報の通り(→記事はこちら)、発売日が2011年9月22日に決定した『ギアーズ オブ ウォー 3』だが、こちらのイベントは、北米などで4月中旬に行われるパブリックマルチプレイヤーβテストのバージョンを、いち早く世界中の取材陣にお披露目することを目的に実施されたものだ。

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▲おなじみ、クリフ・ブレジンスキ氏。

 イベントの開催にあたっては、『ギアーズ オブ ウォー 3』の開発を務めるエピックゲームズのデザインディレクター、クリフ・ブレジンスキ氏とエグゼクティブプロデューサーのロッド・ファーガソン氏が登壇。「9月20日(北米)のリリースが決定してうれしい。いままで“いつまで待たせるんだ?”とファンのみんなに催促されていたから」とクリフはいつものアグレッシブな口調で語り始め、「9月まで開発に取り掛かれる時間ができたので、もっとも磨きのかかった、シリーズでベストなゲームに仕上げることができると自負しています。開発をただ先に進めるだけではなく、一歩留まってどの点が改良できるかを検討しました。これによって厚みがあってすぐに楽しめるキャンペーンモードになったと思います。また、マルチプレイもこれまででいちばんすぐれたものになっていますよ」と、ゲームのデキに自信を見せた。

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▲エグゼクティブプロデューサーのロッド・ファーガソン氏(右)もゲームを紹介。

▲イベントには、オーガスト・コールの声を担当するレスター・スペイ氏も飛び入り参加。会場を盛り上げた。

 そして、『ギアーズ オブ ウォー 3』の数々の新要素を明らかにした。こちらは、βテストで楽しめる新要素だが、もちろん製品版にも盛り込まれる。まずは新武器から。なお、武器はプレイが始まる前に選ぶことができ、マップの広さによって武器の変更も可能だ。

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■“ソウドオフ ショットガン”
カジュアルプレイヤーでも簡単に操作できるようにした。接近して効果的に使うと満足度が高い。リロードは遅いが3人の敵を一度に倒せるほど威力は大きい。

■“ワンショット”
究極のスナイパーライフル。ヘビーな武器で、ターゲットするとレーザーでスキャンした後で敵を撃つ。大きな破壊力がある。

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■“レトロ ランサー”
チャージをして使うと満足度が高い。短、中距離で使うと非常に効果的。ショットガンのアサルト・ライフル版。小さいマップで使うのがとくにおすすめ。

■“ディガー ランサー”
撃つと地面を掘り、その側にいる敵を攻撃する。どこに来るが予測しにくい。敵の注意を引くのに使える武器。

■“フレイム グレネード”
投げるとすぐに火炎を出す。敵がその中に入れば倒せる。中〜大規模のマップで使うと効果的。

 おつぎは、新ゲームルール。『ギアーズ オブ ウォー 3』では、マルチプレイヤーモードは6つあるとのことだが、今回紹介されたのは以下の3つ。

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■“チーム デスマッチ”
5対5のチーム対抗によるデスマッチ。マルチプレイの楽しさを満喫できる。リスポーン(再生)を15回に限定。戦いはラウンドベースで行われる。Xボタンを押すと、敵のボディを持ち上げて“ミートシールド”にできるが、長く押し続けると武器を取る。フィニッシュもYボタンを長押しすると、それだけ長いフィニッシュを実行できる。最初は単純なフィニッシュしかできないが、プレイを重ねることで複雑なフィニッシュができるようになる。

■“キング オブ ザ ヒル”
“キング オブ ザ ヒル”はもともとシリーズに導入されていたが、指定された目標地点をより長く制圧したチームが勝利できる“アネックス”というルールとの違いが明確でなかった。そのため、こちらに統一。ユーザーインターフェースをシンプルにしたので、周囲を見回すと自分がどこに行くべきか、即座に判断できる。

■“キャプチャー ザ リーダー”。
敵チームのリーダーを捕らえてミートシールドにし、カウントダウンが終わるまで拘束し続ける。どこかの場所までリーダーを持っていく必要はない。味方のリーダーが敵に捕まっている場合はミートシールドを切り抜けるのに“スモークグレネード”が効果的。リーダーには特殊能力があり、壁を透視できるので、チームをリードできる。

 さらに、6つの新マップで楽しめる。

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■“Checkout”
かつての“スーパーマーケット”が進化。至近距離での醍醐味が味わえる。

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■“Mercy”
スペイン風の景色。カバーできる位置が低い。

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■“Old Town”
“キャプチャー ザ リーダー“にぴったりの狭いマップ。

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■“Overpass ”
地面が沈下して水が出てきて破壊されていくビジュアルがクール。ダイナミックな面を見てもらえるのでは。

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■“Thrashball”
上から攻撃がくるので、マップの真ん中に行くときは注意が必要になる。

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■“Trenches”
おもにローカストをイメージして作られたマップ。

 ちなみに、投票期間は2011年2月28日(現地時間)までという超短期間となっているが、βテストにどのマップを使うか、ファンによるFacebookの投票で決めるという趣向も凝らされていた(facebook.com/gearsofwar)。

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▲会場では20台の試遊台を擁して『ギアーズ オブ ウォー 3』 を遊ぶことができた。プレイできたのは、5対5による“チーム デスマッチ”。新マップや新武器で、さらにシリーズのオンラインプレイが進化。

●オンラインプレイには『ギアーズ オブ ウォー 3』のすべてが詰まっている

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 さて、会場でクリフを直撃。『ギアーズ オブ ウォー 3』の気になる点を聞いてみた。

――発売日が9月に延びましたが、どんな点をブラッシュアップしましたか?
クリフ 全部です(笑)。キャンペーンは非常にいい感じになっています。シリーズでいちばん長いし厚みもある。やはり力を入れたのはマルチプレイヤーモードです。オンラインプレイをきちんと作るのはとても難しいし、時間とお金をかける必要があります。今回、サバイバル協力プレイモードの“Horde”には、とくにたくさんのスペシャルな要素を盛り込みました。いまはまだお話できませんが、この夏にロサンゼルスで大きなイベントを予定しているので、そのときにはお話しできると思います。

――今回のパブリックマルチプレイヤーβテストではどんなところを楽しんでほしいですか?
クリフ このゲームで達成できた、クラシックな武器のバランスを楽しんでほしいです。またゲームに奥深く隠されたアンロックシステムを堪能してみてください。言ってみれば、ゲームとただ一晩だけデートするのではなく、結婚する気になるくらい入れ込んでほしい。結婚するならこのゲームと思ってほしいです。

――今回新たに5種類の武器が発表されましたが、製品版ではさらに新しい武器がありますか?
クリフ もちろん、まだ発表してない武器はありますよ。シリーズ3作目のゲームにして大きな問題は、銃があり過ぎることかな(笑)。

――今回発表された武器の中で、とくにお気に入りは?
クリフ “ワンショット”ですね。山の上でレーザーを使ってスキャンしてから撃つと、すごい破壊力がありますよ。

――マルチプレイ用の新しいルールが3つ発表されましたが、製品版では6つあるとのことですが……。
クリフ 今回理解していただきたいのは、いままでのシリーズで多数バラバラにあって違いのなかったルールを整理したということです。細かいルールの違いをわかりやすくまとめたので、プレイヤーも楽しみやすくなっているんじゃないかな。

――昨年の夏に、カーマインの生死を投票で決めるチャリティーキャンペーンが実施されましたが(→記事はこちら)、カーマインの運命はどうなりそうですか?
クリフ 僕としては、死ぬべきだと思っている。彼が生き残るというウワサもあるが、現時点では生死の確認はできないです。その確認はみんなが『3』でしてみてください。いつそれがわかるか、予測できないので、ゲームをしっかりと見てほしいですね。

――ウワサということでは、一部のウワサで『ギアーズ オブ ウォー』がKinectに対応するのでは……とのウワサもありますが……。
クリフ そのウワサは僕も聞きました(笑)。現時点ではウワサの域は出ないです。とはいえ、僕はKinectの大ファンで、PlayStation Moveより断然好きです。僕のスタイリストは若い女性で、以前僕が「Kinectのロンチイベントのためにニューヨークに行くんだ」って言ったら、「Kinectって何?」って聞かれたんですね。そこで僕が「Wiiのようなものだが、コントローラがいらない」と答えたら、「すごい!」って驚いていたんです。それが鍵です。僕はコントローラが好きだし、必要だと思っていますが、コントローラがいらないことに惹かれる人もいる。テーブルの上に置くものが少なくなるのはいいことですよね。ちなみに、いま『Dance Central』にハマっています。僕もたまにジムに行って体を鍛えていますが、『Dance Central』を2時間ほど遊ぶと、とてもいい運動になります。筋肉痛になりますよ(笑)。

――製品版で、北米版と日本版との違いはどのようなものに?
クリフ それは、まだわかりません。日本の声優さんが声を吹き込むことになるのは間違いないですが、暴力表現については発売日が近づくとともに検討していくことになると思います。とはいえ、表現方法の違いについては、あまり心配はしていません。『バレットストーム』の日本語版でも光や流血の表現が限定されましたが、週刊ファミ通のレビューの点数は好評でしたし。

――前作ではサーバーが異なったために、日本のプレイヤーと北米のプレイヤーはいっしょに遊べませんでしたが、『3』ではどうなりますか?
クリフ こちらはただいま検討中です。

――最後に、日本のファンに向けてひと言お願いします。
クリフ 『ギアーズ オブ ウォー 3』は、私たちが手がけた最大のビデオゲームです。ハードコアなファンに楽しんでほしいと思っていますが、同時にハードコアではないゲームファンや漫画的なゲーム、モバイルゲームのファンにも、素晴らしいコンソールゲームとして楽しんでほしいです。そして、できればオンラインでプレイしてもらいたいです。オンラインは『ギアーズ オブ ウォー 3』のすべての楽しさが詰まっていますから。

 なお、『ギアーズ オブ ウォー 3』のパブリックマルチプレイヤーβテストの日本での実施についてクリフに質問したところ、関係者より以下のコメントをもらった。

 「スケジュールなどの関係で、今回パブリックマルチプレイヤーβテストは日本では実施されません。世界中のプレイヤーに参加してもらいたかったので残念ですが、世界同時期の発売に向けて鋭意開発をしています。9月22日の発売を楽しみにしていてください」

 残念ながら、日本向けにはパブリックマルチプレイヤーベータテストは実施されないということのようだ。とはいえ、前作の『2』では北米から半年以上発売が遅れ、『1』も2ヵ月遅れていたのが、『3』は同時期に発売されるというのは大きな進歩では。発売日を心待ちにしたい。

※『ギアーズ オブ ウォー3』や『Halo(ヘイロー): Reach』など35タイトルが出展
※キーパーソンが語る「Xbox 360は、まだまだこれから!」
※『Halo(ヘイロー)』と『Fable(フェイブル)』、2大シリーズの行く末は?
※Kinectの新たな可能性が見える、『Child of Eden(チャイルド オブ エデン)』など3タイトルを紹介
※『ギアーズ オブ ウォー 3』のマルチプレイの最新プレイ動画を公開
※『The Gunstringer』など、期待のXbox 360タイトル7本の最新動画を紹介
※ソーシャル性が加味された、人気RTSシリーズの最新作『Age of Empire:Online』

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